5月8日、Googleは開発者向けイベント「Google I/O 2018」を開催している。
同イベントのオープニングを飾るキーノートでは、「Google AI」を活用した新しいサービスや既存サービスへの新機能の追加などがアナウンスされているが、その中でも「Google Lens」に関する発表は多くの観衆の注目を集めたようだ。
書類のテキストをコピペでスマホに取り込み
Googleの発表によると、「Google Lens」にはいくつかの新機能が追加されるとのこと。最も注目されたのは、書類のテキストをスマートフォンにコピー&ペーストできる機能「Smart text selection」。
これまで、書類に書かれた文章をスマートフォンに残しておきたい時、ほとんどのユーザーはスマートフォンのカメラで写真撮影し、必要な時に撮影した画像を見直す、といった作業を行なっていたと思うのだが、これからは「Google Lens」を利用すれば、書類に書かれた文章をテキスト形式にしてメモ帳に保存したり、カレンダーに入力したりと、今まで以上にスマートな方法でデータを残しておけるようになる。
この機能は、教室の黒板に書かれた先生の板書をスマートフォンに写したり、料理のレシピをメモしたり、Wi-Fiのパスワードを簡単に入力できるようになるだろう。
スキャンされたテキストから直接検索することも可能に。例えば、海外のレストランで知らない料理名と遭遇した時、どんな料理なのか店員に聞かずとも画像で確認することもできる。
また、他にもカメラに映ったモノに似ているモノを検索表示する「Style match」機能やアーティストのポスターを撮影することでプロモーション動画をYouTubeなどから引っ張ってくる「Real-time result」機能など、便利な機能が追加される追加。「Style match」機能に関しては、店頭で見つけた服をインターネットで探してオンラインで購入するなど使い方次第ではとても便利そうだ。
これらの新機能は、今後数週間以内に利用することが可能になるという。ただし、ローンチは「Google Lens」のリアルタイム認識が利用できる地域・機種に限られているとのことなので、日本語環境ではまだ利用できない可能性が高い。