App Storeでの売上はAppleの大きな収入源だ。特に今回の年末年始はApp Storeでアプリが爆売れし、売上が11億ドル(約1,300億円)を超えたことが発表されていたが、AppleはさらにApp Storeの第2の収入源を見出そうとしているのだろうか。
Bloombergによると、AppleはApp Storeに有料検索システムを導入する可能性があることが明らかになった。
リスティング広告の導入で、Appleと開発者の両者にメリットが
「有料検索」と聞いてパッと思い浮かぶのは、Googleなどの検索エンジンの「リスティング広告」ではないだろうか。企業が検索エンジン側に料金を支払うことで、ユーザーが検索を行った際に、その検索結果に関連する広告を表示するというシステムだ。
例えば、Googleの検索バーに「Apple」を入力すると、検索結果が表示される。
「Apple」の公式サイトが2つ出てきているように感じるが、この上のリンクは「広告」という文字が示すように、れっきとした広告なのだ。このような形式の広告のことを「リスティング広告」という。
今回、この「リスティング広告」のような有料検索システムをApp Storeに導入するために、Appleが従業員約100人ほどのシークレットチームの結成を行っていたことが明らかになったようだ。
この有料検索システムが確立されると、アプリ開発側は一定の広告費を支払うことでApp Storeの検索結果の上位に自分のアプリを表示させることができるようになり、より多くのユーザーの目に止まることで、アプリを購入してもらいやすくなる。
また、Apple側としてもこの宣伝費で安定した収入源を確保できることになるので、両者どちらにも利益のあるシステムだ。
ただ、すべてのアプリ開発者が宣伝ができるほどの予算を持っているわけではなく、小規模な企業や個人のアプリ開発者もいるということを忘れてはいけない。こういった開発者を無下にすることなく、宣伝とうまく両立させた検索結果を表示する必要があるというのは言うまでもない。
また、詳細は明らかになっていないが、Appleはこの有料検索システムの導入以外にもApp Storeの検索に関する何らかの改善も検討しているとのこと。ちなみに、この有料検索システムの構築を行うシークレットチームは、結成されて間もないという話もあり、実際に導入されるのはまだまだ先の可能性があるそうだ。
[ via 9to5Mac ]