現地時間9月1日、AppleとGoogleは新型コロナウイルス感染症の感染防止対策の一環として、両社のモバイル向けOSに新型コロナ接触確認機能 「Exposure Notification Express」 を提供すると発表した。
AppleとGoogleが新型コロナ接触確認機能 「Exposure Notification Express」 を提供
「Exposure Notification Express」 は新型コロナの感染者に接触した可能性があることを通知してくれる機能。日本をはじめ複数の国や地域ではすでに接触確認アプリが提供されていて同様の機能が利用できるが、前述の 「Exposure Notification Express」 はこういった接触確認アプリが提供されていない地域に向けたものとなる。
この機能は今年4月に発表されていたもの。AppleとGoogleは2段階方式で新型コロナ接触通知をユーザーが利用できるようにすると発表しており、まずは新型コロナウイルス感染者との接触の可能性を検出できるAPIを導入し、それを利用したアプリをインストールする方式、そして同APIを使ったアプリをインストールせずとも接触した可能性が通知できる方式を導入するとしていた。今回導入されたのは後者の機能だ。
iPhoneでいえば最新OS(iOS 13.7)をインストールするだけで同機能を利用することが可能になる。新型コロナ接触通知アプリを別途ダウンロードする必要はない。
GoogleのAndroid OSについてはアプリが必要になるものの、インストールしていないユーザーに対して、新型コロナウイルスの接触通知アプリがある旨を通知するようになるため、同アプリの利用者数の増加が期待できる。
ちなみに前述したとおり、「Exposure Notification Express」 はまだ接触確認アプリが提供されていない地域で提供されるため、「COCOA (日本版コロナ接触通知アプリ)」 が配信されている日本では今回のアップデートの恩恵を受けることはないだろう。
また、「Exposure Notification Express」 を利用するには各国・各地域の公衆衛生当局のサポートが必要となり、当面は米国のみが同機能を利用できるものとみられる。
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[ via The Verge ]