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Apple Watch Ultra 2 レビュー|最大54時間駆動バッテリーとSiriのオンデバイス処理対応で水中と陸上どこでも活躍

2023年9月、Apple Watchシリーズの中でも過酷な環境下で使うことに特化したタフネスモデル 「Apple Watch Ultra」 に、新型モデル 「Apple Watch Ultra 2」 が登場した。

「Apple Watch Ultra 2」 は、現行のApple Watchシリーズの中では最大となる49mmの画面を搭載し、最大36時間という長時間のバッテリー持ちを実現するなど先代モデルの特徴を引き継ぎつつ、新チップ 「S9 SiP」 を搭載したことでダブルタップによるジャスチャー操作や、オンデバイスでSiriが利用できるように。また、強い日差しの下でも画面が見やすいよう、画面の最大輝度が3,000ニトまで引き上げられた。

筆者はトライアスロンや登山、ダイビングなどのエクストリームなスポーツに挑むことはあまりないのだが、年に1〜2度の休暇を利用して海で泳いだり、マイナス20℃に近い雪山でスキーをするなど、多少過酷な環境に行く機会がある (最近は取材で特殊なことをさせられることもある) ことから、昨年 「Apple Watch Ultra」 を購入。今年も新型モデルが登場したということで、どれほど進化したのかチェックしてみた。

結論から言うと、あまり大きな進化はなかったのだが、まだApple Watchを使ったことがない人や、Apple Watchの過去モデルや他のスマートウォッチからの乗り換えを考えている人は購入するに値する理由が見つかるかもしれない。

残念ながらエクストリームな環境下ではテストできていないのだが、当記事では一般的な使い方をする上で 「Apple Watch Ultra 2」 はどんなスマートウォッチなのかを紹介する。気になっている人はぜひ購入の参考にしていただけると幸いだ。

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Apple Watch Ultra 2とは

Apple Watch Ultra 2は、極限の環境でも駆動できる強靭さを売りにした、Apple Watchシリーズのタフネスモデル。日常利用だけでなく、ダイビングや登山、トライアスロンなどをする人にオススメの機種となっている。

Apple Watch Ultra 2の特徴

  • エッジへの衝撃から画面を守るデザイン
  • アクションボタン搭載
  • 一回り大きいDigital Crown
  • 49mmの大画面
  • 軽くて強靭なチタニウムケース
  • MIL-STD 810Hに準拠
  • 最大36時間の長時間バッテリー駆動
  • 大画面を利用した専用文字盤あり
  • UIが赤くなるナイトモード
  • 3つの内蔵マイクと適応型ビームフォーミングアルゴリズムでクリアな通話
  • 高精度2周波GPS
  • 100メートルの耐水性能
  • 水深40メートルまでのダイビング対応 (EN13319に準拠)
  • IP6X等級認証の防塵性能
  • 水深計と水深アプリ
  • 「Oceanic+」 アプリでダイブコンピューターに
  • 水温センサー
  • 転倒検出と衝突事故検出対応
  • デュアルスピーカー
  • 86dBのサイレン
  • S9 SiP搭載 New!
  • 最大3,000ニトの画面輝度 New!
  • ダブルタップのジェスチャー New!
  • デバイス上のSiri New!

「Apple Watch Ultra 2」 の特徴の中で、筆者が気に入っているのが長時間のバッテリー駆動が可能なこと。筆者は仕事柄、長期出張をする機会が多く、1〜2週間程度のホテル生活をすることがあるのだが、ホテルでは利用できるコンセントの数が少なくて、どうしてもApple Watchの充電は優先度が低くなりがち。

しかも疲れて寝てしまい、朝気づいたらApple Watchのバッテリーが足りない!ということもこれまではよくあったのだが、36時間 (実際はもっと駆動できる) も駆動できれば、2日間くらいの日程ならこなすことができてしまう。昨年に 「Apple Watch Ultra」 を購入してからは、このバッテリー持ちに助けられた場面も多かった。

また、筆者はApple Watchのチタニウムケースが気に入っており、現在のラインナップのなかでもチタニウムケースが選べるのが 「Apple Watch Ultra 2」 だけであることも同モデルを選ぶ理由だ。

ちなみに、同じく2023年9月に発売した 「Apple Watch Series 9」 45mmモデルのステンレススチールケースの購入を検討している人は、「Apple Watch Ultra 2」 との価格差が1.1万円である点も考慮していただきたい。安いと思うか高いと思うかは人それぞれだとは思うが、タフなチタニウム筐体、大きな画面、ロングバッテリーが1.1万円の差額で手に入ると考えたら、予算の上乗せを検討するのはアリではないだろうか。

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デザイン:フラットな画面、アクションボタン搭載

「Apple Watch Ultra 2」 は、Apple Watchの他モデルに比べてサイズが大きく、衝撃に強い筐体が採用されている。

ケースサイズ(本体縦幅)は現行のApple Watchシリーズの中でも最大の49mm。昨年に 「Apple Watch Ultra」 が登場するまでは、「Apple Watch Series 7」 の45mmモデルを使ってきた筆者だが、サイズが大きすぎると感じることなく、現在まで使うことができている。

  Apple Watch Ultra 2 Apple Watch Series 9 Apple Watch SE
サイズ 縦:49mm
横:44mm
厚さ:14.4mm
41mmモデル
縦:41mm

横:35mm

厚さ:10.7mm

45mmモデル

縦:45mm

横:38mm

厚さ:10.7mm

40mmモデル
縦:40mm

横:34mm

厚さ:10.7mm

44mmモデル
縦:44mm

横:38mm

厚さ:10.7mm

ケース重量 61.4g 41mmモデル
・アルミニウム/GPS:31.9g
・アルミニウム/GPS+Cellular:32.1g
・ステンレススチール:42.3g

45mmモデル
・アルミニウム/GPS:38.7g
・アルミニウム/GPS+Cellular:39.0g
・ステンレススチール:51.5g

40mmモデル
・GPS:26.4g
・GPS+Cellular:27.8g

44mmモデル
・GPS:32.9g
・GPS+Cellular:33.0g

上記表でケースサイズ&重量を比較してみた。「Apple Watch Series 9」 45mmモデルとの違いもお分かりいただけると思う。

特に念入りにチェックいただきたいのが本体重量。Apple Watch Ultraは61.4gで、軽量なアルミニウムモデルと比べると約2倍の重量になる。ジョギングなどの軽い運動での使用がメインなら、重さの違いを顕著に感じるかもしれない。従来まで軽量モデルを使ってきた人は、まずは店頭などで重さを確認してからの購入をオススメしたい。

「Apple Watch Ultra 2」 のデザインの注目ポイントのひとつは、完全に平らな画面。Apple Watchの他モデルは画面のエッジが丸みを帯びているが、「Apple Watch Ultra 2」 は端まで平らなデザインが採用されている。

画面のエッジをケースが完全に覆うデザインになったことで、従来よりも側面からの衝撃による画面割れへの耐性が強くなったとAppleは主張している。筆者はこれまでにApple Watchの画面を割ったことがないため、検証はできていないのだが、エクストリームスポーツをするような人なら恩恵を感じる機会があるかもしれない。

ケースは航空宇宙産業レベルのチタニウムから作られており、耐久性や対腐食性に優れるという。筆者も何度かプールや海に 「Apple Watch Ultra」 をつける機会があったが、現時点で腐食は起こっていない。それ以前のチタニウムケースのApple Watchも何度もプールや海に入れているが、いずれのモデルでも腐食や故障は発生していないことから、プールの水や海水によるダメージはほぼ心配しなくても良さそうだ。

画面はサファイアガラスで強いが背面は意外と傷がつきやすいので注意が必要

ただし、腕につけて使うものということで、擦れなどによる細かいキズは発生する可能性がある。細かいキズも味があって良いものだったりするが、綺麗なままで使いたい人はサードパーティー製ケースの使用も検討しておこう。

ちなみに、筆者は保護ケースなしで1年間 「Apple Watch Ultra」 を使ってきた。そのなかで出来たキズは本当に小さなものが3つくらい。「Apple Watch Edition」 時代のチタニウムケースよりもさらにキズがつきにくくなったように感じている。

「Apple Watch Ultra 2」 の左側面には、他モデルとは異なるDigital Crownとサイドボタンが搭載されている。Digital Crownはサイズが大きく、ギザギザの溝が深くなっており、ケースに埋もれるようなデザインが採用されている。

サイドボタンはわずかに本体から飛び出て立体的になっており、手探りでサイドボタンを探したときに他モデルよりも位置がわかりやすい。

個人的にサイドボタンは他モデルよりも押しやすく感じるが、Digital Crownは上下からしか回せないためすこし不便に感じることがある。また、バンドをキツめに巻くと、Digital Crownを回したときに肌が食い込むことがあり、他モデルと同じ感覚で回すと 「痛っ!」 となってしまうことも。昨年も同じことを書いたが、この部分は改良して欲しいところ。

一方でこのDigital Crownの良い点はダイヤルの溝が深くなったことで、手袋をつけての操作がしやすくなったこと。今年の初めに 「Apple Watch Ultra」 をつけて雪山でスキーをしたときには、ラクに操作することができてとても助かった。

本体右側には、ユーザーがある程度カスタマイズできるショートカットボタン 「アクションボタン」 が搭載。ワンプッシュで特定の動作をさせることができる。

たとえばワークアウトを設定すると、ワンプッシュでワークアウトアプリを開いたり、特定のワークアウトを開始することができる。毎日30分のウォーキングを日課にしているなら、アクションボタンを押したときに30分のウォーキングをスタートするよう設定しておけば、スムーズにウォーキングをスタートできる。

ウォーキングの途中、知り合いに会ってすこし話し込んでしまいそうだったら、アクションボタン+サイドボタンの同時押しでワークアウトを一時停止。話し終わったら、再度アクションボタン+サイドボタンの同時押しでワークアウトを再開できる。

このほかにも、アクションボタンにはストップウォッチやウェイポイント、バックトレース、フラッシュライトなどが設定可能。特定のショートカットを実行することもできるため、ワンプッシュでワークアウトを実行して音楽を再生、ということも可能だ。ウェイポイントはトレッキングや登山、ハイキングなどトレイル系のアクティビティに便利そうだ。

バンド:アルパインループ

今回筆者が 「Apple Watch Ultra 2」 とセットで購入したバンドは 「アルパインループ」 。今年の新色であるブルーを購入した。

アルパインループは、2層のポリエステル生地が織り込まれていて、縫い目や切れ目がない1本に仕上がっているのが特徴。留め具はチタニウム製のG字フックになっていて、ポコポコと出っ張った表面のループ部分に差し込むようにして固定する。

フックはかけづらさがあり、慣れるまでは面倒に感じるかもしれないが、フックの先が内側にクイッと向いていて、ループにしっかりと固定できる安心感があり、個人的には気に入っている。

ちなみに、「Apple Watch Ultra 2」 は45mm/44mm/42mmバンドと互換性があるため、これらのバンドを買い集めていた人はそのまま使い回すことが可能だ。筆者もこれまで色々なバンドを集めてきたため、その日の気分や用途によって付け替えて楽しんでみようと思う。

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同梱物:充電ケーブルのみ

「Apple Watch Ultra 2」 の同梱物は、本体と組み合わせて購入したバンドと、USB-C磁気高速充電ケーブル(1m)のみ。ケーブルは高速充電に対応したもので、5W以上のUSB-PD対応電源アダプタとの組み合わせで高速に充電することが可能だ。

また、「Apple Watch Ultra 2」 に同梱されているUSB-C磁気高速充電ケーブルは編み込み式の頑丈なものになっていて、従来まで同梱されていた編み込み式ではないケーブルよりも断線の心配が少ないというメリットがある。

プロセッサ:最新の 「S9 SiP」 搭載

(画像:Apple)

「Apple Watch Ultra 2」 には、内蔵チップとして最新の 「S9 SiP」 が搭載されている。

「S9 SiP」 は、先代の 「Apple Watch Ultra」 に搭載されていた 「S8 SiP」 よりも性能が向上しており、新たにダブルタップのジャスチャーが利用できるようになったほか、デバイス上でSiriが利用できるようになり、ネットワークを介することなくアラームの設定やワークアウトの開始をしてもらえるようになった。

(画像:Apple)

ダブルタップのジャスチャーは、Apple Watchを装着している腕の親指と人差し指を2回トントンと合わせることで、画面に触れることなく様々な操作ができるというもの。具体的には、電話に応答したり、アラームを止めたり、音楽を再生・停止したり、カメラリモートで写真を撮影したり。ホーム画面ではスマートスタックを開くことができ、さらにダブルタップすることでスタックのウィジェットをスクロールできる。

Appleによると、このタブルタップのジェスチャーは 「S9 SiP」 に新たに搭載されたNeural Engineが、加速度センサーやジャイロスコープ、光学式心拍センサーからのデータを用いて、親指と人差し指でダブルタップをするときのわずかな手首の動きと血流の変化による独特なサインを検出することで実現しているという。

ダブルタップのジェスチャーは来月のソフトウェアアップデートで利用できるようになることが案内されており、現時点ではまだ利用することができないが、ちょっとした操作を片手だけで完結できるのは便利そうだ。

「S9 SiP」 のもうひとつの恩恵として、Siriがデバイス上で利用できるようになったことも挙げられる。これにより、Siriの応答が速くなるほか、ネットワークがない場所でもSiriにアラームの設定をお願いしたり、ワークアウトの開始をお願いすることができる。地味ながら便利なアップデートだ。

日常生活の中でApple WatchのSiriにあれこれお願いすると、「少しお時間をください……」 と言われてしまうことがあり、使いづらさを感じることがあった。Siriがネットワークを介さないことで、これからはスムーズなやり取りができるようになりそうだ。

また、ネットワークがない場所でもSiriが利用できるようになったのも嬉しいポイント。山など電波が届かない場所にキャンプに行ったときに、インスタントラーメンのタイマーを声だけで設定できるし、船で沖に出て釣りをするときにも何かと役に立ちそう。

ちなみに、「Apple Watch Ultra 2」 と一緒に発表された 「Apple Watch Series 9」 も同じく 「S9 SiP」 を搭載しており、ダブルタップのジェスチャーやデバイス上のSiriを利用可能だ。

画面:広々とした画面でたくさんの情報を表示

「Apple Watch Ultra 2」 は、現行のApple Watchシリーズの中でもっとも大きな49mmの画面を搭載しており、一度にたくさんの情報を表示することができる。ちなみに、先代モデルの 「Apple Watch Ultra」 と比べると表示領域が1164平方ミリメートル→1185平方ミリメートルとわずかに大きくなっている。

  Apple Watch Ultra 2 Apple Watch Series 9 Apple Watch SE (第2世代)
解像度 
410×502ピクセル 41mmモデル
352×430ピクセル

45mmモデル
396×484ピクセル

40mmモデル
324×394ピクセル

44mmモデル
368×448ピクセル

表示領域 1185平方ミリメートル 41mmモデル
904平方ミリメートル

45mmモデル
1143平方ミリメートル

40mmモデル
759平方ミリメートル

44mmモデル
977平方ミリメートル

一応、「Apple Watch Ultra 2」 の次に大きい画面を持つ 「Apple Watch Series 9」 の45mmモデルと比べるとわずかな違いしかないのだが、それでも端まで平らになった画面のおかげでより画面が広く感じられる。

通常時

常時点灯状態

「Apple Watch Ultra 2」 の画面は常時表示に対応していて、わざわざ腕を上げて画面をアクティブにせずとも、アナログ時計のようにいつでも時刻を確認できる。

上記は通常時の画面と常時表示状態になった画面。常時表示状態だと秒針が消えて画面も暗くなるのだが、長針と短針は目立って見えるため、時刻を確認する分にはほぼ困ることはない。

モジュラーUltra

また、「Apple Watch Ultra」 「Apple Watch Ultra 2」 のみで使用できる新しい文字盤の 「モジュラーUltra」 は、大きな画面を活用し、秒数や高度、深度などのリアルタイムのデータを外側のエッジ付近に表示する便利な文字盤だ。コンプリケーションも合計7つが自由に設定可能で、自分のApple Watchの使い方に合わせて好きな項目をセットしておくことができる。

ナイトモード

ナイトモードでは表示がすべて真っ赤になる。ちなみに、「watchOS 10」 では環境光センサーを利用することで、暗い場所では自動でナイトモードが起動するように。わざわざ自分で切り替える必要がなくなって便利になった。

画面の明るさは最大2,000ニト→3,000ニトと先代モデルから1.5倍になり、より見やすくなっている。

左:Apple Watch Ultra/右:Apple Watch Ultra 2

実際に先代モデルと並べて見てみると、わずかに 「Apple Watch Ultra 2」 のほうが明るく感じられる時も。ただ、普段の生活で3,000ニトの明るい画面が必要になるケースはさほどない。ギラギラと強い太陽光の下や、ダイビング時、天気の悪い山の山頂などの過酷な環境では見え方が違ってくるのかもしれないが、通常の環境ではあまり変わらないと捉えていただきたい。

「Apple Watch Ultra 2」 の画面を守るカバーガラスは、サファイアクリスタルが採用されている。従来モデルから常にサファイアクリスタルを採用したApple Watchを選んできた筆者だが、画面が割れたり、キズがついたことは一度もないことから、「Apple Watch Ultra 2」 の画面も割れやキズの心配はしなくてよさそうだ。

ちなみに、Apple WatchのアルミニウムモデルはIon-Xガラスという素材が使用されている。耐久性に優れてはいるものの、強度はサファイアクリスタルに劣り、利用者から「ぶつけたら傷がついてしまった」という報告を何度か目にしていることから、個人的にはサファイアクリスタルを使用した 「Apple Watch Series 9」 のステンレススチールモデルか、「Apple Watch Ultra 2」 の購入をオススメしたい。

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防水/防塵性能:100mの耐水性能によりダイビングも可能

「Apple Watch Ultra 2」 は、先代モデルに引き続き100mの耐水性能を持っており、水深40メートルまでのレクリエーションダイビングに対応する。ダイビングの技術標準規格EN13319にも準拠しているとのことで、水没の心配なく安心して使用可能だ。

ちなみに、Apple Watch UltraはIP6X相当の防塵性能も有しており、砂漠やビーチなどの細かい砂が舞うような環境でも問題なく使用できる。色々なアクティビティのお供として、どんな場所でも活躍してくれるはずだ。

水深計測:水深アプリで水温や時間を自動計測

(画像:Apple)

ダイビングに対応する 「Apple Watch Ultra」 には、「水深」 アプリが搭載されている。

同アプリは水温や時間、水深を測定できるアプリになっていて、Apple Watchが水中に入ったときに自動で起動するように設定することも可能。iPhoneの 「Watch」 アプリの一般>自動起動から設定可能だ。

上記画像は、以前に 「Apple Watch Ultra」 を装着して浅瀬で潜ったときに記録したもの。このとき撮影した写真はわずか1.8mしか計測できていないが、その後深さ4メートル近くまで潜水した際もしっかり計測できていたように感じた。

より本格的なダイビングをするなら、ダイブコンピュータとして 「Apple Watch Ultra/Ultra 2」 を利用できるようになる 「Oceanic+」 アプリも用意されている。残念ながら筆者は恐怖の方がまさってしまい、海の深いところまで潜るダイビングにはいまだにチャレンジできていないのだが、ダイビングをする機会がある人は、ぜひ利用してみていただきたい。

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「Apple Watch Ultra 2」 でできること (ヘルスケア編)

血中酸素の計測

「Apple Watch Ultra 2」 には血中酸素ウェルネスセンサーが搭載されており、血中酸素濃度 (血中に取り込まれた酸素レベル) を測定できる。

測定は 「血中酸素ウェルネス」 アプリから可能。Apple Watchの画面側を上に向けるようにし、腕を机の上に固定するなど手首を動かさないようにして15秒計測することで、酸素レベルが表示される。試しに筆者が測って見たところ、98%と表示されていた。

一般的な人の血中酸素濃度は95%〜99%だが、もしこれよりも低い数値が継続して出ているなら体に何らかの異常が起こっている可能性がある。早めにかかりつけの病院などに相談するようにしよう。

ちなみに血中酸素濃度は、バックグラウンド測定をオンにしていると、ユーザーがあまり動いていないときに自動で計測される。計測時にはApple Watchから赤い光が照射されるため、すぐに分かるはずだ。

心電図の計測

Digital Crown部分に搭載された電気心拍センサーを使えば、「Apple Watch Ultra 2」 で心電図をとることが可能だ。

心電図をとりたい場合は 「心電図」 アプリを開き、指をDigital Crownに当てて30秒間じっと待てば記録が完了する。腕を動かしてしまうと正しく計測できないことがあるため、血中酸素の計測と同様に机などに腕を固定して計測しよう。

心電図の計測時に何らかの気になる症状があるなら、記録完了画面に表示される 「症状を追加」 から具体的な症状を一緒に記録することもできる。

記録した心電図の波形や追加した症状などのデータは、いずれもiPhoneの 「ヘルスケア」 アプリに保存される。この情報はPDFデータに書き出すことも可能で、書き出したデータをもとに診断を行ってくれる病院もあるので、もし心房細動などの病気の可能性が疑われる場合はまずはデータを持って行ってみてはどうだろうか。

心拍数の計測

「Apple Watch Ultra 2」 には光学式心拍センサーが搭載されており、心拍数をリアルタイムで計測できる。

心拍数は血中酸素濃度や心電図のようにじっとしていないと計測できないというものではなく、動きながらでも計測が可能。Apple Watchを装着しているとかなり頻繁に計測されているようで、ヘルスケアアプリから1日のデータを見てみると、数分単位で計測されていることが分かる。

Apple Watch装着中に高心拍数・低心拍数が10分間続いたり、不規則な心拍リズムを検知した場合には、Apple Watchから通知が来るようになっている。この通知によって命を救われた人も多いとのことなので、Apple Watchから心拍数に関して何らかの通知がきた場合には、必ずチェックするようにしよう。

ちなみに、「Apple Watch Ultra 2」 の光学式心拍センサーは新たに第3世代のものが搭載されている。第2世代→第3世代で具体的にどんな変化があったのかは分からないが、おそらく今回のモデルから新たに利用できるようになった 「ダブルタップジェスチャー」 の実現に必要だったものと思われる。

睡眠トラッキング

「Apple Watch Ultra 2」 は睡眠の計測も可能だ。Apple Watchを装着して就寝すると、加速度センサーと心拍数センサーの情報を使い、レム睡眠やコア睡眠、深い睡眠、覚醒 (一時的に目覚めている状態) の状態を推定して記録することができ、一般的に言われる 「睡眠の質」 をチェックできる。

たとえば、下記は筆者のとある日の睡眠ステージの記録。あまり詳しくはないため、このデータで睡眠の質が良いのか悪いのかは判断できないのだが、Apple Watchを腕につけて寝るだけで、こんなふうに目には見えない睡眠のステージを記録できる。日々の睡眠の改善に役立てることができるはずだ。

ちなみに、Apple Watchで睡眠を計測するには、あらかじめ睡眠スケジュールを設定して記録する方法と、Apple Watchの 「睡眠」 集中モードを手動で起動する方法の2種類がある。

毎日規則的に睡眠を取っている場合はスケジュールで管理するのが便利で、夜勤などで不規則な睡眠を取ることがある人は寝る前に 「睡眠」 集中モードを起動する方法が便利だ。自分の生活リズムに合わせて好きな方法を使っていただきたい。

体温測定で生理周期

「Apple Watch Ultra 2」 には、女性向けの機能として生理周期や排卵日が推測できる機能が搭載されている。

同機能は、Apple Watchの裏側に搭載された皮膚温センサーで睡眠中の手首の皮膚温を測定することによって実現している。このデータを使用することで、より精度の高い生理周期を記録できるようになった。

皮膚温は基準値から0.1℃ごとの変動幅で毎晩記録できるため、生理周期の予測や生理不順や不正出血、さらには子宮筋腫などの病気の早期発見に繋げることも。

さらに、皮膚温のデータから過去に排卵が起こったと思われる日も推定でき、妊娠可能期間の予測も可能になる。妊活に励んでいる方の心強い味方になってくれるはずだ。

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「Apple Watch Ultra 2」 でできること (アウトドア編)

運動トラッキング

Apple Watchは、GPSや心拍センサーを利用してユーザーの運動量を計測することができる。

運動を記録したい場合は 「ワークアウト」 アプリから可能。もしくは、ウォーキングなどの一部のワークアウトは自動検出にも対応していて、ワークアウトを選択せずに運動を始めても、「ワークアウト中のようですね」 と通知が表示され、通知の中から実施中のワークアウトをタップすると、おおよその開始時点まで遡って計測することが可能だ。

記録した運動量は、「アクティビティ」 アプリから確認できる。アプリでは1日ごとの記録はもちろん、長期的な傾向も確認できるため、筋トレなどのトレーニングやダイエットに活かすこともできるはずだ。

記録できるワークアウトはwatchOSのアップデートによって増えており、こちらのページから確認可能。

ちなみに、watchOS 10ではワークアウトアプリのアップデートにより、「サイクリング」 のワークアウトを自動で検出できるようになっている。

コンパス

Apple Watchにはコンパス機能が搭載されており、Wi-Fiやモバイル通信に接続されていなくても、Apple Watchが向いている方角や現在の位置、高度を確認できる。

コンパス機能は 「コンパス」 アプリから利用できる。「Apple Watch Ultra 2」 の場合は高精度2周波GPSに対応するため、従来までのApple Watchよりも正確な位置情報を取得可能だ。

高精度2周波GPSについては、昨年のiPhone 14 Proのレビュー記事で検証を行ったが、従来のGPSに比べて精度が向上していることが確認できた。

また、「Apple Watch Ultra/Ultra 2」 専用の文字盤 「モジュラーUltra」 「ウェイファインダー」 では、外側の円 (数字が表示されている部分) をタップすることで、時刻の表示を緯度と経度の座標表示に切り替えることができる。パッと位置情報を確認したいときに便利だ。

緯度と経度の座標の代わりに高度/傾斜を表示することも可能。山登りの際には切り替えた方が便利に活用できるかもしれない。

通話・トランシーバー機能

Apple Watchは、iPhoneにかかってきた電話をApple Watchで受けて通話できたり、GPS+Cellularモデルなら、1つの電話番号をiPhoneとApple Watchで共有できるプランを通信キャリアで契約することで、iPhoneを持たずに行動していてもApple Watch単体で通話が可能だ。

また、「トランシーバー」 アプリを使えば、ワンタップで家族や友人とトランシーバーのように連絡を取り合うことができる。操作は本物のトランシーバーのように、ボタンを長押ししている間に発言し、話し終わったらボタンから指を離すことで相手に自分の声が届く仕組み。

「Apple Watch Ultra 2」 は、3つの内蔵マイクを搭載したことで高品質な音声通話が利用できるほか、適応型ビームフォーミングアルゴリズムにより、風の音などを低減して鮮明な音声を相手に届けてくれる。海辺など風の強い場所でも快適に通話可能だ。

ダイビング

「Apple Watch Ultra 2」 は水深40メートルまでのダイビングに対応している。

「水深」 アプリを使えば、時刻や現在の水深、水温、水中の時間、最大水深などが確認できる。同アプリはApple Watch Ultraが水中に入ったときに自動起動するよう設定することも可能だ。

(画像:Apple)

レクリエーショナルダイビング器材の開発で知られるHuish Outdoorsとのパートナーシップから生まれた 「Oceanic+」 アプリを使えば、「Apple Watch Ultra 2」 をダイブコンピュータとしても利用できる。

同アプリはBühlmann減圧アルゴリズムを実行し、ダイブプランやダイビング指標、視覚と触覚のアラーム、減圧不要限界、浮上速度、安全停止ガイドなどの機能を備えている。

サイレン

「Apple Watch Ultra 2」 には、86dBの大音量でサウンドを鳴らすサイレン機能が用意されている。道に迷ってしまったり、ケガをして動けなくなったなどの緊急事態に陥ったとき、自分の居場所を誰かに知らせるのに活用できる。

サイレンは2つのパターンが用意されていて、1つ目は遭難を知らせるもの、2つ目は一般的にSOSを求めるときに使用されるパターンを模したものであるという。実際に開けた場所でサイレンを鳴らしてみたところ、遠くまで音が反響していることが確認できた。

 

サイレン機能は、アクションボタン長押しで表示されるメニューの一番上にある 「サイレン」 ボタンを右スライドすることで利用できる。アクションボタンを長押しして、かつ項目を右スライドしなければ音はならないため、誤操作の心配はほとんどいらないはずだ。

ちなみに、遭難などで使用するだけでなく、街中では痴漢や暴漢などと遭遇したときの防犯ブザーの代わりにも使えそうだ。音はかなり大きく周囲に人がいれば異常が起きていることには気づいてもらえそうなので、緊急通報機能とあわせて活用したいところ。

「Apple Watch Ultra 2」 でできること (日常生活編)

Mac・iPhoneのロック解除

(画像:Apple)

Apple Watchには、MacやiPhoneのロックを解除する機能が搭載されており、Touch IDやFace IDの認証をせずとも画面ロックを解除したり、パスワードの入力ができる。

Apple Watchによるロック解除機能は、MacやiPhoneと同じApple IDでiCloudにサインインした上で、Macはシステム環境設定の 「セキュリティとプライバシー」 から、iPhoneは設定アプリのFace IDとパスコード内にある 「Apple Watchでロック解除」 という項目から、ロック解除に利用したいApple Watchをオンにするだけだ。

普段からApple Watchをつけて行動しているなら、MacやiPhoneのロック解除がとても快適になるのでオススメ。

音楽再生

iPhoneで音楽を再生しているとき、ペアリングしているApple Watchがあれば、iPhoneを使うことなくApple Watchの画面で音量調整や曲送り・曲戻しなどの操作ができる。

また、Apple WatchとAirPods Proなどのワイヤレスイヤホンを直接接続すれば、iPhoneを介さずとも音楽を聴くことができる。Apple Watchの本体ストレージに保存してある音楽はもちろん、GPS+Cellularモデルならモバイルデータ通信を利用してApple Musicの楽曲を聴くことも可能だ。

Apple Pay/Suicaの利用

(画像:Apple)

Apple Watchは 「ウォレット」 アプリにクレジットカードやSuicaなどの交通系ICを登録しておくことで、Apple Pay経由で支払いをすることができる。

ウォレットアプリはApple Watchのサイドボタンの2回押しで開くことができ、上下スワイプで支払いに使用したいカードを選んで読み取りリーダー部分に近づければ、一瞬で支払いを完了できる。財布やiPhoneが取り出しにくいときに便利だ。

Suicaなどの交通系ICは 「エクスプレスカード」 として登録しておけば、わざわざウォレットアプリを開かずともApple Watchを改札の読み取りリーダーにかざすだけで支払いを完了できる。よく使うカードはエクスプレスカードに登録しておこう。

ただし、駅の改札は右側に読み取りリーダーがあり、左腕にApple Watchをつける人は通り抜けるようにスムーズに改札を抜けられないのが残念なところ。Apple Watchを右腕につけるようにするか、iPhoneのエクスプレスカードを使った方がスムーズかもしれない。

日本語キーボード

Apple Watchには、文字を打つためのフルサイズキーボードが用意されている。Apple Watchでタイプする必要があるかどうかはともかくとして、Apple Watchの画面からメッセージを送ることが可能だ。

さらに、watchOS 9からは日本語キーボードも利用できるようになっている。筆者はフリック入力はしないので、あまり早く打つことができず、活躍する機会はあまりないのだが、フリック入力に慣れている人ならサクサクと文字入力ができるはずだ。

「Apple Watch Ultra 2」 は画面が大きく、さらにフラットなため従来のApple Watchに比べて入力しやすくなっているのはグッドなポイントかもしれない。

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バッテリー持ち:驚異の54時間

「Apple Watch Ultra 2」 は、「長時間のバッテリー駆動」 がひとつのアピールポイント。Appleは 「2日以上使えるバッテリー」 とアピールしており、通常使用時は最大36時間の駆動が可能だと言う。

果たして実機はどれほど長く駆動できるのか。実際に計測してみた。

計測は、バッテリーをフル充電してから、「Apple Watch Ultra 2」 を腕に装着して時間経過とともにバッテリーの残量をチェックするというもの。ディスプレイは常時表示状態にして、ディスプレイ輝度は最大にして、通知など基本的な機能はすべてONにして計測した。セルラー通信はOFF。

結果は以下のとおり。以前計測した 「Apple Watch Ultra」 のバッテリー残量の推移も掲載しているが、OSのバージョンに違いがあるため完全な比較とはいかないが、参考値として考えていただきたい。

経過時間 バッテリー残量
Apple Watch Ultra Apple Watch Ultra 2
0時間 100% 100%
6時間 90% 89%
12時間 80% 78%
18時間 69% 67%
24時間 59% 55%
30時間 47% 44%
36時間 36% 33%
42時間 28% 21%
48時間 18% 10%
54時間 8% 0%
56時間 0%

検証の結果、54時間駆動し続けることができた。

先代モデルからバッテリー持ちはかなりよく、1泊2日のキャンプなら充電なしでも乗り切ることができたのだが、今回の 「Apple Watch Ultra 2」 もそれに匹敵するバッテリー持ちを実現していることがわかった。山小屋やテントに泊まりながら複数日にまたがって行う本格的なトレッキングや登山などにも十分に役立てるはずだ。

もちろん日常においても2日に一度ペースの充電で済むようになるため、毎日充電するのが面倒だという理由でApple Watchを使ってこなかった人は、「Apple Watch Ultra 2」 なら満足できるはずだ。

高速充電:約2時間でフル充電可能

「Apple Watch Ultra 2」 はバッテリー駆動時間が長いものの、その分バッテリー容量も大きいため、バッテリーの充電に時間がかかりがち。そこで活用したいのが高速充電だ。

Apple Watchの充電ケーブルといえば、従来まではUSB Type-Aのものが販売されていたが、Apple Watch Series 7から同梱されるようになったUSB-C磁気高速充電ケーブルを使うことで、従来よりも高速にApple Watchを充電できるようになった。

実際に高速充電を利用すると、どれほどのスピードで充電できるのか。「Apple Watch Ultra 2」 のバッテリー残量を0%まで減らし、そこから急速充電で充電してみたところ、充電開始から30分で31%まで充電でき、その後も充電をし続けたところ、約2時間後でフル充電することができた。

筆者が以前に使っていた 「Apple Watch Series 7」 の45mmモデルでは、約1時間半で100%まで充電できたが、やはり 「Apple Watch Ultra 2」 はバッテリー容量が多いからか、充電に少し時間がかかる印象だ。長時間バッテリーを過信しすぎず、足りなくなりそうなら早めの充電を。

まとめ:「Apple Watch Ultra 2」 はどんな人にオススメ?

「Apple Watch Ultra 2」 は、過酷な環境下でも使用できることを謳ったタフネスモデルではあるものの、驚異のバッテリー持ちやスムーズにワークアウトを開始できるアクションボタンなどがもたらす便利さは、高い山や海などから遠く離れた日常でも大いに役立ってくれる。

欠点はサイズが大きいことだが、以前まで45mmモデルを使ってきた筆者は、先代モデルの 「Apple Watch Ultra」 にわずか数時間で慣れてしまったことから、使っていれば自然と馴染んでいく人が多そうだ。サイズについてはあまり心配する必要はないと思われる。

また、フォルムはややアウトドア向きではあるものの、アクションボタンをシャツの内側に隠れるようにして、革バンドなどをあわせて使用すればビジネスユースでも使えなくはないだろう。

デザインや性能などを考慮すると、「Apple Watch Ultra 2」 の製品としての魅力はとても高い。気に入ったならぜひ購入していただければと思う。

ただ、昨年 「Apple Watch Ultra」 を購入し、今年のアップデートを楽しみにしていた筆者にはちょっぴりガッカリだったのが今回の 「Apple Watch Ultra 2」 だ。というのも、残念ながら 「Apple Watch Ultra 2」 は先代モデルからのアップデート箇所が少なすぎたからだ。

そう言う意味では、「Apple Watch Ultra 2」 は購入すべきユーザーがとても限られるデバイスと言えそうだ。まず、昨年筆者と同じように 「Apple Watch Ultra」 を購入した人は買い替える必要はほぼない。

また、昨年に 「Apple Watch Ultra」 の購入を見送った人も、今回は購入する必要はないだろう。魅力的に映る新たな機能はほぼ搭載されていない。昨年購入を見送った人は、今年も購入に至るほどの理由はないように思う。

以上を踏まえると、「Apple Watch Ultra 2」 を購入しても良い人は、まだApple Watchを持っていない人や、「Apple Watch Ultra」 以外のApple Watchを使っていて、「Apple Watch Ultra 2」 にしかない機能に魅力を感じている人だけに限定されるのではないだろうか。

さらに個人的にもうひとつ気になる点としては、今年の 「Apple Watch Ultra 2」 はあまりにもアップデートが少なかったことから、来年以降のアップデートがより大きなものになる可能性があるということ。どうしても今すぐ 「Apple Watch Ultra 2」 の性能が必要だというのでなければ、来年以降のモデルを購入した方が満足できる結果になるかもしれない。高額な製品ということもあり、購入するかどうかは慎重に検討していただければと思う。

ちなみに、「Apple Watch Ultra 2」 ほどの性能が必要ないかもしれないと感じた人は、以下の記事でエントリーモデルの 「Apple Watch SE (第2世代)」 と通常モデルの 「Apple Watch Series 9」 を比較している。ぜひご覧いただきたい。

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