Apple、ミニLED・マイクロLEDディスプレイの製造工場に3億ドル投資 将来の新製品に搭載へ

Appleは2020年あるいは2021年から、自社製品に対してミニLEDディスプレイを搭載すると噂されているが、同ディスプレイの製造拠点に対してさらに3億ドル(約318億円)を投資する予定であることがわかった。台湾メディアEconomic Daily Newsが現地時間5月11日に報じた。

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Apple、ミニLED・マイクロLEDディスプレイの製造拠点に3億ドルの投資を予定

同メディアによると、Appleは台湾にある新竹科学園区(新竹サイエンスパーク)に新しい工場を建設するため約100億台湾ドル (約3億ドル=約318億円)を投資する予定であるという。

この工場は、ミニLED・マイクロLEDディスプレイを製造するための拠点になるとのこと。Appleの台湾サプライヤーEpistarおよびAU Optronicsと共同で運営する工場となる予定で、この工場で製造されたディスプレイの一部は将来のApple製品に搭載されることになるという。

ミニLEDディスプレイ・マイクロLEDディスプレイとは、現行のLEDよりも小さな発光ダイオードを使用したディスプレイ。ディスプレイの色域表現をより広く、そして高いコントラスト、ダイナミックレンジの表現が可能になると言われている。また、消費電力の向上やディスプレイの薄型化も期待できる一方で、コストの増加も危惧されている。

前述のとおり、Appleは2020年〜2021年にミニLEDディスプレイを搭載した製品を投入する計画だ。TF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏は “少なくとも6つの製品” にミニLEDディスプレイが搭載されることを伝えており、具体的にはiMac ProやMacBook Pro、iPad Pro、iPad miniなどを挙げている。

ただしミニLEDディスプレイを搭載した製品の投入は当初2020年が予想されていたが、最新情報ではその時期がCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大によって2021年にズレ込む可能性が指摘されている。

ちなみに ”マイクロLEDディスプレイを搭載したApple製品” については現時点では情報はかなり少ない。マイクロLEDはミニLEDディスプレイに比べてより小さなLED(100μm未満)が搭載されるため、さらに微細な描写が可能と言われている。さらにARメガネなどシースルーディスプレイへの搭載も期待されているが、直近でAppleが同ディスプレイを搭載した製品を投入することはなく、おそらく数年先を見据えた投資であることが予想される。

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[ via MacRumors ]

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