
Adobeは、モバイル版「Photoshop」をAndroidプラットフォーム向けに配信開始した。リリース時点ではベータ版として提供されており、将来的に正式版に移行する予定。なお、インストールはGoogle Playより可能だ。
モバイル版「Photoshop」は、今年2月の段階でiOS向けアプリが登場しており、約3ヶ月遅れでAndroid向けアプリが登場したことになる。
コアツールと生成AIを含むPhotoshopの機能がAndroidスマホでも利用可能に
モバイル版「Photoshop」は、デスクトップ版でおなじみの機能をコンパクトなデバイスで利用できるよう設計されており、スマートフォンでの作業に最適化された直感的なUIが特徴だ。
Adobe Fireflyを利用した機能「生成塗りつぶし」を含めて、プロフェッショナル向けの編集ツールが多数組み込まれており、デスクトップ版などで使い慣れたPhotoshopの機能をそのままポケットに持ち運べる。今回のAndroid対応により、さらに多くのユーザーがその恩恵を受けられるようになるだろう。
今回のベータ版では、選択ツール、レイヤー、マスクといったPhotoshopの基本機能を中心に、スマート選択や削除、修復、生成などの主要機能が利用できる。
たとえば「スポット修復ブラシ」を使えば、画像内の不要な要素をタップ数回で消去できる。さらに、Adobe Fireflyを活用した「生成塗りつぶし」機能では、背景の追加やオブジェクトの挿入といった作業もテキスト指示だけで完了する。
また、無料で利用できるAdobe Stockのアセットライブラリとも統合されており、素材探しから編集までをアプリ内で完結できる。

現在、ベータ期間中はすべての機能を無料で利用可能で、今後さらに新機能の追加が予定されている。
モバイル版はデスクトップ版やweb版、iPad版などのあらゆるプラットフォームのPhotoshopと互換性がある。自宅ではデスクトップ版で作業して、外出先ではモバイル版で続きを編集するということもできる。
PhotoshopのAndroid版(ベータ版)は、Android 11以降、6GB以上のRAMを搭載したデバイスでGoogle Playから無料でダウンロード可能。なお、最適なパフォーマンスを得るには8GB以上のRAMを搭載したデバイスを使用することをAdobeは推奨している。
(画像提供:Adobe)