2017年秋に披露されたものの、依然として発売に漕ぎ着けていないAppleの純正ワイヤレス充電器 「AirPower」 。発表から1年以上経った今ようやく生産が開始され、まもなく販売が開始される予定であることが分かった。
AirPowerの生産がようやく開始 まもなく販売開始か
報じたのは、香港のWEBメディア 「ChargerLAB」 。同メディアはAppleのサプライチェーンの中の信頼できる情報筋から得た情報として、中国の製造会社Luxshare PrecisionがAirPowerの製造を開始したことを伝えている。
Luxshare Precisionは、「Qi」 というワイヤレス充電規格を策定する業界団体 「ワイヤレスパワーコンソーシアム」 のメンバーのひとつで、これまでにもAppleのフルワイヤレスイヤホン 「AirPods」 や 「Lightning – USB-Cケーブル」 などのApple製品の組み立て・製造を行なっている会社。AirPowerについては、2017年頃から同社が製造を受け持つと報じられていた。
Breaking: AirPower is finally coming. We just learned from credible source in supply chain that the manufacture Luxshare Precision has already started producing Apple AirPower wireless charging pad. Luxshare Precision is also the maker of Apple AirPods and USB-C cables. pic.twitter.com/UqgWIAh3sx
— ChargerLAB (@chargerlab) 2019年1月12日
AirPowerはiPhone、Apple Watch、AirPodsの3つのデバイスを同時に充電できるAppleの純正ワイヤレス充電器だ。前述の通り、2017年秋にiPhone Xと同時に存在が明らかにされ、2018年内に発売するとアナウンスされていた。しかし、発熱や干渉などの技術的問題が発生したことで、結局は2018年に発売することができなかった。
さらにその後、Apple公式サイトからAirPowerの文言がなくなったことから、一部メディアからは開発中止を疑う声が上がっていたが、実際は開発が進められており、昨年末には問題とされていた発熱を抑えることに成功し、いつでもAppleが好きなタイミングで生産・販売ができる状況だと伝えられていた。
すでにサードパーティから多数のワイヤレス充電器が登場しているため、AirPowerの存在意義は薄れてしまっているようにも感じるものの、Appleの純正アクセサリということもあり、注目しているユーザーは多い。
ちなみに、ワイヤレス充電に対応したAirPodsの新型バッテリーケースの発売にも期待が高まる。こちらはすでに発売が予告されているが、これ以外にもワイヤレス充電とHey Siriに対応した新型AirPodsの登場も期待されており、これらはAirPowerとの同時発売を予想する声がある。
最近、iPhoneの販売不振など良い話題が少ないApple、AirPowerなどの新製品投入でユーザーの期待に応えることができるだろうか。
[ via MacRumors ]