Appleの懐かしきレインボーロゴが、約21年ぶりに復活するかもしれない。米メディアMacRumorsが、情報筋から入手した情報として、Appleがレインボーロゴを採用した製品を早ければ2019年内に発売する計画があると伝えた。
Appleのレインボーロゴが復活か
Appleのロゴといえば、MacBookの背面に採用されているような鏡面仕上げのものが現在はほとんどだが、かつては虹色6色のレインボーロゴが採用されていた。1977年に発売した 「Apple II」 で初めてレインボーロゴは採用され、その22年後の1998年の製品を最後に姿を消している。
しかし、情報筋によるとこのレインボーロゴの復活が計画されているという。具体的にどの製品に採用されるかは明らかになっていないが、もともとはApple IIというコンピューターに搭載されていたものであるため、Macに最も似合いそうだ。
また、仮にiPhoneに搭載するのであれば(PRODUCT)REDのような特別仕様モデルとして登場する可能性もありそうだ。
MacRumorsは、あくまでこの情報はAppleと長く繋がりを持っている人物からの情報であるとしているが、この情報が本当かどうかは分かっていないという。また、仮に本当だったとしても今後この計画は変更される可能性があるとも伝えている。
モニタと2台のフロッピードライブを載せたApple II(wikipediaより引用)
ちなみに、このレインボーロゴはApple IIで初めて採用されたことはお伝えした通りだが、このレインボーロゴを搭載したApple IIについてはご存知だろうか。
Appleにとって、Apple IIは同社最初のヒット作。1977年に発売されたApple IIは280×192ドットと当時最高の解像度を持ち、4色のカラー表示が可能(のちに6色表示に)だった。
当時モノクロが当たり前だった時代にカラー表示が可能で、さらに家庭用テレビがモニターとして流用できたことが、最大のヒットの要因だ。発売以降、Apple IIはシリーズ累計500万台以上の販売台数を記録し、その結果としてAppleは米株式市場への上場を果たすなど、Apple IIはAppleの歴史に欠かせない存在。
そんなApple IIに採用されていたレインボーロゴを現代に復活させることに、一体どんな意味があるのだろうか。
昨今、AppleはiPhoneやMacの伸び悩みに苦しんでいる。世界市場の激変もあるが、スティーブ・ジョブズ亡き今、Appleが革新的な製品を生み出せなくなったとの指摘を耳にする機会も多い。
もし、単なるクラシック仕様の製品でオールドユーザーの需要を喚起するのではなく、レインボーロゴに意味があるとすれば、Appleは ”原点回帰” のメッセージを込めたつもりなのかもしれない。そもそも、今回の情報ではレインボーロゴを採用した製品が実在するのかも分からない状態だが、古くからApple製品を楽しんできた筆者はそんな妄想を抱いてしまった。
レインボーへの回帰は本当に起こるのか、オールドユーザーはAppleのサプライズを少しワクワクして待ってみてもいいのではないだろうか。
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