多くのユーザーが期待しているデュアルSIM版iPhone。「iOS 12 beta」で存在が確認され、その期待度が徐々に高まってきているが、残念ながら同モデルが販売される地域は限定されてしまうようだ。
Economic Daily Newsによると、Appleは今年4つの新型モデルを用意しているという。その内訳は、5.8インチと6.5インチの有機ELディスプレイを搭載したモデル。そして、残る2つは6.1インチの液晶を搭載したモデルだが、SIMカードを1つだけ搭載したモデルと、2つ搭載したモデルの2種類が用意される。
しかし、この4種類のiPhoneがラインナップされるのは中国だけで、日本や米国などではシングルSIMモデルだけが販売されることになるとみられ、デュアルSIMモデルを手に入れることはできない可能性が高い。
疑問もある。そもそも本当にAppleは、デュアルSIMモデルとシングルSIMモデルの2種類を作るつもりなのだろうか。
6.1インチモデルは低価格モデルという位置付けで、機能を削減することをコストを低く抑える予定。しかし、SIMカードスロットの形状を2種類用意するということは内部設計を変更する必要があるため、別途中国専用モデルを作ることで製造コストが増える可能性がある。
これまで、2018年発売の新型iPhoneは全ラインナップのうち一部モデルのみがデュアルSIMに対応するとされていたが、今回の報道では6.1インチモデルが該当するとのこと。Ming-Chi Kuo氏は以前に6.5インチ有機ELディスプレイモデルが対応するとしており、今回の報道とは内容が食い違うことになる。
ちなみに、デュアルSIMへの対応は度々噂されているものの、どうやってそれを実現するのかに関しては情報が少ない。今年6月の時点では、中国向けモデルはデュアルSIM用のトレーが搭載され、そのほかのモデルは内部にApple SIM(eSIM)が組み込まれ、SIMトレー内のSIMと合わせて使うことになると噂されていた。
[ via MacRumors ]