12月24日、スタジオジブリとニュートラルコーポレーションは、展覧会『 「アニメージュとジブリ展 ~鈴木敏夫の仕事~」 それは、一冊の雑誌から始まった』を2021年4月から開催することを発表した。
展覧会『 「アニメージュとジブリ展 ~鈴木敏夫の仕事~」 それは、一冊の雑誌から始まった』2021年4月から開催
この展覧会は、これまで数々のヒット作を手掛けてきたスタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫氏の、“編集者”としての 「もう一つの仕事」 に焦点をあて、スタジオジブリの原点を振り返るというもの。まずは東京の松屋銀座にて開催され、その後は宮城県石巻市など全国を巡回する予定となっている。
会場・会期:
・東京会場 松屋銀座 8階イベントスクエア (2021年4月15日〜5月5日)
・宮城会場 石巻市 (2021年夏)
宮城会場の詳細やその他会場は順次告知予定。新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、開催日時が変更となる場合がある。
展覧会では鈴木敏夫が編集した1989年11月号までの12年弱にわたる 「アニメージュ」 をもとに、「機動戦士ガンダム」 (79年) を軸とした爆発的なアニメブームから 「風の谷のナウシカ」 (84年) の成功、そしてスタジオジブリ誕生と 「天空の城ラピュタ」 (86年)までを振り返る。
そして、本誌を作るうえで確立していった鈴木流のプロデュース術とはどういうものであるか、それが後の作品制作にどのような 影響を与えたのか、スタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫の、“編集者”としての 「もう一つの仕事」 に着目する。
鈴木敏夫と 「アニメージュ」 が日本ばかりか世界のアニメーションの歴史と昨今の日本文化に与えた影響も紹介。展覧会の詳細は来年発表予定だ。
1948年名古屋市生まれ。慶応義塾大学文学部卒業後、株式会社徳間書店入社。『週刊アサヒ芸能』を経て、日本初となる本格的な商業アニメーション専門誌 「アニメージュ」 を1978年の創刊から中心となって支え、「宇宙戦艦ヤマト」 「機動戦士ガンダム」 に象徴される日本で最初のアニメブームを盛り上げた。「アニメージュ」 副編集長、編集長を務めるかたわらで、高畑勲や宮崎駿両監督と運命的な出会いを果たし、「風の谷のナウシカ」 を世に送り出す。その後も 「火垂るの墓」 「となりのトトロ」 などの高畑勲・宮崎駿作品の製作に関わる。1985年にはスタジオジブリ設立に参加し、1989年からスタジオジブリ専従。以後ほぼすべての劇場作品をプロデュース。現在は株式会社スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。