ASUS、｢ZenFone 6｣ 正式発表　スペック・機能・価格・発売日まとめ

5月17日(現地時間)、ASUSはスペインのバレンシアで開催されている新製品発表イベントで、新型スマートフォン ｢ZenFone 6｣ を発表した。

当記事では、発表された新型 ｢ZenFone 6｣ の詳細をお伝えする。また、記事下には ｢ZenFone 6｣ のスペック表を掲載しておいたので、気になる方はぜひご覧いただきたい。

フリップカメラが特徴的な ｢ZenFone 6｣ が正式発表

｢ZenFone 6｣ は、昨年2月に発表された ｢ZenFone 5｣ の後継モデルとして登場。端末前面にフロントカメラや各種センサー等を配置しないことで完全ベゼルレスデザインを採用した。ASUSはこの狭額縁デザインを ｢ナノエッジディスプレイ｣ と呼んでいる。

画面は6.4インチのフルHD+IPSディスプレイ。画面比率は19.5 : 9で、画面占有率は92% 。この高い画面占有率を実現できたのは、端末背面にフリップカメラを内蔵したことが影響している。

フリップカメラとは背面カメラがフロント(内向き)カメラとして機能するように、カメラがモーターで飛び出す仕組み。ひとつのカメラが背面カメラとフロントカメラの両方の役割を務める。

フリップカメラといえば気になるのが耐久性。ASUSによれば同カメラは約10万回の動作に耐えられるように作られているという。これは5年間、セルフィー写真の撮影を毎日28回繰り返すことを想定した数字になる。

カメラはデュアルレンズ仕様。メインカメラにはソニーの4,800万画素センサー ｢IMX586・f/1.79｣ が採用。セカンドカメラには1,300万画素の超広角カメラ(視野角125度) が採用されている。

ちなみに、ディスプレイ輝度は屋外でも画面の表示を視認できる600ニト。さらにDCI-P3規格の広色域に対応したおかげで、写真や映像などコンテンツを常に正しい色で表示することが可能だ。さらにディスプレイは破損を防ぐため、高い耐久性を持つCorningのGorilla Glass 6が採用されている。

生体認証は顔認証と指紋認証のふたつ。顔認証はフリップカメラを使用する。

内蔵SoCは、Qualcommの最新プロセッサ ｢Snapdragon 855｣ 。CPUはKryo 485(オクタコア 2.84GHz)、GPUはAdreno 640が搭載されていて、前モデルから最大45%の処理性能向上が行われている。

バッテリー容量5000mAh。1日いっぱい ｢ZenFone 6｣を使い倒してもバッテリーが保つように、大容量のバッテリーを搭載した。また、Qualcommの急速充電規格｢Quick Charge 4.0｣にも対応し、最大18Wの高速充電をサポートする。ただし、今流行りのワイヤレス充電には対応しなかった。これはワイヤレス充電によって端末内部で温度上昇が発生し、バッテリーの性能が落ちることを避けるためだとか。

底面にはUSB Type-Cと3.5mmヘッドホンジャック、そしてステレオスピーカーを搭載。側面にはSIMカードとmicroSDカードを挿入できるトリプルスロットが用意されている。nanoSIM 2枚によるデュアルSIM (DSDS) をサポート、どちらも4G LTEに対応する。さらに外部ストレージとして最大2TBのmicroSDに対応するが、デュアルSIMとは別に挿入することが可能だ。

本体内蔵のストレージ容量は最大256GBで、メモリ容量は8GB。OSにはAndroid 9.0 Pieをベースに開発したASUSのZenUI6が採用されている。

｢ZenFone 6｣ のカラーラインナップはミッドナイトブラックとトワイライトシルバーの全2色。価格はストレージ・メモリ容量によって異なる。メモリ6GB+ストレージ64GBモデルは499ユーロ (約6万円)、6GB+128GBモデルは559ユーロ(約6.8万円)、8GB+256GBは599ユーロ(約7.3万円)になっている。

グローバルでは本日から予約受付が開始されており、出荷開始は今月25日以降を予定している。日本での発売時期については、現時点では発表されていない。