SpotifyがGimletとAnchorを買収、有料会員数も9600万人に達する 第4四半期決算も黒字転換と好調

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音楽配信サービス 「Spotify」 は、ポッドキャストを手がける企業Gimlet MediaとAnchoreの2社を買収することを第4四半期決算発表に合わせて報告した。

買収にかかった費用は公表されていないが、この買収の噂を真っ先に伝えたRecodeによると、Gimlet Mediaは2億3000万ドル(約250億円) で買収されたことが予想される。Anchoreに関しては明らかになっていない。

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ポッドキャストに力を入れるSpotify、2社の買収報告

Gimlet Mediaは、著名人を起用したユニークなポッドキャストに定評のある会社。Anchoreは、スマートフォン向けにポッドキャスト製作アプリを配信する会社。どちらも米ニューヨークに拠点を置く会社だが、Gimlet Mediaに関してはすでにSpotifyに対していくつかの番組を配信するなどの繋がりがあった。

この買収を含めてSpotifyは、世界で2番目のポッドキャスト配信プラットフォームに成長することに成功した。世界のポッドキャスト製作者とプロデューサーにとって、ますます魅力的なマーケットになりつつあるが、当然Spotifyは今後も新規ユーザー獲得を目指すとしている。ちなみに、世界で最も大きなポッドキャスト配信プラットフォームを提供する会社はAppleだ。

Spotifyの魅力と言えば何と言っても音楽配信サービス。ただし当のSpotifyは、音楽は同社サービス全体の20%の利用率になると予測しており、Spotifyはすでに他サービスにも力を入れている。ポッドキャストはその一例。

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2018年末時点で有料会員数は9,600万人に

Spotifyは現地時間6日に第4四半期決算を報告した。発表によると、今期の売上高は前年同期比30%増の約15億ユーロ、最終利益は4億4200万ユーロで黒字転換に成功した。

ただし、これはSpotifyの株価が下落したことによって、従業員など同社株式を保有する人に支払う株式報酬、それに基づく税金が減少したことに要因がある。また、2018年全体で見ると営業損益は約4300万ユーロとなり、年単位の黒字化まではまだ少し時間がかかるかもしれない。

この決算発表でSpotifyは現在の利用者数などサービス全体の状況についても説明している。発表によると、Spotifyの有料サービスを利用するユーザー数は2018年末時点で9600万人であったとのこと。これは前年同期比で36%増加したことを示す。

また、無料ユーザーも含めた月間アクティブユーザー数(MAU)も2018年末時点で2億700万人となっているという。これは前年同期比で29%増だった。

Spotifyはこれらの数字を受けて、今年3月には有料会員数が最大1億人になると見込む。また、月間アクティブユーザー数も2億1500万人から最大2億2000万人になると予想している。

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