4月26日、任天堂は君島達己氏が社長を退任することを発表した。後任には古川俊太郎氏(46)が就任する。同氏は、任天堂の取締役常務執行役員から昇格する形となるとのことだ。
これらは、26日に任天堂が公開した「代表取締役等の異動に関するお知らせ」から明らかになった。同資料によると、6月28日付で新体制に移行。君島達己氏は社長退任後、同社の相談役に就くとのことだ。
任天堂の君島達己氏が社長を退任 新社長は古川俊太郎氏に
今回退任を発表した君島達己社長は、前社長の岩田聡氏の死去を受けて、2015年9月16日付けで急遽同社の代表取締役社長に就任。
「ニンテンドースイッチ」などの成功によって、当時低迷していた任天堂の業績を回復させることに成功している。しかし、経営陣にはゲームを購入する年齢層に近い人材の感覚が必要であると考え、若返りを図るために世代交代を模索しており、業績回復のタイミングで交代を行う決断をしたものとみられる。
新社長となる古川俊太郎氏は、同社の経理部門が長かったが、2015年には経営企画室長に就任している。数々のゲームハード等の販売計画に携わっており、昨年大ヒットを記録した「ニンテンドースイッチ」にも貢献したという。
これらの経験を生かし、任天堂を引っ張る存在になれるかどうか、注目が集まる。
[ via 日本経済新聞 ]