
Appleは9月1日、Appleシリコン搭載Mac向けに提供している「Rosetta」について、開発者にAppleシリコン対応を改めて呼びかけた。
Rosettaは、Intelプロセッサ向けに作られたMacアプリをAppleシリコン搭載Macで動かすための仕組み。2020年にAppleシリコンを導入した際、IntelからAppleシリコンへの移行を支えるために用意された。
Appleは今年6月のWWDC26で、すでにRosettaによる一般的なIntelアプリのサポートを終了する方針を明らかにしている。今回の発表は、その方針を改めて開発者に周知するとともに、今後のmacOSで実施される変更と、アプリ開発者に求める対応を案内したものとなる。
2020年からAppleシリコンへの移行を支えたRosetta
Appleは2020年にMacのプロセッサをIntel製から自社設計のAppleシリコンへ移行し始めた。それまでのIntelプロセッサ向けに開発されたアプリを、Appleシリコン搭載Macでも利用できるようにするために提供されたのがRosettaだ。
Rosettaは、Intel向けアプリをAppleシリコン上で動作させるための変換レイヤーとして機能する。アプリ開発者がAppleシリコンへの対応を完了していなくても、ユーザーは従来のIntel向けアプリをAppleシリコン搭載Macで利用できた。
Appleシリコン搭載Macの登場から約6年が経過し、IntelからAppleシリコンへの移行は終盤に入っている。AppleはWWDC26で、この移行期間を支えてきたRosettaについて、一般的なIntelアプリ向けのサポートを終了する方針を示した。
今回、Appleが改めて示したスケジュールによると、macOS 26.4以降ではRosettaを必要とするアプリの起動時に、ユーザーへシステム通知が表示される場合がある。 通知では、Appleシリコンにネイティブ対応したバージョンへのアップデートを促す。
そして、macOS 27がRosettaをサポートする最後のリリースとなる。macOS 27の時点ではRosettaを利用でき、Intel専用アプリもAppleシリコン搭載Macで引き続き動作するが、その後のmacOSでは、Appleシリコン搭載Mac上で一般的なIntel専用アプリが動作しなくなる。Appleシリコンにネイティブ対応していないアプリは、開発者側で対応が行われない限り利用できなくなることになる。
なお、Rosettaのサポートが完全になくなるわけではない。Appleは、Intelベースのフレームワークに依存する古いゲームタイトルのうち、現在も保守されていないものについては、引き続きRosettaでのサポートを継続するとしている。
一般的なMacアプリについてはAppleシリコンへの移行が必要になる一方、古いゲームについては例外的にRosettaのサポートが残る形だ。
開発者にAppleシリコン対応を要請
Appleは、macOSアプリを提供している開発者に対して、Appleシリコンへの対応を進めるよう改めて呼びかけている。
まだAppleシリコンに対応していないアプリについては、Appleシリコン対応を追加し、AppleシリコンとIntelプロセッサ搭載Macの両方でネイティブに動作する「Universal Binary(ユニバーサルバイナリ)」としてビルド、配布することを推奨している。
すでにAppleシリコン対応版を提供している開発者に対しても、ユーザーへ直接アップデートを案内するよう求めている。
ユーザーが最新のAppleシリコン対応版をダウンロードしてインストールしておけば、macOS 26.4以降でRosettaに関する通知が表示されるのを避けられるほか、Rosettaの一般的なサポートが終了した後もアプリを利用可能だ。
Appleは開発者向けに、MacアプリをAppleシリコン向けに最適化するための情報や、既存のmacOSアプリをAppleシリコンへ移行するための資料を用意しているほか、Apple Developer Forumsも案内している。
情報ソース
(画像:Apple)
