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Adobe、次世代の画像生成AIモデル 「Firefly Image 2 Model」 の一般提供開始

11月16日、アドビはクリエイターの祭典「Adobe MAX Japan 2023」を都内で開催中だ。同イベントにあわせるかたちで、「Adobe Firefly」 の次世代の画像生成AIモデル 「Adobe Firefly Image 2 Model」 の一般提供を開始すると発表した。

これまでベータ版という形で提供されていたが、今後は正式版として提供される。一般提供開始に伴い、多言語におけるテキストプロンプトからの結果の出力の精度が向上し、文化的なコンテクストをより高い精度で理解した上で画像を生成できるようになっている。

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「Adobe Firefly Image 2 Model」 の一般提供が開始

「Adobe Firefly Image 2 Model」 は、「Adobe Firefly」 の初代モデルをベースに開発された画像生成AIモデル。

画像生成のためのモデルを構築し、大量の画像をディープラーニングで学習させることで実現しているのは初代モデルと同じだが、「Image 2」 ではより高品質な画像やイラストが生成できるようになった。

具体的には、肌や髪、目や手、身体の構造を改善することで人物のレンダリング品質を高め、より最適なカラーを表現し、ダイナミックレンジを改善している。さらに出力コントロールも柔軟化させ、ユーザーが思い描く結果に早く到達できるようサポートする。

また、テキストプロンプトの理解力が向上するため、より多くのランドマークや文化的シンボルを認識できるように。さらに、プロンプトの改善点の提案も受け入れることができるようになり、生成のやりなおし回数が減る。

プロンプトの入力には自動補完機能も備わる。より効果の出やすいテキストの追加/言い換えをユーザーに提示することで、より簡単にコンテンツを生成できるようになるはずだ。

「Adobe Firefly Image 2 Model」 では、「生成Match」 「写真設定」 という新たな機能が利用できるようになる。

生成Match
ユーザーが選択した任意の画像スタイルを適用して新しい画像を生成する機能。WEB版Adobe Fireflyの 「テキストから画像生成」 機能で新たな画像を作成するとき、事前に選択したリストから画像を選択するか、独自の参照画像をアップロードして希望のスタイルを指定できる。ブランドガイドラインに沿った画像を作成したいときや、一貫したスタイルでアセットを作成したいような場合に最適。アップロードされた画像を使用する権限があることへの確認とあわせて、アドビの利用規約への同意を求めるメッセージがアプリ内で自動的に表示さる。

写真設定
肌の毛穴や植物の葉などのディテールをより忠実再現し、被写界深度のコントロール、モーションブラー、視野、ジェネレーションなどを調整し、よりリアルな画像を生成できるという機能。カメラを利用して撮影するときと同様に設定を調整できる上に、「自動モード」 を使えば、プロンプト入力中に 「写真」 または 「アート」 のいずれかの画像生成スタイルが自動選択されたうえで適切な写真設定が適用されるため、手動で調整する手間を省くことができる。

上記の機能を備えた 「Adobe Firefly Image 2 Model」 は、本日から一般提供が開始されている。

(画像提供:Adobe)