Apple Watchは健康デバイスとして更なる進化を遂げようとしている。昨秋に血中酸素濃度の計測が可能になったが、今度は血糖値が計測できるようになるのかもしれない。
韓国ETNewsは現地時間24日、Appleは次期Apple Watchこと 「Apple Watch Series 7」 に非侵襲性の血糖モニタリング機能を搭載する計画である、と報じた。
Apple Watch Series 7で血糖値の計測が可能に?
次期Apple Watchには光学センサーを介して血糖モニタリングできる機能が搭載されるという。これが事実であれば、ウェアラブルデバイスに搭載された光学センサーを使用することで、採血することなく血糖値を計測できるようになる。これまでの血糖値の計測は穿刺による採血が必要だったが、その手間がついに必要なくなる。
この血糖モニタリング機能の搭載が計画されているのは、Apple WatchのほかにもSamsungのGalaxy Watchが挙げられている。
韓国Samsungは米マサチューセッツ工科大学(MIT)と共同でラマン分光法による血糖値の測定実験に取り組んできた。採血なしの測定にはまだまだ精度に問題があったというが、この両者の研究によってかなり実用的なレベルにまで引き上げられてきているという。
Appleの同技術における研究がどれほど進んでいるかについては触れられていないが、Appleは以前からApple Watchに血糖値の計測機能を導入することを計画していると噂されてきた。AppleのCEOティム・クック氏が血糖値を計測するトラッカーをApple Watchに接続し、テストしていることが報じられたこともある。2017年のことだ。
毎年、新型Apple Watchにはさまざまな新機能が搭載されている。昨年発売した 「Apple Watch Series 6」 に血中酸素濃度を測る機能が搭載されたのは記憶に新しい。また、海外の実装からかなり遅れることにはなったが、いよいよ今週にもECG (心電図計測) 機能が日本でも利用できるようになる。
Apple Watchを装着した人の命が助かったというニュースは最近何回も目にするようになった。さらに健康モニターだけでなく、最近ではフィットネスのコーチも努められるようになるなど (日本では未対応)、Apple Watchは人々の健康をあらゆる面で支える。
AppleのCEOは初代Apple Watchを発表した際に、「Appleが作ってきたデバイスの中で最もパーソナルな製品だ」 と言っていたが、いままさにそんなデバイスになろうとしている。今年の秋に登場する新型モデルがどんなデバイスになるのか、とても楽しみだ。
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[ via MacRumors ]