「iOS 12 beta 8」がリリース 低パフォーマンス問題を受けて配信停止となった前ベータからわずか2日で公開

16日、Appleは開発者向けに「iOS 12 beta 8」を公開した。デベロッパー登録しているユーザーはインストールすることが可能だ。

前回ベータ版「iOS 12 beta 7」からわずか2日で公開されることになった今回のバージョンは、「iOS 12 beta 7」で報告されていた低パフォーマンスが改善。再び快適に使用できるようになっている。

14日に公開された「iOS 12 beta 7」は、ロック画面が反応しなかったり、各アプリの起動まで10秒以上かかったりと低調なパフォーマンスが報告されていた。中には通知センターが固まったり、アプリのクラッシュが多発するといった現象に悩まされたユーザーもいたとのこと。同ベータ版をインストールしたユーザーからは、「今回のベータ版はインストールしないほうがいい」とまで言われてしまっていた。

これらの報告を受けて、Appleは「iOS 12 beta 7」の公開からわずか2時間程度でOTA配信を停止。のちにデベロッパーサイトでの配信も停止した。

この低パフォーマンス問題を解決したとみられるのが、今回新たに公開された「iOS 12 beta 8」。筆者もインストールしてみたが動作は快適で、問題は改善されているようだ。

ちなみに、前回ベータ版で起きていたパフォーマンス低下は何が原因だったのかは明らかになっていない。また、パフォーマンス改善の他に変更点があるかどうかは現時点では不明だが、おそらく前回ベータ版から2日しか経っていないことから、新しい変更はほぼないとみられる。

「iOS 12 beta 8」のビルドナンバーは「16A5357b」。以前のベータ版の変更点は以下の通り。

iOS 12beta 2 / beta 3 / beta 4 / beta 5 / beta 6 / beta 7

「iOS 12」はOSのパフォーマンスが全体的に向上しているほか、AR機能を使って物のサイズを測ることができる「メジャー」アプリやSiriのショートカット機能、通知のグループ化、新しいアニ文字「Memoji」など新機能が多数追加される予定。iOS 12の詳細については、以下のまとめ記事を確認していただければと思う。

【新機能まとめ】「iOS 12」が正式発表 「メジャーアプリ」「ARKit 2.0」「グループ通知」など新機能多数
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「iOS 12 beta 2」の新機能まとめ ボイスメモやスクリーンタイムのスプラッシュ画面が変更に
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「iOS 12」がインストールできる端末は以下の通り。「iOS 11」をインストールできる端末であれば、全端末が利用することが可能だ。正式リリースは2018年秋に予定されている。

インストール可能端末
iPhone iPad iPod touch 

iPhone X
iPhone 8 / 8 Plus
iPhone 7 / 7 Plus
iPhone 6s / 6s Plus
iPhone 6 / 6 Plus
iPhone SE
iPhone 5s

12.9インチ iPad Pro(第1世代)
12.9インチ iPad Pro(第2世代)
10.5インチ iPad Pro
9.7インチ iPad Pro
iPad Air / Air 2
iPad(第6世代)
iPad(第5世代)
iPad mini 4 / 3 / 2

iPod touch(第6世代)
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