スマホの動画SNS放題サービスが一部規制へ 公正な競争を妨げる恐れがあるため

毎月のデータ通信量を消費することなく、SNS・動画配信サイトが見放題となるカウントフリーサービスが規制対象となってしまうようだ。朝日新聞デジタルの報道によると、総務省はこれらのサービスに対して、電気通信事業法に基づく指針を作成・一部規制する方針を固めたことがわかった。

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動画SNS見放題サービスの一部が規制

規制の対象となるのは、特定のSNSや動画サイトを視聴する際に必要なデータ通信が、毎月の使用データ通信量にカウントされないサービスやオプション。「カウントフリー」 や 「ゼロ・レーティング」 などと呼ばれるもので、これらに加入することでYouTubeやAbema TVなどの動画サービス、TwitterやFacebook、LINEといったSNSサービスが日々のデータ通信量を気にせず見放題となる。

大手通信会社ではソフトバンクが 「ウルトラギガモンスター+」 を提供しており、格安スマホ事業者(MVNO) は、代表的なものではLINEモバイルが 「コミュニケーションフリープラン」 「MUSIC+プラン」 、BIGLOBEモバイルやDMMモバイルは 「エンタメフリーオプション」 、DTI SIMは 「DTI見放題プラン」 などの提供を行っている。

規制対象となる理由は、公正な競争が妨げられる可能性があるため。ゼロ・レーティングはユーザーにとって便利なサービスではあるが、代わりに特定のSNS・動画サービスを贔屓する側面があることがサービス開始当初から問題視されていた。その後も大きな議論に発展していてはいなかったが、総務省はそこに規制を設ける。具体的な規制策は、2月20日の有識者会議による中間報告書案に盛り込まれると、朝日新聞デジタルは伝えている。

総務省はこれまで、毎月の携帯料金の値下げや2年縛りの廃止や端末代金と利用料金の分離、SIMロック解除までの期間短縮など、様々な規制を通信事業者に求めてきた。すべてはキャリアの行き過ぎた割引の是正や正しい競争を促すためだとされているが、こうして生まれた規制は必ずしもユーザーのために繋がっているとは限らない。そして今回の規制に関しては、各社の競争をむしろマイナス方向に促す可能性もあることから、一部のユーザーからは疑問の声もあがっている。

ただ、これらの動画SNS放題サービスは主に大手事業者にとって有利であるという点において、規制による中小事業者の参入や各社のさらなる競争を促し利用料金の値下げを期待する声もあり、賛否両論だ。

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