アドビ株式会社は6月17日、「Adobe Illustrator」 と 「Adobe InDesign」 の日本語版がAppleの独自プロセッサ 「Apple Silicon」 にネイティブ対応したことを発表した。
最新アップデートを適用することで、M1チップを搭載したMacBook Air、MacBook Pro、Mac mini、iMacにおいて、IllustratorとInDesignがネイティブ動作するようになる。
アドビ株式会社によると、IllustratorとInDesignのApple Siliconへのネイティブ対応について、日本語版でのリリースが遅れているとのこと。現時点で国内ユーザー向けへの提供開始は6月22日を予定している。
IllustratorとInDesignがAppleシリコン搭載デバイスをネイティブサポート
IllustratorとInDesignのApple Silicon対応については、今月8日にグローバルですでに発表されていたものの、日本語版の対応については後日改めて発表とされていた。
Apple Siliconにネイティブ対応したことで、Illustratorのパフォーマンスは、インテルプロセッサー対応ビルドと比較して平均65%高速化。InDesignも同様に、全体的なパフォーマンスが平均59%高速化されているとのこと。
さらにIllustratorには、スタイラスを使っているユーザー向け機能として、Illustrator iPad版に搭載済みの 「カンバスを回転」 機能と同様に、カンバスを描画に最適な角度に回転することができる 「回転ビュー」 が実装される。
グラフィックの向きを修正したり、カンバス全体に特定の角度で複数のパスを作成したりする場合や、ダイラインに沿って直角に回転させてデザインすることが多いパッケージデザイナーにとって特に便利な機能だ。