Googleにとって、「Google Slate」 の失敗はやはり大きかったようだ。
現地時間20日、Googleは独自のタブレット開発から撤退することを正式に発表した。昨年 「Pixel 3」 とともに発表した 「Pixel Slate」 を最後の端末とし、サポートは継続するが、今後はタブレット開発を行わず他デバイスの開発にリソースを割く。
Googleがタブレット端末の開発を終了
Googleは最近まで2種類の新型タブレットを開発していたようだが、Computerworldに対してこれらの計画を中止したことを伝えている。これらの2モデルが開発中止に至った理由は、Googleの求める品質基準に満たなかったためであるというが、本当のところはタブレットのシェアを想定よりも獲得できていなかったことにあるのではないだろうか。
実際、昨年6月にGoogleの公式サイトからタブレットの表示が消えた際、タブレットから撤退するのではないかという観測が世界的に話題になった。
のちにシステム側の問題であることが判明し、タブレットは引き続き販売されたわけだが、それでもその時点でGoogleがタブレット市場で苦戦していたのは事実だったように思える。今回撤退を発表したのも、やはりタブレット市場で成果を残せなかったからであると考えられる。
ちなみに、Googleが今後注力するのはラップトップ。具体的にはChrome OSを搭載したPixelBookシリーズの後継機種だ。Googleはタブレット開発部署の人間をラップトップなど他部署に回したようだ。
どのような端末を開発しているのかは明らかになっていないが、Googleによると新型ラップトップはおそらく年内に登場するとのことだ。
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