アドビは現地時間3月7日、モバイル向けに提供するコンテンツ制作アプリ 「Adobe Express」 に同社生成AI 「Adobe Firefly」 を導入したベータ版を本日より提供すると発表した。
対象プラットフォームは、iOSおよびAndroid。iOS版についてはTestFlightを通じてベータ版のアプリケーションを提供し、Android版についてはGoogle Playストアよりベータ版アプリケーションを別途提供する。
モバイルアプリへの実装については昨年8月時点で発表されていたものになるが、遂に本日から利用できるようになるかたち。
▼ モバイル版 「Adobe Express (ベータ)」 を利用する
・iOS版 (ウェイティングリスト)
・Android版 (Google Play)
生成AI機能に対応したモバイル版 「Adobe Express (ベータ)」 配信開始
「Adobe Express」 は、ポスターやチラシ等をより早く簡単に作成できる、Adobeのコンテンツ制作アプリだ。SNS投稿まで考慮に入れて開発されており、アプリ内の動画編集やTikTok・Instagramにおける投稿予約も利用できる。
これにAdobe Fireflyの機能が追加されることで、従来では難しかった画像の自動生成や加工、さらにはテキストの装飾などが誰でも手軽にできるように。
モバイル版 「Adobe Express (ベータ)」 で利用できる機能は以下。
- テキストから画像生成:テキスト (プロンプト) を入力し、新しい画像を生成。プロジェクトの素材をすばやく作成できる。
- 生成塗りつぶし:簡単なプロンプト入力だけで、人物やオブジェクトなどの挿入・削除・置き換えが可能に。
- テキスト効果:生成AIでテキストに装飾やスタイルを追加。注目を集める見出し・コピー・メッセージを作成できる。
- 動画編集:ユニークなテンプレートを使って、動画クリップ・画像・音楽を組み合わせたり、アニメーションを追加したり。100以上の言語に対応した動画字幕をリアルタイムで生成できる。ビデオタイムライン・レイヤータイミング・4K動画機能をサポートし、SNS投稿に最適な動画をどこからでも簡単に作成できる。
- コンテンツとテンプレートの拡充:豊富な動画テンプレートや複数ページテンプレート、25,000以上のAdobe Fonts、何十万ものAdobe Stockの動画、音声素材、画像、デザインアセットにアクセスできる。
- クイックアクション:写真や動画を編集したり、背景を削除したり、ワンクリックで画像のサイズを変更できる。
- 投稿予約:TikTok・Instagram・Facebook・Pinterestなどの各SNSへの公開をすばやくできる。スケジュール設定も可能。
- ブランドキット:ブランドアセットをアップロードして共有することで、デザインへのブランドフォント・カラー・ロゴの適用が容易に
- コラボレーション:リアルタイムの共同編集、シームレスなレビューとコメント機能により、制作プロセスがスピードアップ。
「Adobe Express」 の有償メンバーについては、Adobe Expressデスクトップ版 (WEB版) およびモバイル版で提供されるすべてのプレミアム機能を利用できる。
なお、モバイル版 「Adobe Express」 は、Adobe Creative Cloudの機能を持ち込むことができる。具体的には、Adobe Creative Cloudメンバーであれば、Adobe Express内からAdobe PhotoshopやAdobe Illustratorのクリエイティブアセットにアクセスし、直接作業や編集をしたり、Adobe Creative Cloudアプリで行った編集結果が、Adobe Express内にも同期する 「リンクされたファイル」 に追加できる。
モバイル版 「Adobe Express (ベータ)」 は、iOSおよびAndroidで無料で利用できる。iOS版についてはTestFlightで提供をするものの、Appleが設けている10,000人の制限があることから、利用可能になった際に通知が送られるウェイティングリストを提供する。こちらからサインアップを。なお、モバイル版 「Adobe Express (ベータ)」は、日本を含むほとんどの国と多くの言語で利用できるとのことだ。
▼ モバイル版 「Adobe Express (ベータ)」 を利用する
・iOS版 (ウェイティングリスト)
・Android版 (Google Play)
(画像提供:Adobe)