現地時間4月28日、Appleは2021年第2四半期 (2021年1~3月期) の決算発表を行った。
同四半期の売上高は895億8400万ドル(約9兆7163万円)で、前年同期比54%増。純利益は236億3000万ドルで前年同期比110%増。希薄化後の1株あたり利益は1.40ドルで、一部アナリスト予測を大幅に上回った。
参考情報として、昨年同期(2020年第2四半期)は売上583億1300万ドル、純利益は112億4900万ドルだった。
コロナ禍で5G対応iPhoneとM1 Macが好調
各製品の売上高や会社全体の売上高・純利益 (および増減) は以下の表のとおり。
総売上高 | 895億8400万ドル ( +54% ) |
---|---|
純利益 | 236億3000万ドル ( +110% ) |
売上高 | |
---|---|
iPhone | 479億3800万ドル ( +66% ) |
Mac | 91億200万ドル ( +70% ) |
iPad | 78億700ドル ( +79% ) |
Wearable & Home | 78億3600万ドル ( +25% ) |
Service | 169億100万ドル ( +27% ) |
今回の決算では、Appleの5G対応iPhone (iPhone 12シリーズ)、そして自社開発チップ (M1) を搭載したMacの販売が好調だったことにより、大きく業績を伸ばした。新型コロナウイルスによる需要拡大も業績拡大を後押しした。
新型iPhoneについては、スタンダードモデルであるiPhone 12が最も人気で、上位モデルのiPhone 12 Pro/12 Pro Maxの販売も多いとのこと。ただし、小型モデルのiPhone 12 miniには言及がなかったことから、他3機種に比べてやや販売に苦戦している可能性がありそうだ。
以下は地域別の売上高。
地域 | 売上高 |
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アメリカ | 343億600万ドル ( +35% ) |
ヨーロッパ | 222億6400万ドル ( +56% ) |
中国 | 177億2800万ドル ( +88% ) |
日本 | 77億4200万ドル ( +49% ) |
アジア太平洋地域 | 75億4400万ドル ( +94% ) |
Appleは今年4月に新型iPad Proや新型iMac (24インチ) などを市場に投入する。これらのモデルにはM1チップを搭載する予定で、性能が大幅に向上するとみられている。これらのモデルの投入により、Appleの業績はさらに拡大する可能性が高そうだ。
ただし、世界的な半導体不足がMacやiPadに影響を与える可能性があり、これらの売上高は数十ドル規模で押し下げられる可能性もあることに注意が必要だ。ちなみに今回の決算発表にあわせてAppleは700億ドル規模の自社株買いを発表している。
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