「日本のスマホ市場はAppleの独壇場」、そう言われるほどiPhoneの販売台数が非常に多い日本。現に世界ではAndroid端末が80%以上のシェアを獲得しているのに、日本国内だけで言えば、Appleが40%以上のシェアを獲得するのに成功している。
世界シェアと比べると、かなり特異的な日本のスマホ市場であると言えるが、ここにきて転換期がやってきた可能性がある。米国の市場調査会社であるIDC(International Data Corporation)の日本法人IDC Japanが、日本国内のスマホOSのシェアが変化していることを発表しているので詳しくお伝えする!
iOSが6.3%低下で、Androidはシェア拡大
2014年まで順風満帆にiOSのシェアを拡大し続けていたAppleだが、IDC Japanが発表した2015年の「スマートフォン出荷台数 OS別シェアの推移」によると、これまで伸ばしてきたシェアを6.3%落とし、52.4%になったと伝えている。
また同時に、2015年のスマホ出荷台数は前年比3.6%増で2,749万台になったにも関わらず、2015年第4四半期だけを見ると、iPhoneの販売台数の落ち込みが影響し、前年同期比13.7%減の852万台にとどまりマイナス成長であったとのことだ。
これは、旧世代機からほとんど代わり映えしなかった「iPhone 6s / 6s Plus」の販売が思ったほど振るわなかったことが影響しているとみられるが、そんなAppleを尻目にAndroid端末は好調でiOSのシェアを奪うことに成功している。
今まで国内でiPhoneが人気だった理由としてひとつ、国内キャリアが高額なキャッシュバックを付与することでiPhoneの販売をサポートしてきたことが挙げられるが、これは今年から総務省の指示で禁止されてしまった。
3月に新型4インチ型「iPhone」が発表されると言われているが、高額なキャッシュバックがなくなった今、順風満帆にシェアを獲得してきたAppleが今後シェアを落とし続ける可能性も十分ある。
もしAppleが次世代「iPhone」で魅力的な端末を登場させることができなければ、日本でのスマホ市場はガラリと変わることになるのかもしれない。
[ via IDC Japan ]