9月13日、Appleは以前から噂されていた通り、3つの新型iPhoneを発表した。このうち、上位モデルの「iPhone XS / XS Max」は有機ELディスプレイ、下位モデルの「iPhone XR」には液晶ディスプレイが搭載され、カメラも上位モデルがデュアルレンズ、下位モデルがシングルレンズと大きな差がつけられていたが、もうひとつ重要な要素にも差があったようだ。
LetsGoDigitalが「iPhone X Max」と「iPhone XR」のベンチマークスコアを計測したところ、両モデルにはRAM容量の差が設けられていることが判明している。
iPhone XS MaxのRAM容量は歴代最大の4GB
こちらが公開されたベンチマークスコア。「メモリ」項目部分を見ると「iPhone XS Max」が4GB、「iPhone XR」が3GBであることがわかる。これまでのiPhoneのRAM容量は最大が3GBとなっていたため、今回の「iPhone XS Max」は歴代最大容量ということになる。
iPhone XR
iPhone XS Max
また、ベンチマークスコアからは「A12 Bionic」チップの実力も垣間見ることができる。「iPhone XS Max」はシングルコアスコアが4813、マルチコアスコアが10266、「iPhone XR」はシングルコアスコアが4754、マルチコアスコアが9367。両端末は同じ「A12 Bionic」を搭載しているのだが、RAM容量の関係で「iPhone XS Max」の方が若干マルチコアスコアが高い。
ただし、これを見て少しがっかりした人もいるのではないだろうか。それもそのはず、昨年発売した「iPhone X」とほとんど同じスコアだからだ。「A12 Bionic」は「A11 Bionic」よりも処理能力が最大15%、グラフィック性能は50%向上しているとAppleは公表していたはずだが、これについては他のメディアのベンチマークテスト結果を改めて確認してみたいところだ。
ちなみに、「iPhone XS」のベンチマークスコアに関しては今回は掲載されていないため、「iPhone XS Max」と同じく4GBのRAMが搭載されているのか、はたまた3GBと差がつけられているのかは不明。こちらも他のメディアからの情報を待つしかなさそうだ。