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Apple Watch プライドエディションスポーツバンド (2023) レビュー|2020年以来の虹色スポーツバンドを試してみた

Appleは毎年6月の 「LGBTプライド月間」 にあわせて、Apple Watch向けの虹色バンドを発売している。そして、今年(2023年)も例年どおり、新作の虹色バンドが登場した。

今年のバンドは 「プライドエディションスポーツバンド (2023)」 。オーソドックスなスポーツバンドに、チョコスプレーのような模様が散りばめられている。

初代モデルからプライドエディションバンドをコレクションしている筆者は、今年も新モデルを購入してみたので、デザインなど詳細をチェックしていきたい。

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デザイン

デザインをチェックしていく前に、まず 「プライドエディションバンド」 について簡単に解説しておきたい。

「プライドエディションバンド」 は、LGBTQ (性的マイノリティ) を象徴するレインボーフラッグをモチーフに制作された、Apple Watch用のバンドだ。プライドパレードに参加する従業員向けに開発したのがはじまりで、のちにそれが一般ユーザー向けに販売されたという経緯がある。最初に販売されたのは2017年。そのあと1年毎に、新モデルが投入されており、今回が第7弾ということになる。

歴代のプライドエディションバンド

このレインボーデザインにはLGBTQ+を支援する意味合いが含まれており、購入するとその売上の一部が米国のGLSEN、PFLAG、The Trevor Project、Gender Spectrum、The National Center for Transgender Equalityや、国際的に展開するILGAなどのLGBTQ支援団体に寄付される。つまり、このバンドを買うことで間接的にLGBTQ+の方々を支援することができる。社会的意義のあるバンドと言えるだろう。

表側

裏側

上記が、2023年の虹色バンド 「プライドエディションスポーツバンド 」 。

今年はApple Watchバンドの中でもっともオーソドックスな 「スポーツバンド」 をベースに作られた。ホワイトのスポーツバンドに、スイーツデコレーションなどに使われるチョコスプレー (スプリンクル) のような模様が全体的に散りばめられた、とても可愛らしいデザインになっている。

散りばめられた “チョコスプレー模様” は、プライドフラッグのレインボーカラー (レッド・オレンジ・イエロー・グリーン・ブルー・バイオレットの6色) に加えて、さらに5色のカラーが追加されている。

この5色のうち、ブラックとブラウンはHIV/AIDSによって他界した人々やこの病を抱えて生きている人々、黒人とラテン系のコミュニティを象徴しており、ライトブルー・ピンク・ホワイトはトランスジェンダーとノンバイナリーの人々を象徴している。

Appleによると、このバンドは成形のプロセスでベースの素材が個々の模様を囲むように流れ込むことで、レイアウトにわずかな違いを生み出しているという。つまり、まったく同じデザインのものは存在しないということになる。

Apple公式サイトに掲載されている 「プライドエディションスポーツバンド」 のデザインと筆者の元に届いたデザインを比較してみたところ、確かに微妙な違いがあることがわかった。じっくり見てわかるか分からないかくらいのわずかな違いではあるものの、世界にふたつとしてない唯一のバンドと考えると貴重に感じられるし、何より “多様性” も感じられるプライドバンドならではの特徴とも捉えられる。

今年のプライドエディションバンドは模様が小さめで、かつベースがホワイトなので、プライベートはもちろん、カジュアルなビジネスシーンにも着けていくことはできそう。半袖シャツやポロシャツなどにあわせてもオシャレかもしれない。

スポーツバンドは高性能フルオロエラストマーで作られており、優れた耐久性とソフトな質感の両方を備えている。これまで複数のスポーツバンドを購入してきた筆者だが、長く使っても、壊れたり破れてしまったものはひとつもないため、耐久性に関しては数あるApple Watchバンドの中でも最強の部類に入ると思っている。

また、一度でもスポーツバンドを触ったことがある人なら分かると思うが、すべすべとサラサラが混ざったような独特な触りごこちがあり、汗をかきやすい夏場に1日中装着していても、あまり不快さは感じない。海やプールで使っても形状や質感が変化しない上に、汚れても水で簡単に洗い流すことができることから、どんな場面でも安心して使用できる。

スポーツバンドの装着はとても簡単で、バンド穴にピンを入れて長さを調節し、余った部分を手首側のスリットからバンドの内側に収納するだけ。装着時の見た目もスッキリとしていて、クールなApple Watchの印象を損なうことなく使用できる。

ただし、バックルなどが存在せず1本になっている 「ソロループ」 や 「ブレイデッドソロループ」 などに比べると、バンドが重なる部分が手首の下にくる関係で、デスクワーク時にバンドが腕に食い込み作業しづらく感じることもある。

以前のプライドセレブレーション文字盤

ちなみに、今回のレビューでは、一昨年に発売した 「Apple Watch Series 7」 の45mmチタニウムモデルとセットで撮影した写真を多く掲載しているが、最新の 「Apple Watch Ultra」 との相性ももちろん良し。Apple Watch Ultraと組み合わせた写真も一緒に掲載しているので、持っている人は参考にしていただきたい。

今回のプライドエディションバンドの発売にあわせて、新しいプライドセレブレーション文字盤が追加されている。watchOS 9.5をインストールすることで利用可能だ。

新しいプライドセレブレーション文字盤は、バンドと似た模様が散りばめられた文字盤になっていて、手首を上げ下げしたり、指で画面をタップすると模様がフワッと動くのが面白くて、ついつい画面を触りたくなってしまう。

当然ながら今回の新バンドと一体感が出るように作られているため、同バンドを手に入れたらぜひお試しいただきたい。

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まとめ

2023年のプライドエディションバンドは、ベースカラーの爽やかなホワイトや、色とりどりのチョコスプレーのような可愛らしい模様のおかげで、夏場の薄手のファッションにあわせやすそうな雰囲気のバンドに仕上がっている。

これまでのプライドエディションバンドはちょっと派手めなデザインが多く、どうしてもビジネス用途には向かなかった面もあるが、今回はワイシャツやポロシャツといったビジネス寄りのファッションにも合わせやすいデザインになっている。この夏は、プライドエディションバンドでオシャレに決めてみてはどうだろうか。

「プライドエディションスポーツバンド (2023)」 は、41mmと45mmの2モデルが用意されており、さらにバンドのサイズはS/M (130-180mm) とM/L (150-200mm) の2種類から選択できる。価格は6,800円(税込)だ。

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