マウンテンリゾートホテル 「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」 が、アクションカメラブランド 「GoPro」 とタイアップ。
最新アクションカメラ 「GoPro HERO 9」 で非日常のアクティビティ体験を記録し、その臨場感あふれる映像をお土産として一緒に持ち帰ることができるというユニークな宿泊プランが提供中だ。
今回、縁あって同宿泊プランを体験することができた筆者。筆者がホテルを訪れたのは4月後半だったため、大町市の春を楽しめるアクティビティとして、ファットバイクのポタリングツアーも体験させていただいた。
当記事では、宿泊を通して感じた 「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」 の魅力はもちろんのこと、GoProで撮影しながら楽しむことができたポタリングツアーや、ツアーで巡った大町市の魅力などについてもご紹介したいと思う。
「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」 とは
今回訪問した 「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」 は、長野県大町市にあるIHG・ANA・ホテルズグループジャパンの系列リゾートホテル。もともとは 「くろよんロイヤルホテル」 として営業していたが、2020年7月に日本国内2番目となるホリデイ・インリゾートブランドとしてリブランドしたばかり。
立山黒部アルペンルートの玄関口として知られる扇沢駅から距離わずか10キロ弱に位置するマウンテンリゾート施設だ。周辺には、カヌーやラフティングを楽しめる仁科三湖や犀川、トレッキングコースのある山々、数多くの天然温泉などが存在。ハイキング、スキー、サイクリング、スタンドアップパドルなどが楽しめるほか、ホテル隣にはゴルフコース、テニスコートが併設されていて、さまざまなアクティビティを体験できる。
また、前述の黒部ダムをはじめとした歴史・文化の発見があるスポットも多数あるため見どころ十分。ホテル内には葛温泉から引いたかけ流しの天然温泉もあるので、肩までどっぷり浸かることで日頃の疲れを癒してくれる。
館内紹介
「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」 をご紹介。
まずはホテル外観。シックなデザインで落ち着いた雰囲気。心穏やかにマウンテンホリデーが楽しめそう。
ロビーエリアは、北アルプスを意識したのかどこか山小屋風を彷彿とさせるようなつくりになっていた。天井が2階までの吹き抜け、壁もガラス張りになっていて、日中は柔らかい太陽の光が差し込むなど広く開放感がある空間に。
ロビーは 「エデン カフェ&バー」 と併設されていて、ケーキと一緒にアフタヌーンティーを楽しんだり、カクテルなどお酒を嗜んだりも可能。
上記は館内の売店。ホテルと共にマウンテンリゾートを共創している 「THE NORTH FACE」 のアパレルも販売されている。
ロビー横には売店と、黒部ダムの一部歴史が紹介されたギャラリー、さらには 「リゾートセンター」 が併設されている。ソファに座って家族でゆったりできるほか、観光の相談ができるようになっている。
エントランスから奥に進むと、キッズクラブとフィットネスセンター。さらに奥に進むと温泉やスパ (スロータス スパ) に行くことができる。リブランド直後ということもあり、館内は最新の設備が整えられ、清潔感も溢れる。
ちなみに温泉は午後1時から深夜12時までと、朝5時から10時まで入ることができる。露天風呂あり。さらに予約制となるが家族風呂も用意されている。料金は45分1,500円 (宿泊客限定) 。
スーペリアツインに宿泊
今回宿泊したのは、最大42㎡のスーペリアツイン。ホリデイ・インリゾートブランドらしいカジュアルな雰囲気のお部屋になっていた。
部屋に入るとソファとチェア、デスク、対面にはワーキングデスクとテレビ。ソファは適度に柔らかく座りやすく、また余裕のある作りになっているため、複数人でゆっくり過ごすことも、ラップトップPCを使ってちょっとした作業をしたりも十分可能だ。
ワーキングデスクにはティーセットや電気ケトル、アイスペール、あとはミネラルウォーターも用意されている。もちろん冷蔵庫もあるので、お部屋に着いたらまずはミネラルウォーターを入れて冷やすといいだろう。
ツインルームなのでベッドは2台。シングルサイズながら沈み込み具合もちょうど良く、お布団も柔らかかったためぐっすり快眠できた。
洗面スペースとお手洗いはセパレート式。浴室も独立式になっているため2人以上で泊まるときは譲り合う必要も少なくとても便利。もちろん、各種アメニティやドライヤーなども完備されていて、気楽に泊まりに来ることができる。
他のお部屋も見学させてもらった
今回特別に、スーペリアツインのほかにもモダンジャパニーズルームとデュプレックススイートを見学させていただいた。
モダンジャパニーズルーム
モダンジャパニーズルームは54㎡、家族や友人とゆっくり過ごせるよう作られた広々とした部屋が特長。洋室と和室の2フロアで構成されていて、ツインベッドに加えて和室に布団を敷くことで合計4人で宿泊することが可能だ。
和室にゴロゴロと寝転がることもできるので、家族の団欒スペースとして利用できる。和室と洋室は完全に仕切られているわけではないものの、それぞれにテレビが用意されているので、好きな番組が被ってもテレビの奪い合いになることは避けられそうだ。二世帯、三世代家族での利用にも人気とのこと。
デュプレックススイート
デュプレックススイートは 「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」 の最もハイグレードなカテゴリーの部屋。2フロア構成で、1階はリビング、2階は寝室。合計73㎡のとても広い部屋になっている。
1階部分にはソファベッドとチェア、テーブルが複数用意されていて、大型テレビも備えており、それぞれ思い思いの時間を過ごせるようになっている。
2階にはベッドが設置されていて、基本はここを寝室として利用することになる。部屋全体の定員は5名で、2階のベッドのほかにソファベッド (ダブル1台、シングル2台) を広げることで5人まで泊まれる計算。
お子さんなら3名まで同室で宿泊可能で、12歳以下のお子さんはホリデイ・インリゾートのプログラム 「キッズ ステイ&イート フリー」 で添い寝と専用メニューの飲食が無料となっている (13歳以上は料金が発生) 。
2階には1階との仕切りが用意されているので、ふたつの家族で宿泊する際でもプライベートを確保できる。
デュプレックススイートにはプライベートバルコニーが用意されていて、テーブルとチェアでゆっくり森林浴ができる。
同ホテルのセールスマネージャー 降幡 (ふるはた) さんによると、この部屋は人気ながらホテル全体で2つしかないため、土日などはすぐ予約が埋まりがちであるとのこと。
中には宿泊した日の帰り際にすぐ次回の予約を取る人もいるほどだとか。家族旅行だけでなく、女子会など様々なニーズがあるこのお部屋、とても素敵だったので筆者も個人的に使ってみたいと思った。
GoProを使ってアクティビティ体験を撮影
今回筆者が体験した宿泊プランは 「GoProで旅の思い出を記録してお土産に持ち帰ろう!北アルプスの雄大な自然を満喫する1泊2食付きプラン」 。
ホテルチェックイン時に 「GoPro HERO9」 本体に加えて、カメラグリップや延長アームをレンタルし、滞在中のアクティビティ体験などを臨場感あふれる映像に残すことができる。もちろん撮影した映像はSDカードごと持ち帰ることが可能だ。
2021年は全国的に桜が早咲きで、筆者がホテルを訪れた4月後半は大町市でもすっかり桜が咲いていたため、ファットバイクに乗って大町市でお花見スポットをめぐる 「お花見ポタリングツアー」 を体験。このサイクリングの様子をGoProで撮影した。
大町市は長野県の中でも標高が高い場所に位置しており、毎年GW頃に桜が楽しめるという。GWというとまだ北アルプスの山々にはしっかりと雪が残っていて、近隣では春スキーが楽しめるスキー場もあるほど。
大町市は北アルプスの山々の絶景を360度パノラマビューで楽しめる貴重な場所で、残雪の北アルプスとピンクの桜というここならではの珍しい風景を楽しむことができた。
上記写真に写っているのが、今回ツアーのガイドを務めてくれたユウさん。明るく気さくな方で、各スポットの解説はもちろん、大町市の魅力や歴史、びっくりニュース、おすすめのお店&温泉など、様々な話題で終始楽しませていただいた。
実際に 「GoPro HERO9」 で撮影した映像は以下。画面の揺れが激しい部分もあるので、酔いやすい方は気をつけて視聴していただきたい。
大町市といえば、やはり立山黒部アルペンルートの長野川の玄関口ということで、登山や黒部ダムのイメージが強い方も多いとは思う。
しかし、大町市の魅力はそれだけにあらず。北アルプスが近いこともあり、どこに行っても雄大な景色が楽しめる。北アルプスの山々を背景に、のどかな田園風景を特急あずさが颯爽と駆け抜けていく姿は、東京などでは見ることのできないあまりに贅沢な景観だった (タイミングの問題で写真は残念ながら撮れず……!)。
また、市の北部に広がっている仁科三湖と呼ばれる3つの湖はキャンプやカヌーなどのアクティビティにも最適で、パラグライダーなどのスカイスポーツも楽しめるとのこと。
四季がハッキリとした大町市は、1年を通して様々な風景を楽しむことができる。GoProのアクションカメラを使って、自分だけの映像を撮影しよう。
夕食&朝食
館内にある 「ボタニカ」 レストランにて、ビュッフェスタイルの夕食を頂いた。「ボタニカ」 では地元で採れた旬の食材をふんだんに使用したメニューが売りになっているようで、筆者が訪れた4月後半は 「スプリング&アーリーサマー チョイスメインディッシュdeビュッフェ」 として春や初夏をイメージしたメニューが多く並ぶビュッフェが開催されていた。
基本はビュッフェスタイルだが、メイン料理を複数種類の中からひとつ選ぶ形式になっている。この日は、「信州サーモンのポワレ -白ワインソース-」 「信州雪鱈のスチーム -マッシュルームソース-」 「雛鳥胸肉のロースト -信州味噌と豆乳入りソース-」 「信州ポークのロースト -自家製アップルソース-」 から選ぶことができた。
筆者の一番のオススメは、長野県佐久地方の名産品 「シナノユキマス」 を使用した 「信州雪鱈のスチーム -マッシュルームソース-」 。淡白な味わいだが、上品な脂が適度にのった白身の旨味が口のなかでたっぷり広がる。白ワインとの相性が抜群で、これだけでも十分に価値のある料理だったと感じた。
そのほかメイン料理以外もかなり美味しいので、ぜひいろんな料理を楽しんでいただきたい。ワカサギの天ぷらやローストビーフ、カニのジュレー、大根のパンナコッタなどオススメだ。
朝食はハーフビュッフェスタイル。和・洋食どちらも多種多様なメニューが用意されているので、ぜひお好きなものを。ライブキッチンカウンターではオムレツやポーチドエッグなど好きな料理を選ぶことができる。ちなみに筆者はポーチドエッグを頂いたわけだが、昨晩の夕食と同様とてもおいしかった。
近くには黒部ダム
近くには扇沢 (おうぎざわ) 駅があって、そこから発車する電気バスで黒部ダム駅に行くことができる。扇沢駅から黒部ダム駅までの往復運賃は大人2,610円、小学生は1,310円。所要時間は片道約16分となっている。
電気バスの通り道である関電トンネルは、ダム建設のための資材運搬路だったことに加えて、途中には摂氏4度の冷たい地下水と土砂が毎秒660リットルも噴き出し、大勢の工事作業員が亡くなるなどダム建設工事の最大の難所となった 「破砕帯」 も見ることができる。
黒部ダム駅からは、展望台から巨大な黒部ダムや周囲の景色を眺めてもよし、そこから立山駅までいくつもの乗り物を乗り継いで立山黒部アルペンルートを制覇するもよし。季節によって周囲の山々の表情も大きく変わるため、何度遊びに行っても楽しめるはずだ。
アクセス
「ANA ホリデイ・インリゾート信濃大町くろよん」 へは、電車や新幹線、高速バスを使ってアクセスできる。
東京からはJR北陸新幹線を使って長野駅に降り立ち、そこから直通の高速バスに乗り継ぐ。もしくは在来線を走る特急 「あずさ」 で信濃大町駅まで行き、そこからタクシー、無料のシャトルバスを利用することで到着できる。信濃大町駅からホテルまでは15分とすぐだ。
また、ホテル周辺からもうちょっと足を伸ばしたいと思っているなら、自家用車あるいはレンタカーでの移動が便利だろう。東京から車で行く場合は中央自動車道で安曇野ICまで3時間30分ほど、そこから北アルプスパノラマロード (一般道) を40分ほど走るとホテルに到着する。この北アルプスパノラマロードは天気が良ければ北アルプスの連峰を楽しむことができるので、個人的には車で訪れることをお勧めしたい。