いよいよ6月5日からAppleの開発者向けイベント「WWDC 2018」が開幕し、初日の基調講演で期待の次期OSが発表される予定だ。
次期OSの中でも特に注目が集まっているのが「iOS 12」で、すでに多数のコンセプトが登場しているが、さらにAR関連の機能に着目した最新のコンセプトが公開されている。
ARを駆使した新機能「Siri Sight」モードが搭載
今回コンセプトを作成したのは、カナダのヨーク大学とシェリダン大学の4年生であるMichael Calcada氏。
彼が公開したコンセプトでは、iOSとARを融合した「Siri Sight」モードという新機能に焦点が当てられている。
この「Siri Sight」モードは、iPhoneのカメラを店舗やレストラン、乗り物の停留所、ランドマークなどに向けるだけで、画面に情報が表示されるという機能のようだ。
カナダのトロントにある人気観光スポット「CNタワー」にカメラを向けると、営業時間や評価、住所などの情報が書かれたカードが画面に表示されており、カードの下段にはこのスポットに電話ができるボタンや、SafariでWebサイトを表示するボタンも用意されていることが確認できる。
また、Calcada氏は「iOS 12」のその他の機能について説明するコンセプト動画も公開。
動画では、アプリごとにグループ化された通知や、純正のメッセージアプリで相手が文字を入力中であることを「・・・」で表示する「スマート通知」、新しいジャスチャーの追加、カメラアプリのUIの刷新、ダークモードの追加など細かな機能が紹介されている。
便利な機能が多い印象だが、「iOS 12」は大きな新機能が少ないマイナーアップデートになる可能性が濃厚とされているため、今回は実現しない可能性が高そう。
ただし、ARを活用した「Siri Sight」モードのような機能は、すでにGoogleが「Googleレンズ」アプリで実現しているため、Appleも実現不可能というわけではないはず。今年の「iOS 12」、もしくは来年の「iOS 13」で実現することを願っておこう。
[ via MacRumors ]