アドビは9月13日、ビデオ編集ソフト 「Adobe After Effects」 の最新アップデートについて発表した。
今回のアップデートでは、モーショングラフィックス作成機能 「True3Dワークスペース」 が利用できるようになり、3Dオブジェクトを直接After Effectsで編集できるようになったほか、ロトスコープ機能が改善され、複雑なロトスコーピングでも正確にオブジェクトを切り抜けるようになった。
True3Dワークスペース
「True3Dワークスペース」 により、After Effectsで3Dオブジェクトを直接編集することができるように。
従来まで3D関連の素材をAfter Effectsに持ってきたいときには、別のソフトで編集してからAfter Effectsに持ってくる必要があった。今後はAfter Effects内でアニメーションやライティング、シェーディングを適用してレンダリングすることもできるため、よりスムーズに作業できるようになった。
ロトスコープ機能が改善
After Effectsでは、動的オブジェクトを指定し、AIによって簡単に切り抜くことができるロトスコープ機能が利用できる。
ただし、同機能では手足や毛髪の重なり、透明度のあるエレメントといった高難易度なロトスコーピングがうまくできないという問題があったことから、使いづらいという声も上がっていたという。
今回のアップデートでは、このロトスコープ機能が改善。上記は以前のバージョンと改善後のバージョンで同じ映像素材から男性の動きを切り抜いたものなのだが、右足の足首から下をしっかり認識して切り抜くことができている。
これらのアップデートは、9月13日よりベータ版での提供が開始される。一般ユーザー向けのリリースは2023年秋を予定しているとのことだ。
(画像提供:アドビ)