現地時間6月26日、米Microsoftは同社が展開する直営店 「Microsoft Store」 を閉鎖することを発表した。対象となる店舗は世界で展開されているすべてのMicrosoft Storeで、一部店舗は修理などのサポートを提供する拠点として作り替えられる。
「Microsoft Store」 全店舗が閉鎖へ
「Microsoft Store」 はMicrosoftが運営する直営店。Microsoftの製品を購入できたほか、各種サポートを受けることもできた。店舗は米国をはじめ、イギリス、オーストラリア、カナダなど複数国で合計83店舗が展開されてきた。
直営店の閉店はMicrosoftの戦略見直しによるもの。Microsoftのビジネス主軸がクラウドサービスにシフトするなか、もとよりMicrosoft Storeを訪れる人も少なかった直営店で直接ユーザーに製品を提供する必要性が薄れていた。
さらに昨今のCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響で店舗の休業が余儀なくされたことも大きい。Microsoftは 「Microsoft Store」 を3月下旬から閉鎖していたが、米国の一部地域で感染者の再拡大が起きていることもあり、店舗運営に今後の不透明さもあった。
「Microsoft Store」 で働いていた従業員は、Microsoftのオフィスに移る予定で、オンラインで購入・修理に関する顧客サポートを行う予定。
また、基本的にすべての直営店が営業を終了することになるがニューヨークやロンドン、シドニーなどにある一部店舗については、修理など各種サポートを提供する拠点になるとしている。
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