現地時間2月13日、Googleは「AMP for Email」を正式に発表した。同規格によって、ユーザーに届いたメールをより高速に、そして視覚的に表示することが可能になる。
この「AMP for Email」は、モバイル端末向けに提供をしているWebページの高速表示規格「AMP(Accelerated Mobile Pages)」のメール版。
これまで、電子メールといえばHTML(主にテキスト)が主流で、ほとんどが静的な要素のみが取り扱われてきた。会議の予定時間や商品の発送、予約の確認などすべてが文字に起こされ、受信者はそれを読み、返信には再び文字を打つ。もしくはメール内に貼られたリンクから、自分の探したい情報を取りに行く必要があるかもしれない。
しかし、「AMP for Email」では電子メール内に動的な要素を組み込むことが可能になり、より視覚的に情報を表示することができるようになる。
Googleが発表した今回の新しい取り組みは、メッセージ内にWebページを直接埋め込むイメージに近い。例では、旅行予約サイトのBooking.comが挙げられており、ユーザーはメール内で同サービスを見ながら旅行日程を予約。もしくは、同サービスからの案内メールでホテルの空室状況を確認し、メール内で希望する日程や宿泊予算を伝えることが可能であるとのこと。
他にもメール内で回答することができるアンケートをユーザーに対して送ることが可能になるなど、一般ユーザーだけでなく企業のマーケティング担当者にとっても嬉しい機能になりそうだ。
「AMP for Email」は早速、開発者向けに詳細が公開されている。プレビューを利用したい方はこちらから登録することで利用可能になる。
また、Googleの発表によると「AMP for Email」は、2018年後半にGmailにも適用される予定であるとのことだ。
[ img via Trevor Devine ]