現地時間27日、ASUSはスペインのバルセロナで開催されている「MWC 2018」で、新型スマートフォンを発表した。
ASUSが発表した新型モデルは、「Zenfone 5」「Zenfone 5Z」、そして「Zenfone 5 Lite」の3モデル、各端末について詳細は以下から。また、記事下に全端末のスペック比較表を掲載しておいたので、気になる方はご覧いただきたい。
【追記(2018年5月15日 16:50)】
日本国内でも「Zenfone 5」「Zenfone 5Z」「Zenfone 5Q(Zenfone 5 Lite)」の発売が発表されました。すでに公式ストアから予約可能です。
Zenfone 5
まずは、「Zenfone 5」について。
「Zenfone 5」は2014年に同名の端末が日本を含め世界で販売されていたが、当時の端末はディスプレイの大きさ(5.0インチ)を元に命名された端末となっており、「iPhone 7」「Galaxy S8」のような世代を表すナンバリングではなかった。
しかし、その後の端末で「Zenfone 3」や「Zenfone 4」といったナンバリングが、代を重ねることに付与されており、今回のMWC2018の発表で、2014年に発売した「Zenfone 5」と同じ名前の端末が改めて誕生した。
ただし、当然ながら端末の性能は当時のものから大幅に進化している。前置きが長くなったが、新生「Zenfone 5」を紹介しよう。
「Zenfone 5」の最大の特徴は、画面専有率90%と極狭ベゼルなデザインを採用し、端末の前面がほぼディスプレイで覆われているという点。端末上部に「iPhone X」ライクなノッチ(切り欠き)が存在し、ここに各種カメラやセンサーが配置されている。
画面サイズは6.2インチ、画面比率は19 : 9と、今流行りの縦長の画面を搭載している。画面解像度は2,246×1,080。
搭載されているプロセッサは、オクタコアの「Snapdragon 636」もしくは「Snapdragon 630」。搭載RAMは4GBあるいは6GB。
カメラはデュアルレンズカメラになっており、メインカメラは1200万画素(f/1.8)、サブカメラは800万画素(f2.2)の2つを搭載。メインカメラの方のみ光学手ブレ補正機能が搭載する。フロントカメラ(内向きカメラ)は800万画素(f2.0)。
「Zenfone 5」には、AIによって最適化されたソフトウェア「ZenUI 5.0」が搭載されている。
発表によると、この「ZenUI 5」には、端末のバッテリーを長持ちさせるための工夫が施されている。
具体的には、夜寝ている間に端末を充電する際、夜間は最大80%までの充電に留めておき、朝目覚める頃に自動的に100%まで充電し、バッテリーの日々の劣化を少なくすることができるという。
また写真撮影の際にも新ソフトウェアは役に立つ。「Zenfone 5」のカメラでは、自動的に被写体を認識してくれるだけでなく、認識した被写体に合った最適な設定で、写真を撮影することができるようになっているとのこと。
Sabe outra coisa que eu achei bem legal tb? Com a função ZeniMoji, você consegue criar e animar um avatar usando sua própria voz, expressões faciais e movimentos da cabeça. Olha como funciona! #MWC18 #ASUS #ZENFONE5 #BACKTO5 pic.twitter.com/mZfrrsBb0S
— magazine luiza (@magazineluiza) 2018年2月27日
また、「ZeniMoji」というAppleの「Animoji」ライクな機能も搭載。Samsungも「Galaxy S9」で「AR Emoji」というアバター機能を発表していたが、「ZeniMoji」は、よりAnimojiに近い機能になっているように感じる。
「Zenfone 5」の発売は2018年4月。日本での発売に関しては、未発表となっている。
Zenfone 5Z
「Zenfone 5Z」は、「Zenfone 5」に最新プロセッサ「Snapdragon 845」を搭載したハイエンドモデル。ストレージ容量は64GB/128GB/256GBの3種類が用意されており、RAM容量も4GB/6GB/8GBが用意されている。
カラーラインナップはミッドナイトブルーとメテオシルバーの2色展開。発売は「Zenfone 5」から2ヶ月遅れの2018年6月とのこと。
Zenfone 5 Lite
「Zenfone 5 Lite」は、Zenfoneシリーズで初めて4つのカメラが搭載された端末。端末前面に2つ(広角+望遠)、背面に2つのレンズ(広角+望遠)が搭載されており、表裏どちらでも、被写体の背景をぼかし遠近感のある写真撮影が可能だ。
搭載されているカメラは、フロントカメラが2000万画素×2、背面カメラが1600万画素×2と、背面カメラが高い画素数になっていることから、セルフィー写真の撮影に強い端末に仕上がっているようだ。
「Zenfone 5 Lite」の画面サイズは6.0インチ(画面比率は18:9)、画面解像度は2,160×1,080。
搭載されているプロセッサは「Snapdragon 630」もしくは「Snapdragon 430」。RAM容量は3GBもしくは4GB。内蔵バッテリーは3,300mAhだ。
カラーラインナップは、ムーンライトホワイトとルージュレッド、ミッドナイトブラックの3種類。発売は2018年3月となっている。
ASUS曰く、新型モデルは史上最も「インテリジェント」な端末であるとのこと。最新プロセッサの搭載に加えて、AIによって最適化されたソフトウェア「ZenUI 5.0」によって、前モデルから着実に進化しているようだ。
価格は最上位モデルの「Zenfone 5Z」が479ユーロ(日本円で約63,000円)。その他のモデルについてはまだ判明していないが、おそらくは「Zenfone 5Z」よりも安くなるものと考えられる。
Zenfone 5 Lite | Zenfone 5 | Zenfone 5Z | |
---|---|---|---|
ディスプレイ (解像度) |
6インチ 画面比率 18:9 (2,160×1,080) |
6.2インチ 画面比率 19:9 (2,246×1,080) |
|
プロセッサ | Snapdragon 430 / 630 | Snapdragon 636 / 630 | Snapdragon 845 |
OS | Android 8.0 | ||
メモリ | 3 / 4 GB | 6 GB | 4 / 6 / 8GB |
ストレージ容量 | 32 / 64 GB | 64 GB | 64 / 128 / 256GB |
背面カメラ |
デュアルレンズ |
デュアルレンズ |
|
インカメラ |
デュアルレンズ |
シングルレンズ |
|
バッテリー容量 | 3,300mAh | ||
重さ | 168g | 155g | |
カラー | ムーンライトホワイト ルージュレッド ミッドナイトブラック |
ミッドナイトブルー メテオシルバー |
【追記(2018年5月15日 16:50)】
日本国内でも「Zenfone 5」「Zenfone 5Z」「Zenfone 5Q(Zenfone 5 Lite)」の発売が発表されました。すでに公式ストアから予約可能です。