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子どもたちがiPadで映像制作に挑む 「Appleサマーキャンプ」 を見学。「宇宙でお宝探し」 を映画化

毎年夏に全国のApple Storeで開催される恒例の無料ワークショップ「Appleサマーキャンプ」が今年も始まった。対象は6〜10歳の子どもとその保護者。2025年のテーマは、「友情をテーマにしたオリジナル映画をiPadで作ろう」だ。

iPadといえば、学習やイラストなど個人の創作活動に使われる印象をお持ちの方もいるかもしれないが、今回のワークショップではチームで協力しながら映画づくりを体験する。映像制作アプリ「iMovie」を使い、子どもたちは物語づくりから撮影、編集、上映までの全工程を手がけていく。

筆者は、Apple 丸の内で開催されたセッションに参加。子どもたちがテクノロジーを使って物語を表現することに夢中になる様子を、間近で見学してきた。

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「Appleサマーキャンプ」 を初見学。今年はiPadを使って「みんなで映画を作る」がテーマ

今回のAppleサマーキャンプのセッションは約90分で構成されており、子どもたちはiPadのiMovieを使って、ストーリーの構想から撮影、編集、上映までのすべての工程を体験する。

使用する機材はすべてAppleが用意しており、スタッフのサポートを受けながら、3人1組で役割を分担しながら作品づくりに取り組んでいく。

ちなみに、使用された機材は11インチiPad Pro。軽量・コンパクトで持ち運びに便利なiPad Proは、屋内・屋外どちらのシチュエーションでも撮影が可能。搭載されているSoC「M4チップ」は本来高いグラフィック性能を必要とする映像編集でもサクサクとこなせるため、今回のイベントにピッタリというわけだ。

今回のセッションで「先生」を務めたカイトさん

今回のセッションには16人の子どもたちが参加。セッションの冒頭では、まずはスタッフがiPadで作った映画を全員で視聴し、その後は演技と撮影、そして編集の練習をした。

iMovieの編集作業というと、大人でも難しいのではないかと多くの人が感じるかもしれないが、iPad版のiMovieはタイムラインをタップして必要な部分だけをトリミングしたり、音楽をドラッグ&ドロップするだけと直感的に操作できることから、iMovieを初めて使うという子どもたちもすぐに編集に慣れ、スムーズに編集することができていた。

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まずはみんなで物語を考える。今回のストーリーは「宇宙の宝探し」

一通り練習が終わったら、いよいよ映画のストーリーづくりへ。舞台はどこで、何をするのかをみんなで相談した結果、今回は「宇宙で宝探しをする冒険譚」に決定した。探すお宝は「メダル」という設定だ。

多くのチームは初めて顔を合わせた子どもたち同士ではあったが、自分の意見を伝え合い、必要に応じて役割を交代しながら撮影に取り組んでいた。

「メダル、どこにあるかなぁ〜?」
展示テーブルの下を探している様子

15分間の撮影タイムでは、「Apple 丸の内」 の店内が子どもたちの手によって “宇宙空間” に変貌。子どもたちは展示テーブルの間を縫うように動き回りながら、身ぶり手ぶりを使って演技していた。

竹の植え込みの中にあるライトを「メダル」に見立て、3人で発見した、というシチュエーション

お宝の「メダル」については、もちろんストア内に現物はないため、何らかの方法を使って表現する必要があったのだが、演技で表現するグループもいれば、ストア1階にある竹の植え込みの中にある石やライトをメダルに見立てたり、2階のAppleロゴをメダルとするグループもいて、子どもたちの柔軟な発想力に驚かされた。

撮影が終わったらいよいよ編集作業へ

撮影終了後には、休憩を挟んでからいよいよ編集作業に。

まずは撮影した映像をチェックするために、グループごとに映像を確認。面白い演技があったり、良い演技ができていたりすると、子どもたちから楽しそうな声が上がっていた。

編集作業では、冒頭で練習した映像のトリミングに加えて、宇宙空間の表現に適したスローモーション効果を追加したり、フィルターによる色味調整、場面の切り替え時にぴったりなトランジションの挿入、そしてサウンドトラックへのBGM挿入など、映像制作に必要な一通りの操作を実施。

難しい工程ではスタッフが補助に入り、ツールの使い方や映像の整え方について随時サポートしていたため、編集途中で作業がストップしてしまうということはほとんどなく、子どもたちも最後まで集中して作業できていたようだった。

最後は「映画祭」でお披露目。子どもたちの発想の柔軟さに驚かされた

作品を「映画祭」で披露。エモいカットからはじまる本格的な映画を制作したチームも

全グループの編集が完了し、完成した作品をAirDrop経由でスタッフのiPadに送ったところで、ストアにある大型ディスプレイで作品を披露する「映画祭」が行われた。

「メダル、見つけた!」
メダルを取ろうとし、感動のラストシーンへ…!
「100万円」という具体的な金額が出てきて保護者も含め全員大ウケ!
映画制作お疲れさまでした!

上映された作品は、いずれも1〜2分程度の短編だが、構成や演出、音響にまで工夫が施されており、子どもたちが制作したとは思えないほど完成度の高い映像に仕上がっていた。

自分たちのグループの映像が流れる場面では、少し照れたような表情を見せつつも、どこか誇らしげな様子の子どもたちの姿が印象的だった。他のグループの作品に対しても、良い演技やユニークな表現があるたびに、歓声や拍手が自然と湧き起こった。後方で見守っていた保護者たちからも「おおー!」と感嘆の声が漏れるなど、場内は温かい空気に包まれていた。

iPad Pro x ワークショップ。子どもたちの潜在的な力を「楽しく」伸ばす良い機会に

サマーキャンプに参加した子どもたちにはオリジナルデザインのTシャツがプレゼント

「サマーキャンプ」 と聞くと、自然体験や工作イベントを思い浮かべる人も多いかもしれない。しかし、Appleのサマーキャンプは、iPadとiMovieを使って映像制作に取り組む、デジタル世代に向けた “つくる体験” の場だ。

子どもたちは、自分たちで映画のストーリーを考え、役割分担して撮影し、自分たちの手で編集して作品に仕上げていく。こうしたプロセスを通じて、創造力や表現力はもちろん、チームで協力する力も自然と身につけていく。

スタッフのサポートも充実していて、iPad版iMovieの操作も直感的。デジタル機器に不慣れな子でも無理なく参加できる点も安心だ。

また、ちょっぴり人見知りのお子さんをお持ちの親御さんからすれば、「知らない子どもたちとちゃんと一緒に活動できるかな?」と不安に感じる方もいるかもしれない。

確かにセッションの冒頭では、不安そうに親がいる後ろを何度も振り返る子も見られたが、チーム作業が始まると次第に振り返ることも減り、周囲の子どもたちと一生懸命作業に取り組んでいた。セッション終了後には、同じチームになった子どもたちと楽しそうにおしゃべりをする姿もみられ、見学者として参加した筆者も安心した。

筆者は以前、地域の子ども向けイベントをサポートする仕事をしていたことがあるのだが、知らない子ども同士での活動は、特に低学年ではハードルが高く、保護者がそばに付き添う必要があったり、不安から泣き出してしまう子も少なくなかった。

しかし、Appleのサマーキャンプでは、スタッフが子どもの年齢や性格に応じた細やかなサポートを行うことで、子どもたちが自然と場に馴染み、協力しながら意欲的に取り組むことができていたように感じられた。チームを作ったりと、プログラム自体も子どもたちが自然と打ち解けられるように工夫されているおかげで、安心して参加できる環境が整っていると感じた。

夏休みの自由研究をどうするか迷っている家庭や、子どもに新しい刺激を与えたいと考えている保護者にとって、このワークショップは魅力的な選択肢になってくれるはずだ。すでに多くの店舗で予約が埋まりつつあるとのことなので、興味のある方は早めのチェックをおすすめしたい。

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