iPhone・iPad向けの人気メーラーアプリ 「Airmail」 の料金体系が突如変更された。以前は買い切り制だったが、今回の変更により基本無料の定額課金制となり、一部の機能を使うためには定額課金が必要だ。
この変更はこれからアプリを利用し始めるユーザーだけでなく、すでにアプリを購入したユーザーにも適用されるため、「Airmail」 を利用する全ユーザーに影響が出ることに。利用者は必ず詳細を確認しておこう。
Airmailが定額制サービスに 通知プッシュやマルチアカウントを利用するには年間1,080円が必要
iOSアプリ 「Airmail」 は、シンプルかつ管理しやすいことで人気のメーラーアプリ。2年前にはAppleが優秀なアプリを表彰する 「Apple Design Award」 を受賞したことのある著名アプリだ。
同アプリはこれまで買い切り制アプリ(価格:600円)として提供されてきたが、15日(現地時間)に突如料金体系が基本無料のサブスクリプション制に変更されている。無料アプリになったことで基本的な機能は無料で利用できるようになったが、一部の主要機能(リアルタイム通知やマルチアカウント機能)を利用するには月額300円もしくは年額1,080円を支払うことが必要になっている。
すでに有料で 「Airmail」 を購入したユーザーに関しては、マルチアカウント機能は今後も追加料金なしで利用できるものの、リアルタイム通知の利用には同じく月額もしくは年額料金を支払わなければならない。過去4ヶ月以内に同アプリを購入したユーザーには最大4ヶ月の猶予期間が設けられるというが、それ以降は料金を支払わなければリアルタイム通知機能は利用できない。
– Airmail Is now Free
– Push Notifications and Multiple Accounts Require a Premium Subsriptions
– Old users have all the features unlocked and 4 months Premium since the purchase date
このサブスクリプション制への移行について、AirMailは 「バックエンドサービス経費の増加」 を理由に挙げているが、事前の通知もない突然の変更となったこともあり既存の 「Airmail」 利用者からは不満の声が上がっている。
App Storeの規約違反の可能性も
開発元のBloopはユーザーからの声に対し 「ユーザーの不満については理解しているが、バックエンドサービスの経費の増加という問題に直面しているのは事実であり、我々のビジネスを保つために決定されたことである」 と述べている。
ただし、今回の変更はApp Storeの規約に抵触する可能性がある。というのも、買い切り制からサブスクリプション制に移行する際には 「すでに料金を支払ってアプリを購入している既存ユーザーから主要な機能を奪ってはいけない」 という規約が存在するからだ。
これについて、Bloopはリアルタイム通知機能を 「サイドサービス」 と考えており、あくまでアプリの主要な機能は奪っていないと主張している。この問題についてはリアルタイム通知機能が “主要な機能であるかどうか” が今後の争点になる (そもそも通知機能の有無でメールアプリを選ぶ人が大半である中で、通知機能がサイドサービスであるという主張はやや厳しいものがあるのでは) だろうが、もしこの問題について新情報が発表された場合はこちらの記事を更新する予定だ。
ちなみに、Mac向けに提供されている 「Airmail」 アプリに関しては引き続き3,200円の買い切りアプリとして提供されるものとみられる。
( via MacRumors )
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