Appleがまた新たな会社を買収した。ハロー・バービーの音声認識技術を開発したToyTalk、今はPullStringという名前の会社だ。
買収額は不明だが、決して莫大な予算を投じたものではないようだ。同社はこれまで4400万ドル(約50億ドル)を調達しており企業価値は1億6000万ドルを超えるとみられるが、Axiosによるとこれよりも安い価値で買収に至った可能性があるとのことだ。
Siriの音声技術が向上か
PullStringは米サンフランシスコを拠点とする音声技術のスタートアップ企業。Mattel社との共同でハロー・バービーなどのスマート・トイを開発した会社で、当初は音声技術や各種ツール・プラットフォーム、最近ではAmazon EchoやGoogle Homeといったスマートスピーカー向けにIoT製品を開発・販売していた。
同社の技術がAppleに何をもたらすのかは不明だが、PullStringは音声技術を得意としていたことから、Siriの音声技術の向上に役立てられる可能性がある。特に、スマート・トイの経験を生かし、子どもあるいは大人と距離感を縮めるための適切なコミュニケーション能力をSiriに付与できるようになるかもしれない。
今のAmazon AlexaやGoogleアシスタントといった音声アシスタント全盛の時代、PullStringのような音声テクノロジー企業にとっては独自技術が生かせる場が少なく成果を残すのが難しい。その中で将来的な安泰を手に入れられるという意味で、Appleから声がかかったのはまさに千載一遇のチャンスとも言えるだろう。
もちろん、Appleにとっても重要な買収だっただろう。音声アシスタント技術ではライバル会社に先行されているだけでなく、HomePodといったSiri搭載デバイスで苦戦しているAppleには、PullStringはお得な買い物だったと言えるかもしれない。
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