当メディアはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

アクセンチュア、ゆめみを買収。アプリ開発からDX戦略までデジタル領域を幅広く支援するテックカンパニー

アクセンチュア株式会社は2025年5月、DX支援で知られる株式会社ゆめみの買収に合意したと発表した。本買収は株式譲渡形式で行われ、完了後、ゆめみの全社員約400名はアクセンチュアの「アクセンチュア ソング」本部に参画する。本買収の条件は非公開。

スポンサーリンク

アクセンチュアがDX支援で知られるゆめみを買収

2000年創業のゆめみは、スマートフォンアプリやWebアプリの企画・開発を通じ、600社以上の企業と共に世界6,000万MAU規模のサービスを展開してきた。

主な事業内容は、インターネットサービスを主とした開発・制作・コンサルティングの内製化支援、デザイン・イネーブルメント、スマホアプリ開発(iOS、Android、Flutterなど)、デジタルメディアコンテンツ運用など。デザインとエンジニアリングを一体化した開発手法「デザインエンジニアリング」をいち早く取り入れ、スタートアップから大企業まで、幅広い顧客のDX内製化を支援してきた企業だ。

今回の買収は、生成AIを含む最新のテクノロジーを活用しながら、アイデア創出から開発、運用、継続的改善までを一貫して支援する体制を構築する狙いがある。特に、日本市場においてはデジタルサービス開発の工程が分断されがちで、市場投入に時間がかかるという構造的な課題があった。アクセンチュアとゆめみの提携は、この時間差を打破する試金石となる可能性がある。

アクセンチュアはすでに、クラウドやデータ、AIなどを軸に、全世界120カ国以上でサービスを展開しており、80万人超の社員が顧客のビジネス変革を支援している。今後は、ゆめみが持つ日本市場特有の知見や、個性ある社員文化を取り込み、スピード感のある価値創出に尽力する。

アクセンチュア株式会社 代表取締役社長の江川昌史氏は、「ゆめみの革新的な開発手法と柔軟な企業文化から多くを学びつつ、日本企業の競争力を高める世界水準のデジタルサービスを生み出す」とコメント。一方、ゆめみ代表取締役の片岡俊行氏は、「アクセンチュアのパーパスは、当社のビジョンと深く共鳴している」とし、グローバルネットワークと自社の文化・技術の融合に期待を寄せた。

ゆめみは、自社を「社会の実験室」と位置付け、新たな働き方や制度を積極的に試すことで知られる企業。買収後もこのカルチャーが維持されるかどうかは注目すべきポイントの一つだが、アクセンチュアはその多様性を尊重すると明言している。

関連リンク

(画像:ゆめみ)