Apple製品はすべての人のために設計されている。OSに組み込まれたアクセシビリティ機能が障がいのあるアスリートの生活・トレーニングをサポート

8月22日、Apple Japanは同社公式サイトの 「アクセシビリティページ」 や公式YouTubeチャンネルにおいて、約4分にわたる動画 「The Relay」 (日本語版) を公開した。

本動画は、Appleが今月14日にグローバルで公開したものを日本語にローカライズしたもので、障がいをもつアスリートにもAppleデバイスが有効に活用されていることを紹介したものとなっている。

映像に登場するのは、障がいをもつ4人のアスリート、そして障がいをもたない4人のアスリートたち。映像冒頭では、障がいをもつ4人のアスリートの日常生活に焦点をあて、iPhoneやApple Watchに搭載されているアクセシビリティ機能を使っている様子を紹介している。

映像に出てくるアクセシビリティ機能としては、たとえばApple Watchの 「AssistiveTouch」 が挙げられる。手や腕に障がいをもつユーザーのために開発された機能で、Apple Watchを装着した状態で手を握ったり、手首や指の動きを検知し、画面を触らずにApple Watchを操作できるというものだ。

「VoiceOver」 機能も登場する。これは画面に表示されているメッセージを自動音声が読み上げてくれる機能で、視覚に障がいを持つ方のために作られたものだ。

さらに、アクセシビリティ機能以外にも、Apple Watchのワークアウト機能を使って障がいのない人と同様に日々のトレーニングを行うシーンや、Appleの純正機能だけでなくサードパーティ製の義手操作アプリを使って実際に料理をするシーンも登場する。

映像の中盤からは、障がいの有無にかかわらず8人のアスリートが同じ競技のなかで力を競い合う様子が描かれる。

Appleは今回の動画のなかで、仮に障がいがあったとしても、製品に組み込まれたアクセシビリティ機能等を通じて誰もが同じように生活し、垣根なく自分の夢を追いかけられることを目指せること、そしてそれを実現できる製品を開発しているというメッセージを伝えているようだ。

なお、Appleは2024年後半に新しいアクセシビリティ機能として、アイトラッキングやミュージックハプティクスなどをリリース予定。これらは、視覚や聴覚、モビリティに障がいをもつユーザー、あるいは話すことが難しい方や、話す能力を失うリスクのあるユーザーのために作られたもので、“すべての人のための製品を作る” というAppleの価値観のもと生まれた機能となる (詳細)。

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今回の動画は 「パリ2024パラリンピック」 の開催を控えての公開と思われるが、たとえばMicrosoftは昨晩にXbox向けの新しいアクセシビリティコントローラー 「Xbox Adaptive Joystick」 を発表するなど、Appleに限らずテクノロジー業界全体でインクルーシブな製品開発が進む。これらの取り組みは、障がいの有無に関わらず、すべての人がテクノロジーの恩恵を受けられる社会の実現を目指すためにはとても意義のあることと言えるだろう。

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