ソフトバンクとイオン九州がラストワンマイル事業で協業 22時以降の夜間配送を実証実験

7月2日、ソフトバンクは都内で開催した法人事業戦略説明会のなかで、イオン九州と共同で22時以降の夜間配送の実証実験を実施していることを発表した。

イオン九州の店舗からユーザーの自宅までのラストワンマイル配達を、ICJ(情報通信技術)によって効率化することを目指し、物流分野において協業する。

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ソフトバンクとイオン九州が物流分野において協業

協業の第1弾では、夜間配送の需要調査としてイオンショッパーズ福岡店(福岡市中央区天神)のネットスーパーの注文品を、夜間22~23時を含む時間帯に配送する実験を行う

ネットスーパーが22時以降の夜間配送に対応するのは、同実証実験が日本初。同サービスを利用するには15時までに注文を完了する必要があるが、22時以降の受け取りができる配送サービス自体がネットスーパーにはないため、他サービスに対する差別化には十分だろう。実験は2019年6月からすでに開始されているとのこと。

そして第2段階としては、ネットスーパーの注文品をユーザーの自宅まで配送する業務を、配送ドライバーとマッチングするシステムの実証実験を行う予定だ。

これらは共働き世帯や高齢社会の進行による家族構成の変化に伴い、日中に荷物を受け取れず、再配達となるケースが多い “社会課題” に対するソリューションとして提供することを想定した実証実験。実証実験が成功した場合、マネタイズ(収益化)も検討している。

同サービスは、ユーザーは仕事から帰ってきた夜遅くに食材を受け取れる一方で、配送側は日中の余計な配送を減らすなどの効率化が可能になるなど両者にメリットがある。ソフトバンクによると、従来の配送サービスでは日中に受け取れず再配達になる荷物は全体の20%あるというが、これらを解消することで配送の効率化が可能になるはずだ。

両社は同実証実験によって、需要に応じた配送車両の手配や配送コストの最適化を実現し、ユーザーのニーズに合った配送サービスを行うことを目指すとしている。

ちなみに第2弾の実証実験では、ソフトバンクの協業パートナーであるCBcloud株式会社の配送サービス 「PickGo」 を活用する。荷量に応じて、必要な時に必要な車両数だけを手配し、地域の登録ドライバーとマッチング。

「PickGo」 には1万人のドライバーが登録しており、登録ドライバー数は月間10%増加中だという。PickGoは緊急配送に対応するほか、配送状況の”見える化” (ドライバーの位置把握) などを行い効率よく配送サービスを提供できるようにしている。

今後は夜間帯ニーズの掘り起こしを始め、配送ドライバーの育成を行いながら配送のマッチングサービスの拡大提供を行なっていく。また、日中の配送マッチングサービスも予定しており、イオン九州のサービス圏内を含めた他エリアについても提供を視野に入れているようだ。

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