現在、日本国内では2020年の東京オリンピックの開催に向けて、競技会場や宿泊施設などの準備が急ピッチで進められている。
最近では、オリンピックの不正誘致問題などで開催自体が危ぶまれる声も挙がっているようだが、水面下では競技場のようなハード面だけでなくその他の準備も着実に進められているようだ。
日本マクドナルドが現在、国内の一部店舗で「Apple Pay」のテストを行っていることがこの度明らかになったので詳細をお伝えしようと思う!
横浜のマクドナルドの一部店舗で「Apple Pay」が利用可能に
早ければ2016年内には日本国内で使えるようになると言われている「Apple Pay」だが、ASCII.jpによると横浜にあるマクドナルドの一部店舗ではすでに「NFC決済」が導入されており、実際に「Apple Pay」を利用することができるようになっていることが判明した。
今回、「Apple Pay」が利用可能となっている店舗は「マクドナルド伊勢佐木町店」「マクドナルド横浜西口店」の2店舗で、日本マクドナルドは「NFC決済」のテストとして同システムを導入しているという。
「Apple Pay」は国内でも普及している「iD」「楽天Edy」「WAON」とは違い、「NFC決済」と呼ばれる非接触型決済システムが必要なのだが、日本ではほとんど導入すらされておらず、今でも利用することができない。
そのため「Apple Pay」はもとより、Googleの「Android Pay」やSamsungの「Samsung Pay」などを利用することはほとんどできないと言ってもいい。
今回、「NFC決済」が導入されている2店舗には、上の画像のような端末が用意されていて、右側の読み取り端末には「payWave」「PayPass」という表記があるのが確認できる。
店員に「Apple Pay」で支払うことを申し出て、この端末に「iPhone」をかざすことで利用することが可能だったようだ。
マクドナルドの広報部によれば、
「(海外からのお客様など)利便性を考慮して一部店舗でクレジットカード決済を導入している例はあるが、今回の(NFC決済)対応もその一環であり、会社全体として(直近の)導入計画が進んでいるわけではない」
とのことなので、今回導入されている2店舗はあくまでテスト運用されているだけで、これから順次サービス範囲が拡大するというわけではないと思うのだが、このNFC決済装置さえあれば利用できる可能性もある。
また、日本国内でも経済産業省が中心となって2020年の東京オリンピックに向けて同システムの導入を義務化する動きがあるとのこと。2016年には「Apple Pay」が上陸すると言われているが、その後に法整備が整いさえすれば国内どこでも「Apple Pay」などのNFC決済ができるようになるかもしれない。
僕としては早く「Apple Pay」を使ってみたいし、日本国内での支払いはすべて「Apple Pay」にまとめてしまうことも考えているほどなのだが、日本国内でのサービス開始に向けては、水面下で交渉が行われているとはいえ、なかなか成果が上がってきていないのが現状のようだ。
ただし、マクドナルドのような全国チェーンでこのような取り組みが行われているということは、今後の「NFC決済」の導入に対して前向きである証拠。日本国内での非接触決済サービスにとっては大きな一歩とも言えるのかもしれない。
[ via ASCII.jp ]