Appleはクオリティの高いオリジナル番組を制作するために、BBCフィルムズのプロデューサーをヘッドハントしたことがわかった。海外メディアVarietyによると、Joe Oppenheimer氏がAppleに入社。今後、Appleのオリジナル番組の制作に携わる予定であるとのこと。
この情報は昨年10月にAppleに入社したクリエイティブディレクターJay Hunt氏からのもの。Joe Oppenheimer氏は、Hunt氏の元で国際開発チームの一員として、Apple本社のある米国ではなく英国で仕事をする予定だ。
Joe Oppenheimer氏は、映画製作で非常に優秀な人材だ。BBCフィルムズでは約20年間で50以上の作品に携わり、有名作品で言えばBBCアースが2011年に製作したドキュメンタリー映画「ライフ -いのちをつなぐ物語-(原題:One Life)」の製作総指揮を執り、2014年のエミー賞にノミネートされている。
Appleは、Apple Musicユーザー数拡大のため独自の映像コンテンツの製作を計画している。すでに多数の著名な映画監督・プロデューサーと契約を交わし、製作を本格化。今年後半から来年にかけて複数のコンテンツの提供を行う予定だ。
ライバルのNetflixもオバマ前大統領を引き入れるなど攻勢をかけている。映像配信サービスの戦国時代はこれからさらに熾烈さを増しそうだ。
ちなみに、Appleは映像配信サービスと音楽配信サービス、本やニュースの読み放題サービスを一つにバンドルした新サービスの提供を計画しているという。それぞれ単体で契約するよりもお得に利用することができるようになるなど、他の配信サービスにはないメリットをアピールするものとみられている。