6月11日、株式会社ロジクールは同社のeスポーツヘッドセットブランド 「ASTRO Gaming」 から2機種の新型ヘッドセットとアンプを発売することを発表した。
今回発表された製品は、「ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION」 と 「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット」 の2種類のヘッドセット。
そして、ゲーム音やマイク音を手軽にミックスし、eスポーツ大会の環境を構築できるヘッドセット用アンプ 「ASTRO MixAmp Pro TR」 だ。
価格は 「ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION」 が37,750円、「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット」 が18,880円、そして 「ASTRO MixAmp Pro TR」 が18,750円となっている(いずれも税別)。
ASTRO Gamingの新製品ラインナップ一覧
- ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION
価格:37,750円(税別)
発売日:8月1日
ワイヤレスモデルとなり、ケーブルに縛られない快適なゲームプレイが可能に。充電スタンドのBASE STATIONにはMixAmpの機能が備えられている。ヘッドホンやマイクの音質も従来の有線モデルより進化している。 - ModKit(A50用)
価格:5,130円(税別)
発売日:未定
「A50」 用の遮音性の高いイヤーカップとヘッドバンドのセット商品。 - ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット
価格:18,880円(税別)
発売日:6月27日
従来まで販売されていた同名の有線ヘッドセットを改良した新モデル。ハードウェア面には大きな変更はないものの、ソフトウェアのチューニングでより高音質なサウンドを実現。マイクの音質も向上した。色違いバージョンである 「10th Anniversary版」 も用意。 - ASTRO MixAmp Pro TR
価格:18,750円(税別)
発売日:6月27日
ハード・ソフト面の両方を全面的に刷新。従来モデルよりも高音質になったほか、配線が背面に集約されたことでデスクをすっきりと片付けることができるようになった。 - ASTRO A40 Wireless ゲーミングヘッドセット + ASTRO MixAmp Pro TR
価格:31,250円(税別)
発売日:6月27日
有線ヘッドセット 「A40」 と アンプ 「MixAmp」 のセット商品。
ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION
今回発表された製品をひとつずつ紹介していこう。
まずは 「A50」 だが、こちらはワイヤレス接続に対応した新型ゲーミングヘッドセットだ。ヘッドホン本体とワイヤレス充電ドッグを兼ねるBASE STATIONがセットになっており、置くだけで手軽に充電できる利便性が特徴だ。
また、音質にもかなり自信があるとのこと。ロジクールのゲーミングブランドであるロジクールGとも協業し、オーディオシステムを「Astro Audio V2」 に進化させた。新開発の40mmネオジウムマグネットドライバーを搭載し、ドライバー周りのチェンバーデザインも一から改めた。さらに、ロジクールGの開発チームとともにチューニングしたことで、ASTRO史上最高のサウンドクオリティを実現している。
この音質向上とDoblyサラウンドサウンドに対応したことによって、ゲーム内において周囲の足音までハッキリと聞こえるほど繊細かつ鮮明な音響表現が可能に。
マイクについてもロジクールGとの協業でチューニングを行ないクオリティを高めた。さらにeスポーツの大会などでも快適に使用できるように指向性の高いマイクを内蔵しているため、周囲の音を拾うことなく装着者の声を届けられるように。
A50はオーバーイヤー型で、耳をスッポリと覆う形状だ。イヤークッションにはとても柔らかいクロス素材が使用、適度な締め付けになっているため長時間装着していても耳が痛くなることはないだろう。遮音性も非常に高い。
バッテリー駆動は最大15時間。バッテリー残量が少なくなってきたら、付属のBASE STATIONに載せるだけで充電できるようになっている。このBASE STATIONはMixAmpの役割もこなせるようになっており、ゲーム音とマイク音を簡単にミックス可能。これらの音量は、ヘッドセットの右側面のボタンでバランス調整することができる。
A50のワイヤレス接続には2.4GHz帯の電波を使う。これはどんな環境であっても安定した通信を提供するためであるとのことだ。こちらもロジクールGとの共同で生まれた技術を使用している。
ちなみに、A50はより遮音性に優れたイヤーカップとヘッドバンドがオプションとして提供される。こちらはまだ発売日は決まっていないが、価格は5,130円(税別)であることが明らかにされている。
ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット
次はA50と同時に発表された 「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット」 について。こちらはA50と違い有線接続専用モデルになっている。
前モデルからハードウェア面の大きな変化はないものの、ソフトウェアのチューニングによってヘッドホンやマイクの音質が向上した。
A40は引き続きプロ向けモデルとして販売される予定。ちなみに、前述のA50はプロシューマー向けとしてラインナップ。ただし、今回の製品発表イベントに登壇したゲームキャスターでロジクールGアンバサダーでもある岸大河さんはA50の性能を絶賛していたため、プロユーザー向けではないということでは決してない。
ASTRO MixAmp Pro TR
そして、「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット」 を快適に使うために必携の 「ASTRO MixAmp Pro TR」 もA40とともに進化した。前モデル 「MixAmp Gen 3」 から世代がひとつ上がり、「Gen 4」 と呼ばれる。
この新型 「MixAmp」 はハードウェア、ソフトウェア面ともに大幅に進化した。まずはハードウェア面についてだが、これまでの縦長型から横長型に形状が変化したことで、ケーブル類の接続端子をマイク以外すべて背面に移すことができたため、机の周りをスッキリさせることが可能に。
また、音量ダイヤルにLEDが内蔵されたことによって暗所でも使用することが容易になっている。配信者の方は配信環境をカッコよく見せることができるだけでなく、eスポーツの大会など暗い場所で使用することもできるようになった。
ソフトウェア面に関しては音質の改善が行われており、前モデルのA40を使用している方でもMixAmpを買い換えることで音質を改善させることができる。また、PS4などに接続した際はノイズが入ることが報告されていたが、新型A40ではこれを改善できているとのことだ。
「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット」 の価格は18,880円、そして 「ASTRO MixAmp Pro TR」 の価格は18,750円となっている(いずれも税別)。発売はどちらも6月27日(木)を予定している。
また、「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット」 の10周年限定モデルも登場予定。こちらの価格と発売日は通常モデルと同じだ。
ASTRO Gamingはひとつのブランドとして独立
株式会社ロジクール クラスターカテゴリーマネージャー 榊山 大蔵氏
また、今回の発表に合わせてASTRO Gamingブランドが独立することが発表された。ロジクール傘下であることは変わりないが、これまではロジクールのプロ向けゲーミングブランド 「ロジクールG」 の一員として提供されてきたASTRO Gamingが、今後は独り立ちすると、株式会社ロジクールのクラスターカテゴリ―マネージャー榊山大蔵氏は話した。
Astro Gamingはプレイを通じて自己表現ができる製品をラインナップしていく。その上で、プロからプロシューマーをターゲットに家庭用ゲームにおいてプロシーン&メインストリームの両方で最高峰のゲーミングライフエクスペリエンスを提供することを目標にしているとも語っていた。
また、今回の新製品発表イベントではAstro Gamingのブランドアンバサダー就任式が行われた。電影Lab.のCEOでゲームキャスターでもあるk4sen (かせん)氏が同アンバサダーに就任することが発表されている。
k4sen氏はA50とA40のどちらも素晴らしい製品になっているとし、ブランドアンバサダーに就任したこともあり、両製品の魅力をユーザーに伝えていきたいと意気込みを語った。
また、デザインがスタイリッシュになったことや音質がクリアになったことなど、新製品のブラッシュアップ部分について絶賛。特に音質については周囲の敵の足音を聞き取ることができるようになったりと、よりプロユースに適した性能になったことを魅力にあげた。
さらにEQ機能についてもゲームタイトルごとにカスタマイズできるため、FPSゲームでは足音がよく聞こえるようにしたりなどユーザーが好きなように音質を変えられるのが良いと同製品の魅力を伝えていた。
また、ゲームキャスターでロジクールGアンバサダーでもある岸大河氏とプロゲーミングチームCrazy Raccoonのうゅりる氏も登壇。岸氏はA50を発表前から密かに使っていたというが、ワイヤレスの問題として挙げられることの多い 「遅延」 は特に感じなかったと話す。
むしろ、ワイヤレスになったことで家庭で使う分にはとても楽になったと話し、BASE STATIONのDolby選択機能や音量・EQを調節できる機能、光デジタルに対応している点などを魅力としてあげた。
そして、フォートナイトを一日平均で8時間プレイしているといううゅりる氏は、背後の音が聞こえるサラウンド環境を絶賛しており、ASTROの性能にいつも助けられていると話していた。
以上が今回の新製品発表イベントのレポート。ここで今回発表された新製品についておさらいしておこう。
まずはヘッドセット製品だが、「ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION」 と 「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット」 の2種類。価格は 「ASTRO A50 Wireless ゲーミングヘッドセット + BASE STATION」 が37,750円(税別) で、「ASTRO A40 TR ゲーミングヘッドセット」 が18,880円(税別)だ。
そして、ヘッドセット用アンプ 「ASTRO MixAmp Pro TR」。こちらは税別18,750円となっている。
製品名 | 価格(税別) | 発売日 |
---|---|---|
A50 + BASE STATION | 37,750円 | 2019年8月1日 |
A40 TR + MixAmp | 31,250円 | 2019年6月27日 |
A40 | 18,880円 | |
A40 10周年限定モデル | 18,880円 | |
MixAmp | 18,750円 |
発売時期はA50が2019年8月1日となっており、A40とMixAmpについては今月27日に発売予定。これらの新製品は本日からAmazonなどで予約受付が開始されている。