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aiwa、スマホやタブレットなど新製品6種を9月以降に発売へ。往年の名ブランド復活に向け社長が今後の展望語る

JENESIS代表取締役社長 藤岡淳一氏

JENESISは24日、同社が手がける 「aiwaデジタル」 シリーズの製品発表会を都内で開催。代表取締役社長の藤岡淳一氏のプレゼンテーションとともに、今後発売する新製品を複数発表した。

JENESISは、ソースネクストのモバイル翻訳機 「POCKETALK (ポケトーク)」 の受託製造を行うなどで有名。主に、IT機器の開発や製造、カスタマーサポート受託を行うが、アイワから 「aiwa」 ブランドのデジタル分野の商標使用権を取得し、「aiwaデジタル」 シリーズを展開する。

展開する製品は、Androidスマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス。第1弾として、スマートフォン1機種、Androidタブレット3機種、2in1 Windowsタブレットを1機種、ウェアラブル (スマートウォッチ) 1機種を展開する。

法人向けおよびコンシューマー向けに直接販売する形態をとる。まずは性能的にBtoBを意識した製品となるが、今後は第2、第3と製品を重ねていくうちに2〜3年以内にはコンシューマーの比率を高めていく考え。

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新製品①:Androidスマートフォン 「JA2-SMP0601」

まずは、Androidスマートフォン 「JA2-SMP0601」 が9月7日に発売する。最低限のスペックで、かつ低廉な価格で購入できるスマートフォン、画面は6.5インチ (720×1600ピクセル)のIPS液晶、内蔵CPUはT310 QuadCore (A75/2.0GHzx1、A55/1.8GHzx1)、GPUはIMG8300(800MHz)。メモリは2GB、ストレージ容量は32GB。

フロントカメラは800万画素、リアカメラは、メイン1300万画素とマクロ200万画素のデュアル仕様。ネットワークは4Gまで対応し、インターフェイスはUSB Type-Cポート、3.5mmイヤホンジャック、nanoSIMスロットx2(デュアルSIMに対応)、microSDカードスロットを搭載する。内蔵バッテリーは4,000mAhで、防塵/防滴性能はIP52。OSはAndroid 12(Go edition)。本体カラーはブラック/ホワイトの2色。

性能的にはエントリークラスとなり、3Dゲームをプレイしたり、さまざまなアプリを駆使して高速に作業するようなハイエンドスマートフォンとは異なるが、JENESIS自体が受託製造を行う会社であることから、同価格帯の中華スマホなどに比べると製品の出来栄えはかなりしっかりしたものになっている。価格は発売記念特価で16,800円(税込)。

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新製品②:スマートウォッチ 「JA2-SMW0001」

同じく、9月7日に発売するスマートウォッチ 「JA2-SMW0001」。1.85インチ (240×280ピクセル) 液晶を搭載し、筐体サイズは幅45mm×高さ38mm×奥行11mm、本体重量は約57g。

心拍数センサー、血中酸素濃度センサー、加速度センサーを搭載し、装着者の健康指標をモニタリングすることが可能。24種類のスポーツモードも備え、生活中のバイタルを管理できる。

200mAh/3.8Vの内蔵型リチウムポリマー充電池を搭載しており、バッテリー駆動時間は最大5日間。約1.5時間で満充電ができ、対応OSはiOS 10以上、Android 5.1以上。防水・防塵性能はIP67。

価格は5,800円(税込)。発売記念特価とはいえ、製品クオリティから価格破壊級とも言える。

新製品③:8型Androidタブレット 「JA2-TBA0801」

第1弾として投入されるAndroidタブレットは合計3製品。うち8インチ級のタブレット 「JA2-TBA0801」 は、9月下旬に発売予定。アルミ筐体を採用したエントリーモデルになっていて、価格は発売記念特価で16,800円(税込)。

ディスプレイは8インチIPS液晶モニター、解像度は800×1280ピクセル。筐体サイズは幅124x高さ208x厚み8.8mm、重量は約334g。CPUにはMediatek MT8168 Quadcore (Cortex-A53 Quad core 2GHz)、メモリは2GB、ストレージは32GB。

カメラはリアが800万画素(AF)、フロントが500万画素。インターフェイスはUSB Type-C、3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロット。

4,400mAh/3.8Vの内蔵型リチウムポリマー充電池を搭載しており、バッテリー駆動時間は最大4時間。約3時間で満充電ができる。OSはAndroid 12 (Go Edition)。

新製品④:10.1型Androidタブレット 「JA2-TBA1002」

コストパフォーマンスを追求したエントリーモデル2機種目 「JA2-TBA1002」。前述の 「JA2-TBA0801」 よりすこし大きい10.1インチの液晶モニターを搭載する。解像度は1280×800ピクセル。

筐体サイズは幅243.3mmx高さ161.8mmx厚み9.7mm、重量は約490g。CPUにはMediatek MT8168 Quadcore (Cortex-A53 Quad core 2GHz)、メモリは4GB、ストレージは32GB。

カメラはリアが500万画素(AF)、フロントが200万画素。インターフェイスはUSB Type-C、3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロット。

5,300mAh/3.8Vの内蔵型リチウムポリマー充電池を搭載しており、バッテリー駆動時間は最大5時間。約3.5時間で満充電ができる。OSはAndroid 12 (Go Edition)。

9月下旬の発売を予定しており、公式オンラインストアの発売記念特価は19,800円(税込)。

新製品⑤:10.3型フラグシップタブレット 「JA2-TBA1001」

3種類のAndroidタブレットのうち、性能を重視したフラグシップモデル。オクタコアCPUとGorillaガラス、IP53の防水・防塵性能をあわせもつ。

ディスプレイは10.36インチの液晶モニター。解像度は2080×1200ピクセル。

筐体サイズは幅248.8mmx高さ158.5mmx厚み7.9mm、重量は約490g。CPUにはMediatek MT8183、メモリは4GB、ストレージは64GB。

カメラはリアが1300万画素(AF)、フロントが800万画素。スピーカー数は4つ、マイクも2個搭載するなどビデオ会議での使用を念頭に置いた構成となっている。

インターフェイスはUSB Type-C、キーボード接続端子、microSDカードスロット。

6,800mAh/3.8Vの内蔵型リチウムポリマー充電池を搭載しており、バッテリー駆動時間は最大6.5時間。約3.5時間で満充電ができる。OSはAndroid 12。

9月7日に発売予定。公式オンラインストアにおける発売記念特価は39,800円(税込)。

新製品⑥:2in1 WindowsタブレットPC 「JA2-TBW1001」

最後は、画面比率3:2の10.5型IPS液晶モニターを搭載した2in1 Windows PC 「JA2-TBW1001」 。Windows 11 Proをプリインストールし、ビジネスユースを念頭に置いたモデル。

ディスプレイ解像度は1920×1280ピクセル。折り畳み時の筐体サイズは、幅183mmx高さ17mmx奥行き254mm、重量は約300g。CPUにはIntel Celeron N4020 デュアルコアプロセッサー(1.1GHz〜2.8GHz)。メモリは4GB、ストレージは64GB。

カメラはリアが500万画素(AF)、フロントが200万画素。インターフェイスはUSB Type-C、microHDMIポート、キーボード接続端子、3.5mmイヤホンジャック、microSDカードスロット。

3,500mAh/7.6Vの内蔵型リチウムポリマー充電池を搭載しており、バッテリー駆動時間は最大7時間。OSはWindows 11 Pro (64bit)。キーボードはパンタグラフ式で、日本語配列となっている。

10月中旬の発売を予定しており、公式オンラインストアの発売記念特価は49,800円(税込)。

「aiwaデジタル」 の今後について

製品発表会の後半は、代表取締役社長の藤岡淳一氏による 「aiwaデジタル」 の今後の展開について説明が行われた。

まずは製品の 「音質」 について。藤岡氏は、デジタルデバイスは小型化と薄型化、そして防水のための密閉化の過程で、音(サウンド)が犠牲になっているとし、高いサウンドを実現するためスウェーデンのDirac Research社の 「Dirac HD Sound」 を各製品に採用していくと宣言した。

「Dirac HD Sound」 は、周波数特性とインパルス応答を同時に補正することで、スピーカーの筐体構造による音質の乱れを修正し、明瞭なサウンドを実現する技術。これをOS階層から手を入れることで、製品に内蔵するスピーカーやそれぞれに付属するイヤホンに合わせたチューニングが可能になるとのこと。今回発表された製品では実現されていないが、今後投入する製品に実装することを予定している。

藤岡氏は、オーディオブランドであるaiwaらしさを現代のデジタル機器でも再現していくことを目指している。中国やいまの若いエンジニアにはそれを実現するためのノウハウがないため、老舗オーディオブランドのエンジニアなどに声をかけて協力を仰いでいるとのこと。

今回の製品発表会では、ブランドディレクターとしてアエテ代表取締役クリエイティブディレクターの鈴木健氏を起用すると発表した。就任が決まったのが割と最近であるため、今回発表された新製品にはまだ関われていないとのことだったが、今後の製品に協力していくとのこと。まずは藤岡氏とともに新型タブレット開発に携わっており、ユーザーがあっと驚くような商品になることを目指しているという。

さらに、スタートアップ企業とのコラボレーションも発表された。かつてaiwaがカセットボーイなどの斬新な製品を世に送り出し、世界的なブランドまで成長したことを引き合いに、新たな視点をもつスタートアップ企業を、大企業の目線ではなくaiwa流のオープンイノベーションを支援していく考えを示した。

第1弾として、演奏が得意ではない人でも弾ける新たな楽器 「INSTASCHORD」 とのコラボ製品 「RX-01 Powered by INSTACHORD」 を2023年初頭の発売に向けて開発すると発表した。「INSTASCHORD」 の機能をさらにシンプルにした量産型モデルになるとのこと。

さらに紛失防止デバイスの 「MAMORIO」 とのコラボも発表された。今後、aiwaブランドのスマートフォンやタブレットなどに組み込む 「MAMORIO inside」 を発表。さらに、「お忘れスマホ 自動通知サービス」 を無料で利用できるようにする。「お忘れスマホ 自動通知サービス」 は、MAMORIO Spotにスマートフォンが発見されると、登録したメールアドレス宛に通知が届くというもの。同コラボによって、aiwaのスマートフォンは 「なくならないスマートフォン」 としてアピールされていくようだ。

今回の製品発表会で、aiwaのブランド認知度に関する説明があった。世代ごとの認知度調査の結果、全世代合計で44%の認知度があることがわかったという。Z世代(一般的に25歳~40歳)の認知度は低いものの、40代以上の男性が圧倒的に多くなんと71%にも及ぶ。これは他のオーディオブランドにも引けを取らない数字であるとし、aiwaを再び世界的なブランドにすると意気込んだ。往年の名ブランドの復活に期待したい。