『エースコンバット8 WINGS OF THEVE』が正式発表。名声は “偽物” から始まる──奪われた空を取り戻す物語

バンダイナムコエンターテインメントは12月12日、シリーズ30周年を飾る最新作『ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)、PlayStation 5、Xbox Series X|Sで、発売は2026年を予定する。

本作は、バンダイナムコエンターテインメントとイルカが2022年に立ち上げた新スタジオ「バンダイナムコエイセス」が開発を担当している。発表は「The Game Awards 2025」のステージ上で行われ、アナウンスメントトレーラー「偽物の翼」も同時に公開された。

独自エンジン「Cloudly」で描く「深化」した10,000㎢の空

「エースコンバット」シリーズの核となる体験は、空を駆け抜ける爽快感と、極限状況を乗り越える英雄ドラマ。最新作で開発陣が掲げるキーワードは「進化」ではなく「深化」。シリーズの本質に改めて踏み込み、プレイヤーの体験をどれだけ濃くできるかを追求したという。

その柱となるのが、独自開発のエンジン「Cloudly」だ。10,000平方キロメートルという広大なフィールドを描き、雲の層構造、飛行機雲、キャノピーの反射光までをリアルに再現。プレイヤーが敵機の動きを判断したり、スピード感や高度感をつかむための“ゲーム上の手がかり”としても機能する設計だ。

実在戦闘機の描写も大幅に強化されており、F/A-18E Super Hornetなどの機体が実写同等の質感で登場する。また、シネマティックな一人称視点演出が加わったことで、戦闘以外のシーンでもパイロット視点の没入感が高まっているという。

舞台はシリーズおなじみの「ストレンジリアル」。2029年、中央ユージア連合(FCU)はソトア共和国の急襲により国土の大半を失い、壊滅寸前に追い込まれる。プレイヤーは海上で漂流していたところを、避難民を乗せて脱出中だった旧式空母「エンデュランス」に救助される。

ここで託されるのが“シーヴの翼”という名だ。FCUの首都シーヴを象徴する伝説的エースの呼び名だが、その名声は真実ではない。プレイヤーは“偽物の翼”として戦場に戻り、3人の仲間とともに奪われた空を取り返していく。偽りから始まる英雄譚をどう積み上げていくのかが、物語の軸となる。

ブランドディレクターの河野一聡氏は「6年間、妥協なく磨き上げてきた」と語り、「目指した“深化”を感じ取ってもらえるはず」とコメントしている。

長い沈黙を破って姿を現したナンバリング最新作は、2026年、再びプレイヤーを大空へと連れ出す準備を進めている。今後の続報に期待だ。

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(画像:バンダイナムコエンターテインメント)

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