現地時間1月27日、Appleは2021年第1四半期の決算を発表したが、同決算発表にあわせる形で行われたロイター通信のインタビューの中で、ティム・クックCEOは、現在世界中で10億台のiPhoneが稼働していることを明らかにした。
世界で10億台が稼働するiPhone
ティム・クックCEOによると、世界では10億台のiPhoneがいま稼働しているとのこと。これはiPhoneの歴史の中で最も大きな数字となり、世界中で最も多くのユーザーに使用されているスマートフォンのひとつ、ということでもある。
また、クックCEOはMacなどを含む全てのアクティブなデバイスについては16.5億台であることも明らかにしている。
参考までに、2019年1月時点のiPhoneの稼働台数は9億台、2020年におけるアクティブな全Appleデバイスの数は15億台と明かされていた。
ティム・クックCEOによると、この “成功の源” は中国市場における成長にあったという。中国都市部のスマートフォン販売ランキングにおいて、Appleは上位トップ3のうち2つを独占。多くのユーザーがライバルであるAndroidデバイスからiPhoneに移行し、そして既存顧客も新型モデルに移行した。そして、iPhone以外のデバイスも好調に販売できたこと。これらが成長の理由だと、CEOは述べた。
その成果は今回の決算発表に如実にあらわれている。1,000億ドル超の売上を記録するなど、第1四半期として過去最高の決算を発表したAppleは、各地域の売上高についても二桁増の成長を記録した。特に中国と日本での販売が好調で、中国においては57%増、日本は33%の増加と発表されている。
こんな好成績を記録したAppleだが、新型コロナウイルスの影響がなければもっと販売できたとティム・クックCEOは話した。Appleは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、世界中のApple Storeを閉鎖、もしくは営業時間の短縮を行っている。これらの営業自粛は、iPhoneやウェアラブルデバイスの売り上げを下げる傾向にあるとのこと。
そうは言っても、新型コロナウイルスの影響で多くの会社が売り上げを落とす中、Appleは売り上げを落とすどころか予測を上回るペースで各デバイスの販売を続けている。市場からの期待も高い。
今後は新ジャンルの製品にも手を出す予定のApple。更なる成長が期待できそうだ。
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