現地時間10月16日、Appleはメルセデス・ベンツの一部車種で、Apple Musicの空間オーディオ機能が利用できるようになったと発表した。
利用できる車種は、インフォテインメントシステム 「MBUX (メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス) 」 を搭載したメルセデス・マイバッハ Sクラス、メルセデス・EQS/EQS SUV/EQE/Sクラス。
空間オーディオ機能は、31個のスピーカーで構成されるBurmester 3D/4Dサウンドシステムを搭載した時のみで利用できるという。導入費用は、購入時であれば4,550ドル、後付けであれば6,730ドルで導入できるとのことだ。
なお、先月発売した限定モデル 「Mercedes-Maybach by Virgil Abloh」 にはBurmester 4Dサウンドシステムが搭載されている。本システムは、上方から音を発する6つの3Dスピーカーに加えて、前席の4つのニアイヤースピーカー、18.5Lのサブウーファーを含む31のスピーカー、8つの音響トランスデューサー(各席に2つ)、2つのアンプで構成され、多次元サウンドスケープを提供する。
空間オーディオ機能が利用できる車種は今後さらに拡大する予定だという。
今回の発表にあわせて、Apple Music/Beatsの担当副社長であるOliver Schusser氏は以下のコメントを発している。
“音質はApple Musicにとって非常に重要です。だからこそ、メルセデスと協力して、Apple MusicのSpatial Audioを初めて車でネイティブに利用できるようにすることにとても興奮しています。Spatial Audioは、アーティストの創作活動やファンの音楽の聴き方に革命を起こしており、その体験は言葉で説明することは不可能です。メルセデスと協力することで、完全に没入できる音楽を世界中の加入者に届ける機会がさらに増えました。”
Apple Musicの “Dolby Atmosによる空間オーディオ” は、2021年6月より提供開始された立体音響機能。アーティストは周囲のあらゆる方向や頭上から音が聞こえるように音楽をミキシングすることが可能で、非対応曲に比べてより立体的に音楽を楽しむことが可能。Apple Musicのサブスクリプション登録者であれば、追加料金なしで利用できる。
なお、車載システムで本機能が利用できるようになったのは今回が初めてとなる。
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(画像:Apple)