Appleはプロ向けディスプレイを独自に開発していますーー。2017年12月に同社が独自のディスプレイを開発していると打ち明けてから1年以上が経過したが、このプロ向けディスプレイはとうとう発売間近の段階まで来ているらしい。
これまでAppleの未発表製品を予想し、ことごとく的中させてきたTF International Securitiesの著名アナリストMing-Chi Kuo氏が、投資家向けレポート内で同ディスプレイの仕様や発売時期について言及している。
Appleの純正ディスプレイが今後数カ月以内に発売へ
Kuo氏のレポートによると、Appleが開発しているディスプレイは31.6インチの画面を搭載し、幅広い色域や高いコントラストを実現したプロ仕様になっているという。また、ディスプレイには液晶でも有機ELでもない 「ミニLED」 が採用されるとしている。ミニLEDはより細かな描写ができるマイクロLEDには劣るものの、高い輝度や高いコントラストなどが持ち味と言われ、もしこの技術が採用されているならAppleの開発するディスプレイはとても美しい発色が可能になるとみられる。
Kuo氏によると同ディスプレイの発売時期は2019年中頃。つまり数カ月以内に発売する可能性があることになる。2019年の中頃と聞くと真っ先に思い浮かぶのは、6月に開催される開発者向けイベント 「WWDC 2019」 。世界中の開発者が多く集うイベントなだけに同イベントでプロ向けディスプレイが披露される可能性はとても高いと言えるだろう。
このApple独自開発のディスプレイは存在こそ明らかにされているものの、具体的にどのようなディスプレイになるのかはまだ謎に包まれている。過去には6Kの高解像度に対応するという噂もあったが、今回のKuo氏のレポートでは解像度などの詳しい仕様については触れられてはいないため、実際に6Kの高解像度が利用できるのかは分かっていない。
ちなみに、同イベントでは期待の新型Mac Proの発表も予想されている。もともと、この純正ディスプレイは新型Mac Proと共に開発されているとAppleは告知していたことから、これらの新型ディスプレイと新型Mac Proはどちらも同時に発表・発売する可能性が高い。WWDC 2019の開催は早くも2ヶ月後に迫っている。通常であれば新サービスや次期OSなどの発表が多いイベントだが、今年は新製品もお披露目になるのだろうか。ぜひ注目しておきたい。
[ via AppleInsider ]