契約締結間近とも言われていた、Appleと現代自動車 (ヒュンダイ) との協議が一時中断となったことがわかった。
米メディアBloombergが現地時間5日に報じた内容によると、Appleは自動運転車(EV)の開発において現代自動車との協議を一時的に中断。他の自動車メーカーとも協議を行っているようだと報じた。
Apple、日本の自動車メーカーに協議打診か
数年前から、Appleは自動運転機能をもった電気自動車(EV)に関するビックプロジェクトを動かしていると噂されている。特定の会社と協力して自動運転車の開発・量産を行い、実際の販売は2024年以降になるとの見方が主流だ。
そのパートナーとして、韓国の現代自動車(ヒュンダイ)傘下の起亜自動車(Kia)が挙げられており、これまで契約締結は目前と言われていた。しかし今回の報道で、Appleは複数の自動車メーカーとも同時に協議を行っていることが明らかに。
Appleがどこのメーカーと協議を行っているのか、Bloombergは直接言及していないものの、日本経済新聞は、Appleが日本の自動車メーカーに打診したと報じている。
日本の自動車メーカーといえば、トヨタ、ホンダ、マツダ、三菱、日産など複数あるが、これらのほとんどがノーコメント、三菱自動車は 「そのような事実はない」 としていて、現時点ではどの会社に打診があったのかは不明となっている。
Appleが計画している自動運転車とは一体どんなものになるのだろうか。
今月4日のCNBCの報道では、Appleは現代自動車との協議の中で、「ドライバーを必要としない自立運転ができる自動車」 の開発で合意する予定と報じられていた。ただし、主に食品配達などを想定した自動車になる可能性があるとして、どちらかというと大衆向けよりも法人向けの車になる可能性がある。
そもそも、Appleは自動運転車そのものの開発を計画しているのだろうかという声も根強い。以前には、Appleは自動運転車に関するソフトウェアの開発を行なっており、実際の車そのものを開発しているわけではないという報道もあった。
果たして、Appleが描く将来の自動車は一体どのようなものになるのだろうか。
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