山や海など人の住むエリアから外れるとモバイル通信が利用できないことがよくあるが、この問題を解消するためAppleはiPhoneにトランシーバー機能を搭載することを計画していたことがわかった。米メディアThe Informationが報じている。
Apple Watchのトランシーバー機能がiPhoneに実装予定だった?
この情報は、The InformationがAppleの 「トランシーバー」 プロジェクトに詳しいふたりの人物から聞いたものだ。
同プロジェクトはモバイル通信が利用できない環境であってもiPhone同士でメッセージの送信ができるようにする機能で、AppleはIntelと協力し、携帯電話のネットワークを迂回する長距離電波を使ってiPhone同士がメッセージを送れる仕組み。
Apple Watchにも同様の機能が搭載されているが、これをiPhoneにも搭載しようということだ。
しかしThe Informationによると、この機能については2019年初頭にプロジェクトの責任者がAppleを退職してしまったこともあり、現在は開発を保留されてしまっているという。具体的に中止となった理由については明らかにされていないものの、この機能はIntel製モデムチップによって実現する予定だったが、AppleはIntelではなくQualcomm製のモデムチップを採用することを決めているため、この変更も開発の進捗に大きく関係していそうだ。
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