Appleが発表を控えているとされる、純正AR/MRヘッドセット。早ければ2022年末〜2023年に発表と見込まれているが、同デバイスに搭載されるOSがとある会社に商標登録されていたことがわかった。
このことから、Appleが来月開催する 「WWDC22」 で噂のヘッドセットを発表するのでは、と憶測が広まっている。
Appleがペーパーカンパニーを通じて 「realityOS」 の商標を米国特許商標庁に申請?
この情報は、現地時間29日に米Apple系メディア9to5Macが伝えたもの。米国のRealityo Systemsという無名の会社が、「realityOS」 の商標を米国特許商標庁(USPTO)に申請・登録していたことがわかったという。
このRealityo Systemsという会社。Appleとはなんら関係がないように思えるが、実はAppleは未発表製品やサービスの名称をペーパーカンパニーを使用して商標取得することが多々あり、その会社のひとつではないかと予測されている。
その証拠に、AppleがmacOSの名称の商標を取得した会社Yosemite Systemsと住所が同じであることがわかっている。Appleが顧客である商標サービスを提供する会社である 「Corporation Trust Center」 と一致するというのだ。
つまり、もしRealityo SystemsがAppleのペーパーカンパニーなのであれば、今回商標が取得された 「realityOS」 は以前から噂されているAR/MRヘッドセットのために取得されたのではないか、ということだ。
ちなみに、「realityOS」 の商標はウガンダやウルグアイ、ブラジルなどですでに商標が出願されているとのこと。ブラジルにおける登録は2022年5月10日に更新要求が行われており、今回商標が取得されたUSPTOの商標出願の期限は2022年6月8日とされている。これは、Appleの基調講演から2日〜4日後の日付だ。
このことから、Appleは来月6月6日から開催するWWDC22にてAR/MR関連のOSやヘッドセットデバイスそのものを発表するのではないか、という予測が立てられる。
本当にRealityo SystemsがAppleのペーパーカンパニーなのか、もしそうだとしてもAppleがWWDC22で 「realityOS」 を発表するつもりがあるのかも現時点では不明だが、新規のカテゴリーの製品を発表する場としてWWDC22は最も相応しいイベントのひとつであることから、その期待はかなり高まっている。
なお、USPTOへの商標出願で 「realityOS」 は、ソフトウェアやウェアラブルコンピューターなどのカテゴリとして出願されていたことがわかっている。また使用用途としても、未発表製品に使用されることも判明しているとのことだ。
これまでの噂で、AppleのAR・VRヘッドセットはiPhoneやMacに接続することなく、スタンドアローンで動作できる設計になっているとの噂だ。
14インチ・16インチMacBook Proに内蔵されているM1 Proチップと同等の性能を持つプロセッサを含む、2つのプロセッサを搭載。超高解像度8Kパネルと度付きレンズ、交換可能なレンズモジュールなどで高度なVR体験も可能とのことだ。
また、FaceTime通話が利用でき、iPhoneと同様にMemoji (ミー文字) や、SharePlayが利用できるという。価格は20万円を超える高額なものになるとの見通し。
開発に問題を抱えたことから発表が2022年末以降になるとの見方が一部アナリストから発されているが、今回の情報から発表はそれよりも前になる可能性もあるのかもしれない。
関連記事
・Apple、遂にAR・VRヘッドセットを年内発表か。「WWDC22」 が可能性高いと著名記者
・AppleのAR・VRヘッドセットは2023年に投入延期?発熱問題が発生と米メディア報じる
(画像:9to5Mac)