待望の新型Apple Watchこと 「Apple Watch Series 5」 が満を持して発売。一時は 「今年は新型モデルが用意されていないんじゃないか」 なんて噂もあったが、実はちゃんと用意されていた。新型モデルの登場を密かに期待していた筆者にとって、本当に嬉しい限り。
今回、筆者は 「Apple Watch Series 5」 を購入した。モデルは新しく登場したチタニウムケース (44mm) モデル。Apple Watch Editionを購入するのは実は今回がはじめて。おそらく多くのユーザーがチタニウムのケースがどんな仕上がりか気になっていると思うので、当記事では 「Apple Watch Series 5 チタニウムモデル」 のレビューをお届けしたい。
先代の 「Apple Watch Series 4」 からどんな変化が起きたのか、そもそもApple Watchはどんなことができるのかについても記事中で紹介するので、「Apple Watch Series 5」 の購入を考えている方はぜひ参考にしていただければと思う。
・Apple Watch Series 10
・Apple Watch Ultra 2
・Apple Watch SE
・Apple Watch Nike
・Apple Watch Hermès
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・ストラップ (バンド)
・ヘッドフォン・スピーカー
- Apple Watch Series 5の外観レビュー
・チタニウムケースの外観レビュー
・スポールループの外観レビュー
・Apple Watch Editionにはスポーツバンドも付属
・同梱物一覧 - Apple Watch Series 5のここがすごい!
①画面が大きい
②常時表示ディスプレイ
③コンパス機能で方角を調べられるように - Apple Watch Series 5のここがイマイチ?
①プロセッサの性能は変わらない
②バッテリー持ちは悪化。Series 4のバッテリー持ちが良すぎただけ? - Series 4とも比較してみました。
- バンドは従来のものがそのまま流用可能
- Apple Watch Series 5って何ができるの?
- 買い換える必要はあり?
- まとめ
Apple Watch Series 5の外観レビュー
こちらが今回紹介する 「Apple Watch Series 5」 チタニウムモデルの化粧箱。いつもの横長の白いデザインだが、外装は包み紙になっていてApple Watch本体が入った箱、そしてバンドが入った箱が一緒になって包まれている。化粧箱の構造自体はSeries 4の時とほぼ同じだ。
チタニウムケースの外観レビュー
ケース本体を取り出してみた。Apple Watchは画面サイズによって2つのモデル (40mmモデルと44mmモデル) が存在するが、今回購入したのは昨年と同じく44mmモデル、画面が大きいのが特徴だ。
そしてお待ちかねのチタニウムのケース。
同モデルが発表されたときは 「アルミニウムモデルと見間違われるのでは?」 とも思っていたが、実機を目の前にしたらまったくの別物であることが分かった。
画面と背面以外すべてチタン素材で作られていて、遠目から見ても高級感を感じられるほどの大きな存在感を放つ。
同じ金属でもステンレススチールとはまた違うやや鈍い光り方が、”落ち着いたオトナ” な雰囲気を醸し出している。高級時計に使われることの多いチタンだが、まさかApple Watchに使用される時が来るとは。
チタンのケースを直に触ったときの質感はスベスベ。ステンレススチールとそう大きな違いがあるわけではないものの、ステンレススチールの場合はどちらかというとツルツルという質感でより金属らしい手触りが特徴。
また、チタニウムケースは金属特有のヒンヤリ感も抑えられているため、冬の寒い日に装着する際には良さそうだ。全体的に金属っぽさが少し抑えめなので、金属系の手触りがあまり得意ではない方にオススメかもしれない。
最後に重量についてだが、チタニウムを採用したApple Watch Editionは、ステンレススチールモデルに比べて少しだけ軽くなった。Apple Watch Series 5のステンレススチールケースは47.8gだが、チタニウムケースは41.7g 。数字にすると大した違いではないように見えるかもしれないが実際に腕につけてみるとハッキリと軽さを感じる。腕への装着感が減ったことで、より快適にApple Watchが使えるようになった気がする。
スポールループの外観レビュー
Apple WatchはSeries 5から、購入時に好きなバンドと組み合わせて購入することが可能になった。
筆者が選んだのはアラスカンブルースポーツループ。最近外で運動する機会が増えたので、これまであまり手を出してこなかったスポーツタイプのバンドを購入してみた。
スポーツループはナイロン製。通気性にとても優れているため、大量に汗をかくハードなスポーツでも快適に使用することができる上に、以前まで販売されていたウーブンナイロンバンドとは異なり洗うことも可能。まさにスポーツにうってつけのバンドだ。
バンドの固定はベルクロ (面ファスナーやマジックテープとも呼ばれる) タイプなので着け外しはとても簡単。ただし、外すときはバリバリという音が鳴ってしまうので少し安っぽさを感じることもあるのがたまにキズ。
とはいえ、今回のアラスカンブルースポーツループは個人的にはかなりのお気に入り。その理由は表面の青色と裏面(折り返し)の水色のツートン配色がとても可愛いからで、涼しげのあるチタニウムケースとも相性が良いので、個人的にはこの組み合わせはかなりオススメ。
Apple Watch Editionにはスポーツバンドも付属
ちなみに、Apple Watch Series 5の最上位グレード (Apple Watch Edition) にはスポーツバンドが別途付属してくる。
筆者のチタニウムモデルにはライトグレイスポーツバンドが同梱されていた。スポーツバンドはシリコン製なのでこちらも汗をかくスポーツで使用でき、もちろん洗うことも可能。
ストーンアッシュの上品な色合いがかなりオシャレなので、今回ゲットしたスポーツループバンドとスポーツバンドは気分で変えて使っていきたいと思う。
同梱物一覧
すべての同梱物は以下の通り。本体とバンドの他には、おなじみのApple Watchの充電ケーブルと電源アダプタ (出力5W) が同梱されている。
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・Apple Watch Ultra 2
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・ストラップ (バンド)
・ヘッドフォン・スピーカー
Apple Watch Series 5のここがすごい!
①画面が大きい
ここからは 「Apple Watch Series 5」 のここがスゴい!と感じた点について紹介していきたい。
まずは画面の大きさとデザイン。Apple Watchは2018年発売のApple Watch Series 4でベゼルレス化を達成したことによって、端末の大きさに対して画面の面積が広くなった。その結果、”画面の視認性” が改善されより多くの情報が表示可能に。
そして画面も端末の形にあわせて滑らかなカーブを描くように。デバイスとの親和性を高めたことで、より腕時計らしいデザインに。このデザインは今回のApple Watch Series 5にも受け継がれている。
ペアリング時の様子
すでにApple Watch Series 4を所有する筆者にとっては見慣れたデザインではあるものの、Series 3以前のモデルから買い替えるなら、きっとSeries 5の画面の大きさにはビックリすると思う。
ちなみに、watchOS 5からはインフォグラフやモジュラーインパクトなど、Apple Watch Series 4以降のベゼルレス画面をフル活用できる文字盤も増えている。これだけでもSeries 3以前のモデルから買い替える意味はあるだろう。
②常時表示ディスプレイ
Apple Watch Series 5の最大の特徴はこれ。
同じ大きさ・形の画面を搭載しているApple Watch Series 4とSeries 5だが、両者には埋められない大きな差がある。それは画面の常時点灯に対応しているか、そうでないかだ。
Apple Watch Series 5は画面の常時点灯にシリーズで初めて対応。おかげでいつでも時刻を確認することができるようになり、これまでのように腕をあげたり、画面をタップもしくはサイドボタンを押すなどしてわざわざ画面を点灯させる必要がなくなった。
常時表示ディスプレイに対応したことで時刻はもちろん、文字盤に表示されている天気などの情報を、画面にチラリと目線をやるだけで確認できるように。机の上に腕を置いた状態など、どんな角度からでも画面を見られるようになったのも嬉しいところだ。
実際に使ってみると、画面が常に点灯しているというのはやはり便利に感じる。従来までは腕を上げてもたまに画面が点灯しなかったり、一定時間経つと画面が消えてしまうため再度タップして画面を点灯させる必要があるなど融通が効かないこともあったが、これらの問題がすべて解決。
いままでは “便利ガジェット” だったApple Watchだが、常時表示ディスプレイのおかげで、晴れて ”本物の腕時計” に昇格だ。
ちなみに画面の点灯時間が長ければそれだけ多くのバッテリーを消費することになるが、Appleは前モデルと同じバッテリー持続時間を目指した。そのための ”工夫” がいくつか存在する。
まずはリフレッシュレートの可変機能。リフレッシュレートとは1秒間に画面の書き換えが何度行われるかを示す数値なのだが、この数値が少なければ少ないほど画面の書き換え頻度が下がり、バッテリー消費が少なくなる。
Apple Watch Series 5はユーザーが画面を見ていないであろうタイミングでリフレッシュレートを60Hzから1Hzに落とす。そしてこのリフレッシュレートを下げるのと同時に、画面の明るさを落とし、さらにダークモードのような黒い文字盤に変えるアンビエント表示が用意されている。有機ELディスプレイは黒の表示には電力をほとんど使用しないため、画面を黒に変えることでバッテリー消費を減らすことができる。
このアンビエント文字盤は腕を下げたり、腕の位置が一定時間変わらない時に発動する。画面を明るくしたいときはこれまでと同様に、腕を上げたり画面をタップしたりすることで可能だ。
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③コンパス機能で方角を調べられるように
Apple Watch Series 5は内部に電子コンパスが内蔵されている。これにより、「コンパス」 アプリで自分がいま向いている方角や緯度、経度、高度、傾斜などをチェックできるようになった。
こちらがコンパスアプリの画面。方角や高度、傾斜が表示されているのが確認できるだろう。一部モザイクがかかっている部分があるが、ここに現在の場所の緯度・経度が表示されるようになっている。
筆者には山登りが好きな友人がいるのだが、話によると友人は遭難防止のためにいつもコンパスを持って山に登っているのだという。
Apple Watchだと通常の腕時計をつけているのと同じような感覚でいられるため、友人のように山登りが好きな方なら、別途コンパスを持って行かずともサッと腕をあげるだけで自分がどちらの方角に向かっているかを確認できて便利なのではないだろうか。
また、この電子コンパスは純正の 「マップ」 アプリの見やすさ向上にも役立つ。これまでは自分がいる場所しか表示することができなかったが、今後は電子コンパスのおかげでマップのどの方角を向いているかも確認できるように。
経路案内を利用する際には、どの方向に向かえば良いかがより視覚的に分かりやすくなってグッド。これなら筆者のような自称・方向音痴の方でも安心してマップアプリを見ることができるはずだ。
ただし、注意しなければならないことが1つ。それは販売されているApple Watchバンドのうち、ミラネーゼループやモダンバックル、レザーループなどのバンドを使うとコンパス機能に影響が出る可能性があるということ。
実際に検証してみたところ、ミラネーゼループをつけた状態でコンパスを起動したとき、本来の方向とは異なるあさっての方角に北を指し示していた。しかもこれがかなりの頻度で起こるため、筆者は個人的にミラネーゼループやモダンバックル、レザーループをApple Watch Series 5で使うことはオススメしない。購入する際はぜひ他のバンドを選んでみてはどうだろうか。
Apple Watch Series 5のここがイマイチ?
①プロセッサの性能は変わらない
Apple Watch Series 5に搭載された第5世代の64ビットデュアルコアプロセッサ 「S5」 チップ。同プロセッサはApple Watch Series 3に搭載されていたS3チップから最大2倍高速になっていることが明らかになっている。
それでは、Apple Watch Series 4に搭載されていたS4との性能差はどれくらいなのか。Apple Watch Series 4の技術仕様を確認すると、S4の性能はS3のパフォーマンスの最大2倍。つまり、S5のパフォーマンスはS4から改善されたわけではないことが伺える。
これについては、海外の著名デベロッパーからも報告が上がっている。Xcodeに記載されていた項目から、S5はS4と同じ世代のCPU・GPUになっていることが確認できたという。
Apple Watch Series 5の実機を使ってアプリの起動やSiriの呼び出しなど、処理性能に関係しそうな動作をチェックしてみたが、Apple Watch Series 4とはそこまで大きな差は感じなかった。このことから、やはりパフォーマンスはほとんど向上していないと考えて良さそうだ。
ただし、上記の話は処理性能に関しての話であり、省電力性はどのようになっているのかは未知数。というのも、Series 5は画面の常時点灯に対応したにも関わらず、バッテリー持ちがSeries 4から変わらないことが発表されていることからだ。
実際、Apple Watch Series 5からバッテリー持ちは悪化した気もする (詳細は後述) が、もしかするとS5は省電力性をいくぶんか改善している可能性がある。このあたりはAppleからの発表がないため詳細は不明だ。
ちなみに、プロセッサの話からは少し逸れるのだが、Apple Watch Series 5では内部のストレージ容量が16GBから32GBの2倍に増量していることが発表されている。これにより、音楽データなどを従来よりも多く入れることが可能だ。
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②バッテリー持ちは悪化。Series 4のバッテリー持ちが良すぎただけ?
結論から言うと、Apple Watch Series 5のバッテリー持ちは先代モデルから悪化したと言えるだろう。
その原因はやはり常時表示ディスプレイ。画面が点灯する時間が長ければ長くなるほどバッテリーの消費量は増えるため、画面が消えることがないSeries 5でバッテリー持ちが悪くなるのは当然といえば当然なのかもしれない。
Appleの発表によると、Apple Watch Series 5のバッテリー持ちは約18時間。この数字はApple Watch Series 4と同じだ。ただし、Apple Watch Series 4以前のモデルは2日程度バッテリーが持っていたのに対して、Apple Watch Series 5は1日程度。実質的にApple Watch Series 4からバッテリー持ちが悪くなったと言うことはできるだろう。
計測した時刻 | バッテリー残量 | |
---|---|---|
Series 5 | Series 4 | |
2:30 | 100% | 100% |
3:30 | 95% | 97% |
4:30 | 90% | 94% |
5:41 | 86% | 91% |
6:36 | 82% | 89% |
7:30 | 78% | 86% |
8:30 | 75% | 81% |
9:30 | 71% | 79% |
10:30 | 68% | 77% |
11:30 | 64% | 75% |
12:30 | 60% | 72% |
13:35 | 56% | 68% |
14:30 | 51% | 63% |
15:37 | 48% | 59% |
16:30 | 45% | 55% |
17:30 | 41% | 51% |
18:30 | 37% | 48% |
19:30 | 32% | 44% |
20:30 | 28% | 41% |
21:30 | 23% | 38% |
22:30 | 18% | 33% |
23:30 | 14% | 29% |
0:30 | 10% | 24% |
これは昨日、筆者が某有名サッカー選手のように両腕にApple Watch Series 4とSeries 5をつけて測ったバッテリー残量の遷移。時間帯にもよるが、Series 4に比べてSeries 5のほうがバッテリーの減りが早いことがお分かりいただけると思う。
ただし、バッテリーの減り方は表示させる文字盤によって異なることが多い。例えば、エクスプローラーやシンプル、メリディアン、ユーティリティといったシンプルかつ情報量の少ない文字盤はバッテリー消費が少なかった。
1日の仕事を終えて20時頃に自宅に帰ってきたときバッテリー残量が35%程度残っていることも。逆にソーラーやインフォグラフといった情報量やアンビエント表示の際、文字盤がほとんど暗転しないものに関してはバッテリー残量が夕方時点で40%を下回ることもあった。
もし画面の常時点灯を使用するのであれば、なるべくバッテリー消費の少ない文字盤を選ぶとバッテリー残量を気にすることなく使うことはできそうだ。
2019年10月1日に配信された 「watchOS 6.0.1」 をインストールするとApple Watchのバッテリー持ちが改善したという報告が一部で上がっているが、それについて筆者は劇的に変化したとは感じていない。
むしろバッテリー持ちが悪化したコンプリケーション (文字盤) が存在している気がするため、あまりバッテリー持ちについて過度な期待はもたないほうがよいだろう。
ちなみにできるだけバッテリー持ちを長くしたい人向けのオプションもApple Watch Series 5には用意されている。そのオプションは画面の常時点灯をオフにするというもの。
この機能を無効にすることで、Apple Watch Series 4と同じ仕様でバッテリー持ちを従来と同じ程度に伸ばすことが可能。キャンプなど電源が確保できないときに使うと便利だ。ぜひ覚えておこう。
Series 4とも比較してみました。
せっかく手元にApple Watch Series 5とSeries 4があるので、簡単に両モデルを比較してみた。Apple Watch Series 4はゴールドステンレススチールケースモデル(右)、Series 5はチタニウムモデル(左)だ。
左:ステンレススチール 右:チタニウム
同じく金属素材を使用している両Apple Watchだが、こうして並べてみるとステンレススチールとチタニウムで質感が大きく違うことがお分かりいただけると思う。ステンレススチールは見た目はかなりゴージャスだが、チタニウムはシック。どちらにもそれぞれ良さはあるが、個人的にはチタニウムの表情のほうが好みかもしれない。
参考:Series 4はケース種類はステンレススチールとアルミニウムの2種類のみが用意されていたが、Series 5はアルミニウムとステンレススチール、チタニウム、セラミックの4種類になった。
40mmモデル | 44mmモデル | |
---|---|---|
サイズ | 縦:40 mm 横:34 mm 厚さ:10.74 mm (セラミックのみ厚さ10.4 mm) |
縦:44 mm 横:38 mm 厚さ:10.74 mm (セラミックのみ厚さ10.4mm) |
重量 | アルミニウム:30.8 g ステンレススチール:40.6 g チタニウム:35.1 g セラミック:39.7 g |
アルミニウム:36.5 g ステンレススチール:47.8 g チタニウム:41.7 g セラミック:46.7 g |
ちなみに、本体デザインについてはSeries 5はSeries 4から特に変更なしだった。以下はSeries 5とSeries 4の違いをまとめたものだ。
- 常時表示ディスプレイ
- コンパス機能
- ストレージ容量が16GB→32GBに
- チタニウムモデルが新登場
- セラミックモデルが再登場
バンドは従来のものがそのまま流用可能
Apple Watchは昨年モデルの 「Apple Watch Series 4」 で画面が大型化、ケースのサイズ表記も38mm→40mmに、42mm→44mmに変更されているが、従来のApple Watchバンドとは互換性があるため、最新モデルでも引き続き流用することができた。
これは 「Apple Watch Series 5」 も一緒で、以前に購入したApple Watchバンドを使い続けることができる。季節やその日の気分に合わせて、バンドを自由につけ替えお出かけしよう。
Series 3以前のサイズ | Series 4以降のサイズ | |
---|---|---|
小型モデル | 38mm | 40mm |
大型モデル | 42mm | 44mm |
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Apple Watch Series 5って何ができるの?
Apple Watchで何ができるのかを一言で表すのはとても難しい。というのも、Apple Watchには大量の機能が搭載されているからだ。
まだ一度もApple Watchを使ったことがない方もいるとは思うので、ここでは各機能ごとに細かく解説していこう。
1. 文字盤のデザインを自由に変更可能
Apple Watchには複数の文字盤が用意されていて、自分のお気に入りの文字盤を設定可能。お気に入りの写真があるなら、その写真を設定することも可能だ。
文字盤は複数種類保存しておくことができ、Apple Watchのホーム画面をスワイプすることで一瞬で切り替え可能。その日の気分に応じた文字盤をすぐに表示させられる。
文字盤の多くは自由にカスタマイズできるようになっていて、左上や右下などのスペースに天気予報やバッテリー残量、日付といった好きな情報を表示させることができる。
2. iPhoneの通知を受け取る
Apple Watchの重要な機能のひとつが、iPhoneの通知をApple Watchで代わりに受け取る機能。わざわざiPhoneをポケットやカバンから取り出さずとも、メールやメッセージ、LINE、Twitterなどの通知を腕で確認できる。
通知は音もしくは振動で確認できるようになっていて、振動の強さは設定から変更可能。強めの振動にすれば大事な通知を見逃すことはないだろう。多くのユーザーがこの通知機能に魅力を感じているはず。もちろん筆者もそうだ。
3. Apple Pay・Suica
Apple Watchは 「Apple Pay」 を使った支払いが可能。コンビニなどで財布を取り出さずとも、Apple Watchの電源ボタンを2度押しして読み取りリーダーに当てるだけで決済が完了する。
また、Apple WatchにはSuicaが登録できるようになっていて、エクスプレスカードとして設定しておけば改札にApple Watchを当てるだけで通り抜けられる。ラッシュ時など駅内が混雑していてiPhoneを出しづらいときには重宝する機能だ。
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4. 運動をトラッキング
Apple Watchに搭載されている様々なセンサーを活用して、数十種類の運動をトラッキング可能。日々の運動でどれほどのカロリーを消費したのかなど細かい記録ができるため、ダイエットにも活用できる。
運動量やペースなどはiPhoneの 「アクティビティ」 アプリから確認でき、運動後には今日の運動の質がどれほどだったのかをすぐに確認できる。アプリでは長期的な傾向も調べることができるため、本格的にスポーツをやっている方はどうすればもっと良い結果が出るのかを分析することもできるだろう。
5. 水深50メートルの耐水性能
Apple Watchでトラッキングできる運動は陸上の運動だけにあらず。
Apple Watchは水深50メートルの耐水性能 (完全防水レベル) を備えており、プールや海での水泳もトラッキング可能。水泳時には消費カロリーや泳いだ距離、ペースなどの情報が記録される。
ただし、海はまだしも日本では腕時計の着用を認めていないプールがまだまだ多いため、限られたプールでしかApple Watchを利用できないのが少し残念なところ。もし近所に腕時計着用OKのプールがあるなら、ぜひApple Watchを着けて泳ぎに行ってみよう。
また、Apple Watchは水や海水だけでなく汗や雨も平気だ。たくさん汗をかくような激しい運動や突然の雨でも安心してApple Watchを着けていられる。
6. 心拍数の計測
Apple Watchの背面には心拍センサーが搭載されており、腕に装着している際には定期的に心拍数を計測してくれる。
もしApple Watch装着中に通常より高い心拍数や低い心拍数を計測した場合にはアラートが表示され、本人に自覚がなくてもいち早く心臓の異常に気づくことができる。このアラート機能に命を救われたと報告しているApple Watchユーザーも結構多い。
筆者も新しいApple Storeの開店のとき、あまりの緊張と興奮で心拍数が異常に上がってしまいApple Watchに指摘されたことがあった。確かにこれなら万が一の時に助けてくれそうだ。だけどApple Watchさん、私は病気ではないですよ。
7. 通話やトランシーバー機能
Apple Watchにはマイクが搭載されていて、iPhoneにかかってきた電話をApple Watchで受けて通話することができる。
さらにCellularモデルの場合、1つの電話番号をiPhoneとApple Watchで共有する 「ワンナンバーサービス」 というオプションをキャリアで契約していると、iPhoneが近くになくてもApple Watch単体で通話することが可能だ。
また、watchOS 5.3で追加された 「トランシーバー機能」 を使うことで他のユーザーと1対1で会話することができる。トランシーバーのように画面を押している間だけこちらの声が相手に届くようになっているため、通話とはまた違った話し方にはなるが覚えておくと便利に使える場面があるかもしれない。
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8. 音楽再生
iPhoneで音楽を再生しているとき、実はApple Watchから音量・曲送り/曲戻しなどの音楽再生コントロールができる。わざわざiPhoneを取り出さなくても良いのでとっても便利。
また、iPhoneを持ち歩かなくてもApple Watchとワイヤレスイヤホン・ヘッドホンがあれば、Apple Watchから直接音楽を聞くことだってできる。Apple WatchのCellularモデルならモバイルデータ通信を利用してどこでもApple Musicの楽曲を再生できる。
もちろんオフラインでの音楽再生も可能。オフラインで再生したい場合は、Apple Watchの本体ストレージに直接楽曲を入れておく必要がある。この方法だとモバイルデータ通信を消費することがないため、毎日のジョギングなどにはもってこいの方法だ。
9. Macのロック解除
Apple WatchはMacの画面ロックをスマートに解除することが可能だ。Apple Watchを着けた状態でMacBookを開くとあら不思議。パスワードを入力せずに画面のロックが解除される。
最近のMacBookシリーズにはTouch IDが搭載されていて、指を載せるだけですぐにロック解除できるようになっているが、Touch IDが使えないiMacやMac mini、Mac Proなどのデスクトップ型Mac、古いMacBookを使っている場合にはきっとApple Watchが重宝するはずだ。
Apple WatchでMacのロック解除をするには、Macのシステム環境設定にある 「セキュリティとプライバシー」 の項目から設定を。
10. その他機能・サードパーティーアプリ
上記で説明した機能の他にも、懐中電灯機能や一時的に通知をオフにする機能、iPhoneのカメラのシャッターを遠隔で切る機能など細かい便利機能が存在する。
また、様々なデベロッパーから提供されているサードパーティーアプリを活用することでできることは無限大。例えば 「LINE」 のApple Watch版アプリならApple Watchの画面に自分の友達QRコードを表示できる、など。使い方をマスターできればApple Watchはとても便利なデバイスになるはずだ。
10. AirPods Proの再生モードを切り替えられる
2019年10月30日に発売したAppleの完全ワイヤレスイヤホン 「AirPods Pro」 には、「ノイズキャンセリングモード」 「外部音取り込みモード」 「オフモード」 の3つの再生モードが用意されているが、これらをApple Watchから切り替えることができる。
切り替えられるタイミングはiPhoneで音楽などコンテンツを再生しているときに限られるが、画面左下のオーディオ共有ボタンを押すことで簡単に切り替えることが可能だ。もちろんiPhoneやAirPods Proのスイッチを長押しすることでも可能だが、Apple Watchから切り替えられることも覚えておこう。
そのほかの細かい機能は以下のとおり。
- Siriが搭載されているので簡単な調べごとだったら、Apple Watchだけで完結
- 機内モード、シネマモード、おやすみモード、通知オフ機能で好きなようにApple Watchのモードを切り替え可能
- 懐中電灯がわりにもなる
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買い換える必要はあり?
ここまで、Apple Watch Series 5の特徴や従来モデルとの比較をお伝えしてきたが、ここからは今回初めて購入を検討している方というよりは、すでに旧型Apple Watchを持っている方向けのお話を少々。Apple Watch Series 5に買い換えるべきかどうかを悩むコーナーだ。
まずは昨年モデル 「Apple Watch Series 4」 を購入した方。筆者もSeries 4からの買い替えとなったわけだが、Series 4をすでお持ちの方は買い換えるほどのものではないかもしれない。
プロセッサの処理性能はSeries 4からそこまで大きくは変わっておらず、新機能として搭載された 「コンパス」 機能はあれば便利だが、iPhoneを持ち歩くのであれば必須とまではいかない機能。ストレージ容量の増加についても、アプリや音楽を大量に入れる方にしかある意味恩恵はないとも言える。
ただし、常時表示ディスプレイにとてつもなく魅力を感じたなら話は別。先ほどもお伝えしたが、画面を見るために腕を持ち上げたり画面をタッチするストレスがなくなるため、それだけでも購入する価値はあると言えそうだ。もしくはセラミックやチタニウムという新しいケース素材を楽しみたいならそれもアリだろう。筆者はチタニウムモデルを購入したわけだが、いま非常に満足している。
左:Series 5 右:Series 3
もっとも積極的に検討すべきは、Series 3以前のモデルからの買い替えだ。おそらく当記事をご覧になっていただけたなら、お持ちのApple Watchに比べてだいぶ新機能が追加されていることがお分かりいただけたはずだ。
画面も大きくなり時刻や通知情報の確認もしやすいため、それだけでも購入する価値はあるはずだ。処理性能も早くなっているため、Apple Watchの使い勝手がかなり快適になるはずだ。
実際 「Apple Watch Series 5」 を購入した方は、Series 2やSeries 3からの買い替えが多かったようだ。Apple 丸の内の店頭スタッフの方から聞いた情報だ。
まとめ
これまでステンレススチールケースモデルを愛用してきた筆者にとって初めてのチャレンジとなるチタニウムモデルだったが、質感・見た目ともに想像以上に素晴らしく非常に満足できている。
また、今回の最大の新機能である 「常時表示ディスプレイ」 のおかげで時刻を確認しやすくなったのも大きい。”腕時計” だったら当たり前のことかもしれないが、やはりスマートウォッチは内蔵バッテリーで動くもの、バッテリー持ちと実際の使い勝手は両立しなければいけない。
しかし、その問題を見事に解決した 「Apple Watch Series 5」 はまさに腕時計。もはや “便利ガジェット” の域を超えたとも言える。
従来のApple Watchの習慣が染み付いてしまっているせいか、いまだに腕を上げてしまう癖が抜けない筆者だが、きっとそのうちいつでも画面が点灯している 「Apple Watch Series 5」 にも慣れてくるはずだ。もうこれで 「いつも時間を気にしている人」 として見られることもなくなるだろう。
Apple Watch Series 5は、Apple公式サイトほか各キャリアでも販売されている。オンラインで購入すれば手数料や配送料もかからず自宅で受け取りができるため、ぜひ各オンラインストアでの購入をオススメする。
関連記事
・【比較】Apple Watch Series 5とSeries 4の違いは?スペックを比較
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