もうヒビ割れたiPhoneを見ることもなくなるのだろうか。
毎年のように新しいiPhoneが登場してくるが、それと同時に購入後すぐにディスプレイを割ってしまったと報告する人が後を絶たない。
そして、YouTubeには毎年恒例の「iPhoneのディスプレイが割れるか」の検証動画が上がる。
どんなにボディ部分の耐久度が上がったところで、地面に落とすと、角度によってはディスプレイは割れてしまっている。いつまで経ってもユーザーは画面割れについて気をつけなければいけないのか。
こんな心配も、もしかすると今後は必要なくなるかもしれない。Appleがディスプレイ割れを防ぐ新たな装置を開発していることが明らかになったのだ。
スクリーンプロテクターでディスプレイを瞬時に保護
米国特許商標庁(USTPO)は22日、Appleが「電子デバイスのアクティブ・スクリーンプロテクター」という特許を取得したことを公開した。
この「アクティブ・スクリーンプロテクター」とは、iPhoneの落下した時に、ディスプレイが割れないようにするために、iPhone内部から「スクリーンプロテクター」を出すことで画面割れを防ぐ仕組みだ。
上の画像を見ると、モーターでギアを回転させ、プロテクターが画面の上に出てきてディスプレイが直接地面と接触しないようにする仕組みだと思われる。
落下の判定は「ジャイロスコープ」「加速度センサー」だけじゃない?
一般的に、デバイスが落下を感知するには「ジャイロスコープ」や「加速度センサー」といったセンサーの類を想像すると思う。もちろん今回の仕組みにこれらのセンサーを活用するとは思う。
だが、どうやらこれらのセンサー以外にもカメラやスピーカー、OS側のモーションキャプチャソフトで落下を認識することができるとのこと。
Appleは以前からディスプレイ割れを防ぐ仕組みを開発しようとしている
Appleがディスプレイ割れを防ぐ仕組みを開発しようとする試みは、今回に限ったことではない。以前にも「内部のモーターを作動させることでiPhoneの向きを変え、ディスプレイ側からの落下を防ぐ」といった装置を開発しているが実現には至っていない。
今回のプロテクターも、デザイン重視のAppleが「無骨なプロテクター」を採用するとは考えづらく、また防水性などの問題もあるため、結局は画面強度を上げることが現実的だとは思うが、ガジェット好きからすれば胸がワクワクする話だった。
もしそんなガジェットをこの手にしたなら、確実に何回も落として遊んでしまうだろう。
[ via Apple Insider ]